独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)
ミャンマー語の日・英自動翻訳システムの実用化に向けて
独立行政法人 情報通信研究機構(NICT、理事長: 坂内 正夫) (リンク ») ユニバーサルコミュニケーション研究所は、ミャンマー語を対象にした日・英自動翻訳システムを世界で初めて開発しました。昨今、ミャンマーと日本との交流が活発になっているなか、ミャンマー語の通訳者・翻訳者が不足しているという現状があり、言葉の壁を克服する手段として自動翻訳技術への期待が高まっておりました。そこで、NICTは、自らの最先端の多言語翻訳システム構築技術を駆使して、ミャンマー語の自動翻訳システムの開発を行いました。このたび、10月18日(土)、19日(日)に港区芝・増上寺にて、その成果の一部をデモンストレーションします。
【背景】
民主化が進むミャンマーは、高い経済成長が見込めるため、通信会社をはじめ日本企業の進出が急速に増加しています。一方、ミャンマー語の通訳者・翻訳者が絶対的に不足しているなかで、言葉の壁を克服する手段として自動翻訳技術への期待が高まっていました。
【今回の施策】
このような状況の下、最先端の多言語翻訳システム構築技術を持つNICTは、ミャンマー語の自動翻訳システムの研究開発を進めてきました。旅行会話向けの自動翻訳システムでは、翻訳率は約90%と高い精度を得ております。
このたび、その成果の一部である旅行会話向け短文の自動翻訳システムを10月18日(土)、19日(日)に増上寺で開催されるミャンマー祭り (リンク ») でデモンストレーションします。
【今後の展開】
現在、ヤンゴンコンピュータ大学とミャンマー語の音声認識・音声合成に関する共同研究を実施しており、上記の自動翻訳技術と組み合わせて、ミャンマー語の自動音声翻訳システムを構築する予定です。
また、長文を翻訳できる汎用自動翻訳技術の研究も進めており、これにより、日本語やミャンマー語の出版物やWebなどの情報交換が効率化できると期待されます。
本件は、総務省提唱のグローバルコミュニケーション計画 (リンク ») の一環として実施されており、同計画は、東京五輪を目途に、音声翻訳の社会実装を目指しています。
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