F5、IoT対応のプラットフォーム

IoT展開においてF5ならできること

F5ネットワークスジャパン合同会社

2016-02-16 15:00

F5ネットワークスジャパンは、「セキュリティ・クラウド」をキーワードに、イベントや講演に東奔西走する F5 セールスエンジニアリング本部プリセールスコンサルタント 伊藤悠紀夫によるブログ「IoT対応のプラットフォーム」を公開しました。
今回は、IoTインフラストラクチャにおいて、F5がどのような役割を果たすことができるかについてお伝えします。

F5のアプリケーション サービスは、F5プラットフォームという共通の制御プレーンを使うため、IoTアプリケーションの配信サービス展開と最適化のための手順は簡素化されています。また、Software Defined Application Services(SDAS)が持つ柔軟性により、データセンタ全体やクラウド コンピューティング環境において、IoTアプリケーション サービスを迅速に調達することが可能となり、新たなアプリケーション アーキテクチャ展開のための時間や費用を削減することが可能となります。

SDASの利点は、IoTデバイスをそのリクエスト内容やコンテキスト、アプリケーションの状態に基づき、最も適切なデータセンタやハイブリッド クラウドに振り向けるというグローバルなサービスを提供できるところにあります。顧客や従業員、IoTデバイスに対して、最大限のセキュリティと速度を提供することができます。

F5の高性能なサービス ファブリックは、従来のネットワークと新たに登場したアンダーレイ(基盤)ネットワークをサポートします。また、従来のIPとVLANベースのネットワーク上に展開することができ、NVGREまたはVXLAN(その他、それほど知られていないさまざまなオーバーレイプロトコル)を使ってSDNオーバーレイ ネットワークにも対応するとともに、Cisco/InsiemeやArista、BigSwitchをはじめとするSDNネットワーク ファブリックと一体化することができます。


■ハードウェア、ソフトウェア、またはクラウド
F5のサービス ファブリックのモデルは、ハードウェアやソフトウェア、クラウド内にサービスを展開することのできる、共通のプラットフォームへのサービス統合を可能にします。このことは、継続的な配信を支える管理と展開プロセスの標準化を通じて、運営コスト削減に貢献します。サービスのリソースを共有し、きめ細かなマルチテナント制を活用することによって、個々のサービスに必要なコストは劇的に削減され、すべてのIoTアプリケーションはその規模にかかわらず、セキュリティや信頼性、パフォーマンスにおいて有益なサービスを活用できるようになります。


■F5プラットフォーム
・外部の攻撃から保護するためのネットワーク セキュリティを提供
・アプリケーション サーバのパフォーマンスを高めるためSSLオフロードを実施
・アプリケーションを理解するだけでなく、アプリケーションに問題が発生した場合に気付く
・最高のエンド ユーザ エクスペリエンスだけでなく、迅速で効率的なデータ複製も実現

F5 Cloudソリューションは、従来およびクラウド双方のインフラストラクチャにわたりIoTアプリケーション配信サービスの自動化とオーケストレーションを行うことができ、また同時に、作業負荷を最も適切な場所に分配する動的な送り先変更も行います。これらのアプリケーション配信サービスにより、予測可能なIoTエクスペリエンスや複製されたセキュリティ ポリシー、作業負荷の敏速性が得られます。

F5 BIG-IQ(TM) Cloudは、従来およびクラウド双方のインフラストラクチャにわたりF5 BIG-IP(R)ソリューションの管理を一体化し、企業や組織が、基盤となるインフラストラクチャにかかわらずIoT配信サービスを展開、管理することを支えます。さらにBIG-IQ Cloudは、VMware vCloud Directorをはじめとする、従来からのクラウド オーケストレーションツールとインターフェイスを統合することで、アプリケーション配信をよりスムーズに行います。


■拡張、規模、およびセキュリティ
F5 Cloudソリューションは、高速なApplication Delivery Network(アプリケーション配信ネットワーク)ソリューション調達を行うことで、プライベートとパブリック双方のデータセンタにIoT配信機能を拡大するために必要な時間を劇的に短縮します。この結果として、企業や組織では以下のことが可能になります。

・データセンタをクラウドにも拡張することでIoT展開を支援
・必要な場合にはIoTアプリケーションをデータセンタ以外にも拡大
・クラウドへのIoT接続を高速化し、セキュリティを確保

メンテナンスを行う場合には、アプリケーションの設定を通じてトラフィックの行き先を手作業で変更する必要はありません。自動的に、IoTアプリケーション トラフィックをメンテナンスに先立って代替となるデータセンタに振り向けることができます。

継続的なDDoS防御のために、F5 Silverlineクラウドベースのプラットフォームから提供されるサービスの1つであるF5 Silverline DDoS Protectionサービスをご利用いただくことで、最大規模のDDoS攻撃を検知、ブロックし、IoTネットワークを保護します。

BIG-IPプラットフォームはアプリケーションと場所に無関係であり、つまりアプリケーションのタイプやアプリケーションが置かれている場所に影響を受けません。IoTアプリケーションの場所をBIG-IPプラットフォームに知らせておけば、このプラットフォームが残りの作業を行います。

F5 Synthesisはこれらすべてをまとめ、IoTアプリケーションのパフォーマンスや信頼性、セキュリティを確保するために、クラウド プロバイダやアプリケーション プロバイダ、モバイルネットワークの運営事業者が必要とするアーキテクチャ的枠組みを提供します。

インターネットに接続されたデバイスがこれからも増え続けることを考えれば、私たちはほとんどすべてのものがデータトラフィックを生み出す、新たな未知の世界に足を踏み入れざるを得ません。考慮すべき事柄は数多く存在しますが、企業や組織は、これらの課題に事前に対応し、IoTに対応したネットワーク実現に向けた新たな手法を導入することにより、より明確な成功への道筋を得ることができます。

IoT対応の環境は、IT部門が従来のテクノロジーをすべて破棄することなく、このような社会的シフトを活用することを可能にします。またインターネットに接続されたデバイスの急増によってインフラストラクチャが麻痺することがないよう、IT部門が必要とする余裕も提供します。さらにこのプロセスにより、IoTネットワークやデータ、アプリケーション関連のリソースのアベイラビリティとセキュリティを確保するために必要な、運営面でのガバナンスを損なうことなくメリットを享受することも保証されます。またIT部門が単なる機器ではなく、IoTサービスを管理できることも意味します。

IoT対応のインフラストラクチャがどのように構築されるかにかかわらず、今後はIT部門と企業の両方にとって変革の旅路が続くでしょう。軽く考えるべきものではなく、また長期的な戦略を持たずに取り組むものでもありません。F5のソリューションを適切に導入したIoT対応のインフラストラクチャは、組織とそのメンバーに大きな利益をもたらします。


〈伊藤 悠紀夫プロフィール〉
UNIXサーバ、ストレージ、シン・クライアントといったインフラエンジニアを経て、F5 Networks社に2012年に入社。現在はセキュリティ・クラウドをキーワードにイベント講演やハンズオンラボを行い、F5ソリューションの啓蒙活動に奮闘中。最近はOpenStackやIoTといったキーワードを中心に連携ソリューションを模索中。

このプレスリリースの付帯情報

IoTにおけるF5プラットフォームのイメージ図

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