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【ロンドン2015年7月2日PRN=共同通信JBN】
CEOが第3回ネスプレッソ持続可能性諮問会議でコーヒー関連の活動について最新情報を提供
ネスプレッソの2020年持続可能性戦略であるThe Positive Cup(ポジティブ・カップ)の開始以来1周年を記念して、ネスレネスプレッソ(Nestle Nespresso)のジャンマルク・デュボアザン最高経営責任者(CEO)は同社の「AAAサステイナブル・クオリティ(持続可能品質)」(TM)の進捗状況を報告し、同計画の下で進められてきた南スーダンからコロンビアに至る諸国の数千人のコーヒー豆栽培農家の生活改善に向けて大きな進展があったと発表した。
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デュボアザン氏は「わが社の持続可能性への投資を通じて南スーダンでコーヒー産業を再建するための最初のステップが踏み出され、コロンビアでは退職貯蓄計画を通じて農家のよりよい将来の暮らしを支援する事業が動き始めている。挑戦すべき課題の規模の大きさに比べると小さなステップを数歩踏み出したのに過ぎない。われわれの事業やクラブメンバーのために最高品質のコーヒーの将来の供給を確保しながら、農家を助けるためにわれわれの側でできることを誇りに思う」とコメントしている。
過去2年間にわたりネスプレッソはパートナーのTechnoServeと協力して南スーダンのコーヒー部門の再建を助け、2013年に初めてのコーヒー輸出を実現させた。これは欧州向けの輸出品目では初めて石油以外の品目だった。ネスプレッソは地元農家に持続可能な代替収入源を提供しながら、南スーダンから新しい希少コーヒーを生産することを目指している。
TechnoServeのウィリアム・ウォーショーアー社長兼CEOは「TechnoServeはネスプレッソと提携して南スーダンの数千の意欲的な農家の生活改善を助けることを光栄に思っている。貧困対策のビジネス・ソリューションに集中している非営利組織として、われわれはこの種の投資が長期的な発展の影響に対する大きな約束になると信じている」と語っている。
ネスプレッソAAAプログラムに参加している南スーダンの農家、ジョセフ・マリッシュ・トマス氏は「共同体内に大きな変化が起きていることに気がついている。人々は希望を持っている。子どもの学費を支払うこともできるようになるだろうし、最終的には国を発展させることもできるようになる」と語った。
ネスプレッソは2020年までにAAAサステイナブル・クオリティ(TM)プログラムから100%のコーヒーを買い取ることを目標にしている。そのためには、この計画がケニア、エチオピアに拡張してより熟練した自給自足可能で持続可能な農業共同体をサポートすることが必要になる。過去12カ月間にネスプレッソとTechnoServeは約1万人の農業従事者に訓練と技術支援を提供しており、その数は2020年まで5万人に達する見通しだ。
アフリカでのAAAプログラムの拡大に加えて、ネスプレッソはコーヒー豆栽培が若い世代にも魅力的であり続けるように革新的な福祉ソリューションの実行でも進歩している。ネスプレッソは昨年、コロンビア・カルダスのAAAプログラムに参加している農家のために、コロンビア労働省、フェアトレード・インターナショナル、地元のコーヒー豆協同組合とともにパイロット退職貯蓄計画を開始した。すでに850人のAAAフェアトレード認証農家がコロンビア・ベネフィシオス・エコノミコス・ペリオディコス(BEPS)構想の枠内で設立された退職貯蓄計画に加入している。最初の貯蓄は2015年5月に農家専用の銀行口座に移された。
AAA農家のデリオ・ゴンザレス氏は「退職年齢に達したときに休息して静かに老後を楽しめるように、退職できるという希望をこれは与えてくれる」と話している。
国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)の最高経営責任者(CEO)のハリエット・ラム氏は「コーヒー農家は生涯一生懸命に働いても、年を取れば自分たちを支える蓄えがない。ネスプレッソと国際フェアトレードラベル機構がコロンビアの農家と協力し、画期的な退職年金制度を立ち上げたのは、これが理由だ。ネスプレッソがコロンビア・カルダスのアグアダス生産者組合からフェアトレード認証のコーヒーを買い始めたのが2014年。それ以来800戸を超える農家がフェアトレード・プレミアムの一部を積極的な退職計画に投資している。これによって若い世代がコーヒー栽培は食べていける職業と分かり、コロンビア経済と文化遺産に欠かせないこの地域が守られることが、私たちの願いだ」と話した。
