ゼミやキャリア教育の一環として、学生がお酒造りに挑戦している。地域活性化や酒文化の普及などにつながる効果がある。また企業と連携した開発や研究も進められている。
【大妻女子大学、関東学院大学、金沢工業大学、佛教大学、桃山学院大学】
大妻女子大学(東京地千代田区)家政学部ライフデザイン学科・宮田安彦教授のゼミは、若い女性への日本酒の普及を目的とする「日本酒文化発信プロジェクト」を推進している。2015年7月には同プロジェクトが考案した日本酒カクテルを、松屋銀座(東京都中央区)地下1階日本酒売り場(グルマルシェSAKE)内の「KIKIZAKE BAR(キキザケバー)」で販売した。
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同年10月には東京・秋葉原で行われた日本酒イベント「地酒祭り秋の陣2015」に参加。静岡県伊豆市と福井県若狭町の食材を使った“ご当地カクテル”を考案し、NPO法人FBOとSSIの全面的協力を得て、「伊豆カクテル」2種類と「若狭カクテル」2種類の計4種類を発表した。
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また、同年12月には、銀座白鶴ビルディング(東京都中央区)で行われた「『福井梅』植樹と『福井梅のカクテル』お披露目会」に参加。「Umany(ウメニー)」と「MIKATA 五湖」の2種類のカクテルを提供した。カクテルを飲んだ銀座社交料飲協会や銀座料理飲食業組合連合会の関係者らからは、新しい日本酒の楽しみ方や福井梅のおいしさを引き出す提案に高い評価が寄せられた。
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関東学院大学(横浜市金沢区)人間環境デザイン学科の学生がラベルデザインに挑戦したビール「Belgian Wheat(ベルジャン ウィート)」が、2015年3月にそごう横浜店で販売された。これは、同店が同年9月30日に開店30周年を迎えることを記念して商品化されたもので、同店と横浜ビール、同大がコラボレーション。7名の学生が挑戦したラベルデザインから、横浜の海や空をイメージして「青」を基調にデザインされた4年生の古澤優衣さんの作品が商品ラベルに採用された。
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金沢工業大学(石川県野々市市)経営情報学科では、石川県の地ビール「金沢百万石ビール」拡販プロジェクトを進めている。金沢の有名料亭である壽屋の技術の粋を尽くした加賀料理を、金沢百万石ビールとともに金澤町家の歴史的建造物の風情の中で味わう“特別な体験”をリアルに提供することにより、地元の皆さんはもとより、県外、並びに海外からの観光客の皆さんの金沢百万石ビール認知度の更なる向上に繋げることを目指す。
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感動デザイン工学研究所は、大関株式会社(兵庫県西宮市)と共同で研究を行い、次世代の日本酒ユーザーの獲得を目的とした「ワンカップ 〈オー〉180ml瓶詰」を発売。日本酒ユーザーの高齢化という課題から、1970年代生まれ(団塊ジュニア・ポスト団塊ジュニア)を中心とした年齢層を次世代ターゲットに定め、ターゲットの嗜好性が高い酒質を開発した。アルコール分12%と通常の日本酒よりも少しライトでありながら、大吟醸酒を10%ブレンドすることでさりげなく華やかな香りを感じる新たな酒質になっている。
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バイオ・化学部応用バイオ学科 尾関健二教授(専門:発酵、酵素、発酵微生物の分子育種、機能性食品・化粧品・飼料素材開発、バイオコンバージョン)の研究室では、日本酒の主成分で、麹菌によって生成される「α-エチル-D-グルコシド」(以下「α-EG」)に2つの新規保湿機能があることを発見。シャンプー、石鹸等の日用品や飲用による美容食品等、「α-EG」を利用した幅広い新製品開発を産学連携で取り組んでいる。
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佛教大学(京都市北区)の学生が取り組んだ「酒づくりプロジェクト」で醸造された大学オリジナル日本酒「佛米!夢乃酒(ぶっこめ!ゆめのさけ)」が完成。2015年3月、ジェイアール京都伊勢丹(京都市下京区)で販売プロモーションを行った。これは、同大が地域連携協定を結んでいる京都府南丹市美山町産の酒米(五百万石)を使い、招徳酒造株式会社の協力のもと、有志学生がオリジナル日本酒を企画・立案するもの。酒米の田植えから収穫、ラベルデザイン、醸造体験、販売プロモーションまで携わることで、学生にものづくりを実感させるキャリア教育を目的としている。
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桃山学院大学(大阪府和泉市)では学内において、飲酒マナーが学べ、学生と教職員が交流する場として、不定期にバー「St. Andrew’s Bar」をオープンしている。2006年に制定した【飲酒マナー宣言】にもとづき、学生(学生証の提示、20歳以上のみ飲酒可)と大学教職員が利用可能。昨年12月には、近年注目される日本の地域資源である日本酒について、若年層消費量が少ないことに注目し、その消費活発化に向けた調査研究事業として、日本酒の試飲イベントを開催した。
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【リリース発信元】 大学プレスセンター (リンク »)
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