すい臓がんとの闘いに新たな可能性

AmVac AG

From: 共同通信PRワイヤー

2014-12-19 17:06

すい臓がんとの闘いに新たな可能性

AsiaNet 58997(1403)

【ツーク(スイス)2014年12月19日PRN=共同通信JBN】AmVacとヘルムホルツ・センター(Helmholtz Centre)との間のMalp-2補助剤に関する契約のライセンス延長は患者と主治医、それに医薬品、医学の研究に持続的な可能性を提供する。

▽ライセンス延長によるマイルストーン
Malp-2のライセンスは2014年11月に延長に成功した。この補助剤は例えばがん、中でもすい臓がんで、初めてすべての予防、治療への使用が可能になり、Malp-2のサクセスストーリーの新たな章を開くことになる。これまでこの補助剤はさまざまなワクチンの臨床前段階で混合され、ワクチンの投与量を減らすと同時に効能を強化してきた。

いまやウィン・ウィン・ウィンの状況が生まれた。ワクチンを接種された人は2倍の効果を受け、メーカーはコストを大幅に削減できる。ブラウンシュバイクのヘルムホルツ感染研究センター(Helmholtz Centre for Infection Research)と合意した独占的ライセンス契約のおかげで、AmVacはMalp-2の応用範囲を大幅に拡張できる。ここでの焦点は、この薬が有望な機会を提供するすい臓がんなどいくつかのがんの治療である。Malp-2はほかの薬と併用でも、単独でも使用できる。

▽研究はMalp-2ががん患者の生命を延長できることを示している
2007年にハイデルベルク大学病院で行われた研究はMalp-2が新たな可能性を開くことができることを示した。この研究は主要目標としてすい臓がん患者でのMalp-2の安全な使用を示すために、副次目標としてがんに対する効能の初期症状を確認するために設計された。Malp-2は人間に対して安全に使用できること、生存時間の大幅な延長をもたらすことを示すことに成功した。初期症状は人体免疫システムの効率的な活性化を示し、これががん組織に向けられる。これは通常がんによる活発な抑圧のプロセスである。

Malp-2とその利用についての詳しい情報はペーター・ミュールラット教授のウェブサイト(Muhlradt at (リンク ») )で見ることができる。

次の開発段階は第II相臨床研究で、Malp-2の投与量による効果の正確な判定とがんに対するMalp-2の作用モードの一層の明確化に関するものになる。ライセンス延長のおかげでAmVacの可能性もかなり増大するはずである。AmVacのメリンダ・カルパテ最高経営責任者(CEO)は「多くのオプションによってわが社はパイプラインの大幅強化、利用範囲の大幅拡大ができる」と強調している。同様に前向きの兆候と見られているのはライセンス契約の下でヘルムホルツ研究所(Helmholtz Institute)は現在保有しているAmVacの株式持ち分を増やすという事実である。

▽頑固な腫瘍
すい臓の腺がんとその変種は最も一般的な悪性腫瘍の1つである。腺がんは腺組織から形成される悪性腫瘍に与えられる名称である。年間に1万8000人から10万人の新患者が発生しており、3番目に多い消化管のがんである。すい臓がんはドイツのがんの約3%を占めており、男性では第9位、女性では第7位である。スイスでは毎年約1100人がすい臓がんと診断されており、これもがん全体の約3%にあたる。特に衝撃的なのは高い死亡率である。欧州ではこのがんは国によって第4位から第7位となっている。

▽Malp-2とは
Malp-2は有望な医薬品として知られる。Malp-2は脂質とペプチドで構成される微小分子である。Malp-2の活性は、マイコプラズマで汚染された細胞培養の中で偶然発見された。マイコプラズマは微小バクテリアであり、かつてはそれがバクテリアを捕捉するフィルターをすり抜けことからウイルスではないかと考えられていた。

Malp-2は以下のような作用がある。例えば、われわれはうまく克服した疾患について(再発を防ぐため)記憶にとどめる、「生得」で「適応性」のある免疫システムを保有する。この自然(先天的)免疫システムは特に、マクロファージ(貧食細胞)などファゴサイト(食細胞)で構成されている。適応性免疫システムは、別の白血球、リンパ球で構成される。マクロファージと(免疫システムをモニターする)樹状細胞は、メッセンジャーとリンパ球との細胞接触を通じて共役する。Malp-2はマウスの体内で抗体の生成を大いに促すとともに、肥満マウスにおいて慢性創傷の治癒を加速する。これら実験動物は糖尿病を発症すると、その傷は糖尿病にかかった人のそれより治りにくい。さらに、Malp-2は手術ができない腫瘍の中に術中に注射された。すい臓がんにかかった患者はこのようにして、生存率を高めることが可能であることを実証した。

▽AmVacについて
AmVacはバイオ製薬会社であり、革新的なワクチンを開発、販売している。本社はスイスのツークにあり、ドイツとイタリアに研究ラボ、ハンガリーに製造施設を持っている。この国際会社はこの分野の指導的立場にある欧州の専門家の経験に依存している。

同社の医薬ポートフォリオは現在、ワクチン候補が5種とGynevac、Sendai、Malpの3つのプラットフォーム技術が含まれる。これらポートフォリオは、ハンガリーのパートナーおよびヘルムホルツとマックス・プランク学術振興協会の両ドイツ研究所からライセンス供与される。

AmVacの有力製品はGynevacである。これはすでに選択的な適応(症)と地域において認可済みで、現在特に発症例の多い泌尿生殖器疾患の治療目的で広く開発中である。まれに見る安全性プロファイルのおかげで、Gynevacは良性の前立腺肥大、前立腺炎、細菌性腟炎、トリコモナス感染症に対して効果的で事実上副作用のない治療もしくは予防ができるようになった。

▽問い合わせ先
Marie-Christine Kopkow
President of the Board
Tel.: +41-(41)-7253230
e-mail: kopkow@amvac.eu

AmVac AG
Metallstrasse 4, 6300 Zug, Switzerland
(リンク »)

ソース:AmVac AG

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