■はじめに
みなさん、こんにちは。このコラムでは、RHEL7/CentOS7のLinuxサーバー管理に役立つ情報をお届けします。今回は、ipコマンドの使い方がテーマです。
本連載の[基礎編Vol2]で紹介したように、RHEL7/CentOS7では、デフォルトでは、ifconfig/route/netstatなどのネットワーク管理コマンドを提供するnet-toolsパッケージが入りません。その代替として、iproute2パッケージが提供する、ipコマンドを使用することが推奨されています。ここでは、net-toolsとiproute2のコマンドを比較しながら、ipコマンドの使用方法を解説します。
■ipコマンドの使用例
net-toolsとiproute2が提供するコマンドの主な対応関係は、表1のようになります。
Vo.6表組
表1 net-toolsとiproute2の主な対応
まず、NICデバイスのIPアドレスなどを確認するifconfigコマンドは、「ip a」に変わります。特定のNICを指定する場合は、次のようになります。
# ip a show dev eth0
2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP qlen 1000
link/ether 52:54:00:41:c6:32 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.122.70/24 brd 192.168.122.255 scope global eth0
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 fe80::5054:ff:fe41:c632/64 scope link
valid_lft forever preferred_lft forever
ルーティングテーブルを確認するrouteコマンドは、「ip r」になります。
# ip r
default via 192.168.122.1 dev eth0 proto static metric 1024
192.168.122.0/24 dev eth0 proto kernel scope link src 192.168.122.70
192.168.122.0/24 dev eth1 proto kernel scope link src 192.168.122.69
TCP/UDPソケットの接続状態を確認するnetstatコマンドは、ipコマンドではなく、ssコマンドに変わります。オプションの使い方はよく似ており、たとえば、TCPソケットだけを表示する場合は、次のようになります。
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