フロスト&サリバンの調査分析「Internet of Things (IoT)用の計測器:世界市場の展望」によると、IoTを構成する通信システム向けの計測器の世界市場規模は、2014年の3億4690万米ドルから、2021年には9億10万米ドルに成長する見通しとなっています。今回の調査では、IoTを構成する通信システムの中でもセルラーIoTネットワーク(2G、3G、4G、LTE、CDMA) とワイヤレスIoTネットワーク(ZigBee、Z-Wave、Bluetooth、無線LAN)の2種類に向けた計測器を対象としています。対象となる業種には、家電、金融サービス、医療、セキュリティ、交通・運輸およびテレマティクス、ユーティリティ等で使用されるRFシグナルジェネレータ、スペクトラムアナライザ、荷重・機能試験器、プロトコルアナライザ、能動的および受動的ネットワーク監視システムが含まれます。
「コネクテッドデバイスの普及拡大に伴い、IoTのコンセプトも広がっていく中で、通信モジュールインフラの検査や監視を行う計測器が、持続的な顧客ベースを構築するでしょう。検査やワイヤレス通信における新たな業界標準は、検査の必須要件を増大させ、IoT向けの計測器のニーズ拡大につながるでしょう」と、フロスト&サリバンの計測部門リサーチアナリスト、ローアン・トーマスは述べています。
IoT向けの計測器市場の拡大には、エンドユーザーに対して、特殊な計測器の相互運用性や必須要件について十分な情報提供を行うことが重要となります。現在のところ、この様な先を見据えた計測器のニーズの重要性について、エンドユーザー間での認識が低いことや、最も適切なソリューションを特定出来ないことが、市場の成長を留まらせています。さらに、IoTを取り巻く業界標準が不明瞭な中で、計測器の調達に必要な高額の投資も、もう一つの課題となっています。
「ベンダーは、長期スパンでの計測器市場の成長基盤を築くためにも、製品ポートフォリオにおけるギャップを埋めることが必要です。このためには、他業種の市場参加者とのパートナーシップの構築あるいは買収によって、グローバルでの計測器市場におけるシェア拡大に成功することができるでしょう」と、トーマスは述べています。
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■フロスト&サリバン ジャパンは、9月16日から18日に開催予定の「測定計測展2015」にて、IoTが計測業界にもたらす変化と新たなビジネスモデルについて解説する講演を、9月17日(木)13時から行います。
日時:9月17日(木)13:00-13:45
会場:東京ビッグサイト西ホール 特設会場B
講演タイトル:「サイバーフィジカルシステムの台頭:クラウド、ビッグデータ、IoTがもたらす製造業のビジネスモデルの変革」
講演者:オートメーション&エレクトロニクス部門 アソシエイトディレクター ティム・シュア(逐次通訳付)
参加:無料・登録不要(直接会場にお越し下さい)
▽「測定計測展2015」ウェブサイト: (リンク »)
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