ネスプレッソは森林農業計画も促進している。コーヒー生産地域での植林は生態系を保護するほかに、コーヒー農家の気候変動への対応力を強め、将来にわたる持続的なコーヒー生産を可能にする。この試験計画の一環として2014年には、グアテマラとコロンビアで約13万本の木が植えられた。2015年上半期はエチオピアとグアテマラで約20万本、2015年年末までにはメキシコとコロンビアで30万本が植林される。
レインフォレスト・アライアンス(Rainforest Alliance)代表のテンジー・ウェラン氏は「レインフォレスト・アライアンスは2003年の創設以来、ネスプレッソとAAAプログラムに協力している。われわれはともに、コーヒー農家や家族、地域社会の生活水準が目に見えて向上し、環境や生物多様性の面でも前進があるなど、大きな成果を目の当たりにしている。ネスプレッソとレインフォレスト・アライアンス、パー・プロジェクト(PurProjet)の森林計画での前進はこの成功の上に築かれ、気候変動の現在と未来の脅威に農家が対応する力を向上させた。われわれは力を合わせ、環境とコーヒー農家へのいたわりこそが、世界中のネスプレッソ愛飲者に最高級品質のコーヒーを届ける根幹にあることを訴えたい」と述べた。
ネスプレッソAAAサステイナブル・クオリティ(TM)プログラムは最高級品質のコーヒーを供給し、環境を保護し、農家の福祉を向上させるために、NGO団体レインフォレスト・アライアンスとともに策定された。世界11カ国、6万3000戸以上の農家がプログラムに参加し、技術支援や研修、プレミアム価格、インフラストラクチャーへの投資で恩恵を受けている。
詳しい情報は:
Nespresso sustainability approach:
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Nespresso AAA Sustainable Quality(TM) Program:
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Nespresso Sustainability Advisory Board members and description:
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動画:
Nespresso agroforestry approach: (リンク »)
Nespresso South Sudan project: (リンク »)
Nespresso in Ethiopia: (リンク »)
▽ネスレネスプレッソについて
ネスレネスプレッソ(Nestle Nespresso SA)は最高品質のプレミアム・ポーション・コーヒーのパイオニアでマーケットリーダー。スイスのローザンヌに本社を置き、62カ国に拠点があり、従業員は1万500人以上。2014年時点で400を超える専用ブティックからなるグローバルな販売網を展開している。詳しい情報はネスレネスプレッソ公式ウェブサイトまで: (リンク »)
▽The Positive Cup(ポジティブ・カップ)について
ネスプレッソが2014年8月、The Positive Cup(ポジティブ・カップ)と名付けて打ち出した2020年持続可能性戦略は、斬新なプログラムとパートナーシップを通して、事業や社会、環境への悪影響を軽減し、前向きな成果を達成するための同社の戦略をさらに推し進めるのが目的。農家の福祉を向上させ、コーヒー調達面での環境の持続可能性を高めるために、過去12年間に取り組んだ大きな施策に基づき、コーヒー調達や社会福祉の分野、さらにはアルミニウムの調達・活用・廃棄、気候変動への対応面に至るまで野心的な目標を掲げている。
▽問い合わせ先
Diane Duperret
Nestle Nespresso SA
Corporate PR Manager
T: +41-21-796 9289
ソース:Nestle Nespresso SA
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