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チュービンゲン大学とMedisoが高磁場MRIでの同時収集PETインサート開発で協力
【チュービンゲン(ドイツ)2015年2月23日PRN=共同通信JBN】チュービンゲン大学とMediso Ltdは23日、第4回チュービンゲンPET/MRワークショップで、シリコン光電子増倍センサー技術に基づく全身用の前臨床PETインサートを開発する協力関係を結んだと発表した。このシステムは高磁場(7T)の前臨床MRIスキャナーに挿入でき、同時PET/MR画像の撮影を可能にする。
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ポジトロン断層撮影法(PET)と磁気共鳴画像(MRI)という非侵襲の画像技術の組み合わせが分子画像の領域を進展させ、腫瘍学、神経学、炎症、医薬品開発の標準的な研究ツールなることは疑いない。いくつかのPET/MRIプロトタイプ・システムは前臨床画像用に開発されているが、同時PET/MRI用の商業システムはまだ入手不可能である。
前臨床画像・放射線科主任のベルント・ピヒラー教授は「この新しいセンサー技術は、PETの感度と全体の画像の質に対する損傷を最少化しながら、高磁場MRI機器内のPETリングの移動、MRIスキャン中のPETデータの同時取得を可能にする」と語っている。
Mediso Ltdのイシュトバン・バガメリ・マネジングディレクターは「この新しいPET感知モジュールはミリ以下の空間分解能を持つ全身の前臨床画像向けに最適化されている」と述べている。新しい感知モジュールは初めはインサートとして使われるが、nanoScan製品では在来型のPETに取り換えることもできる。バガメリ氏は「それに加えて、新しい感知装置は冷却剤不要技術に基づくわが社の新しいMRI製品領域を非常によく補完し、したがってわが社の次世代の前臨床PET/MRI、PET/CTの基盤として役立つ」と語っている。
エバーハルト・カール大学チュービンゲンは欧州最古の大学の1つで、400人以上の正教授と4000人以上の学術スタッフがいる。前臨床画像・放射線科( (リンク ») )ではウェルナー・シーメンス画像センターがPET、PET/MRIの感知装置開発、放射線トレーサー、蛍光バイオマーカーの開発および腫瘍学、神経学、炎症、感染症などさまざまなバイオ医薬品分野の画像研究に集中している。
Mediso Ltd( (リンク ») )は核、分子画像の分野で活動しており、多様な形態の生体内画像システムの開発、製造、販売、サービス提供に集中している。同社は臨床患者ケア、高レベルの生命科学研究向けのハードウエア設計から定量ソフトウエアまで完全なソリューションを提供している。nanoScan(R)は前臨床画像の第1選択製品で、世界初の総合前臨床SPECT/MRI、PET/MRIシステムとSPECT/CT、PET/CT結合機が含まれている。
▽問い合わせ先
Dr. Gabor Nemeth, Program Director, Preclinical Imaging
E-mail: gabor.nemeth@mediso.com
Mobile: +36(30)9000-933
ソース:Mediso Medical Imaging Systems
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