本サービスを活用することで、従来のクラウド基盤の管理画面にはない自動化機能が利用でき、作業の迅速化を実現します。また、運用業務における課題であった担当者の作業負担軽減、作業の属人化解消、作業ミス低減などを実現できます。なお、日立グループにおける本サービスの先行導入事例においては、クラウド基盤の運用コストを最大約53%削減するなどの成果が出ています。
近年、短期間で新規ビジネスの立ち上げが可能なことやシステムの拡張・縮小を柔軟に行えることから、クラウド基盤の利用が急速に拡大しています。クラウド基盤の活用によりIT環境の利便性が高まる一方で、クラウド基盤ならではの運用業務も新たに発生しています。
例えば、プライベートクラウド環境で仮想マシンを作成する場合、利用者からの申請に基づき、CPUや、メモリ、ディスクといったリソースの割り当てやOSのインストール、初期設定、ミドルウェアの設定などを、運用担当者が作業手順書に従って手作業で行っているケースが多く、運用作業や構成情報の管理が負担になっています。また、クラウドサービスでは、サービスが従量課金制であることが多いため、サービスを利用しない週末などは、コスト削減のために仮想マシンの電源を停止するなどを手作業で行っており、運用業務工数の増加や作業ミスが発生しています。
こうした状況を踏まえ、日立システムズはこれまで蓄積してきたクラウド基盤の構築・運用ノウハウを基に、クラウド基盤の運用作業を自動化することで、運用業務における担当者の負担を軽減する「クラウド基盤運用自動化サービス」を販売開始します。
具体的には、VMware vSphereで構築されたプライベートクラウドを対象とした「運用アセスメント」と「運用自動化システム for VMware vSphere」、クラウドサービスのアマゾンウェブサービス(以下、AWS)を対象とした「運用自動化システム for AWS」と「運用自動化システム(SaaS) for AWS」の4つのサービスを提供します。
「運用アセスメント」は、従来は2週間程度必要であった運用自動化システム導入による運用改善効果の評価レポートを、独自の可視化ソフトウェアを用いて最短4日間で提示します。
また、3つの「運用自動化システム」は、仮想マシンの作成などクラウド基盤の運用業務を自動化します。さらに、従来は手作業で管理することが一般的なクラウド基盤の構成情報をグラフィカルに表示できる機能も提供し、構成情報の管理も効率化します。本サービスを活用することにより、運用業務の迅速化や負担軽減に加え、属人化、人為的ミスの防止を実現します。
今後、日立システムズでは、Microsoft Azureなどの複数のクラウド基盤への適用や機能のさらなる拡充を図るとともに、クラウドサービス事業者や企業内情報システム部門向けに拡販し、2018年度末までに累計30億円の販売をめざします。
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