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【フランクフルト(ドイツ)2014年12月4日PRN=共同通信JBN】自動車製造分野を席巻した最新の産業用ロボットは、今日まで手付かずに残されていたその他の産業部門を次の目標として捕捉しようとしている。その機会は極めて大きい。ロボティクスのアプリケーションが最大規模に達している国々(日本、ドイツ、米国)においても、自動車部門のロボット利用密度はその他の産業部門より7倍も大きい。International Federation of Robotics(IFR)が公表した2014 World Robot Statistics(2014年世界ロボット統計)は上記のように指摘している。
ロボットを利用した自動化は花開いている。自動車部門の平均的なロボットテクノロジー投資は、2010-2013年から世界的に年間22%ずつ増大している。通常のアプリケーション領域から脱却した企業には、産業用ロボットをより一層展開する共通の傾向がある。
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IFRの理事会メンバーでKUKA Roboticsのマンフレート・グンデル(Manfred Gundel)最高経営責任者(CEO)は「産業ロボットと共同作業することは、ユーザーにとって着実に容易になっている。ロボティクスに何らの経験もない人々ですら、インターフェース、制御装置、ソフトウエアなど新しいソリューションを通じて、さまざまな自動化タスクを実行することができるようになる。このことがさまざまな産業の中堅企業に、新しいアプリケーションの可能性を開くことになる」と語っている。
1つの重要なけん引力は新世代の軽量ロボットであり、それによって人とマシンは、両者間に何らのセーフガードなしに緊密に共同産業が可能になる。手始めのアプリケーションは自動車産業で実現を見た。Comau Roboticsのマティアス・ウィクルント(Mathias Wiklund)最高執行責任者(COO)は「自動車の中で生まれた産業ロボットのノウハウは、人とマシンがチームを組んで作業することができる新しいテクノロジーに向かっている」と語った。
人とマシンのパートナーシップは、知的生産ビジョン(intelligent production visions = Industry 4.0)に向かって前進していく際に重要な役割を担う。ここではユーザーフレンドリーなロボットが、さまざまな産業部門での自動化の機会を開いていく。これらロボットの将来可能性は、さまざまなセクターを通じた産業用ロボットの利用密度を比較することによってより明確になる。一例を挙げると、日本の自動車産業は従業員1万人当たり1520体の産業ロボットが稼働していて記録を作っている。しかし、その他すべての産業における利用密度の数値はわずか214体にすぎない。ドイツや米国でもその数は似たようなものである。
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ソース:The International Federation of Robotics
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