昨今、欧米諸国を中心に、クレジットカード取引を行う加盟店でクレジットカード情報が大量に流出する事件が起きています。事件の多くは、加盟店に置かれたクレジット端末システム(POS)の脆弱性をついたマルウェア(悪意のあるソフトウェア)による攻撃などによって生じており、カード情報が不正に搾取されています。このような状況の中、有効なセキュリティ手法として注目され始めているのが「P2PEソリューション」です。
これまでの仕組みでは、カード加盟店が入手したクレジットカード情報は、直接クレジットカード会社(もしくは決済代行会社)へ送られ、さらに加盟店の端末に情報がそのまま蓄積されていました。「P2PEソリューション」を導入すると、加盟店端末から決済ネットワークの手前*4までは、カード情報が暗号化された形で送られ、端末内に情報が残らないため、情報漏えいのリスクが低減します(ご参考:図1)。これにより、加盟店におけるPCI DSSへの準拠に必要な審査項目が大幅に削られ、準拠を目指す加盟店の負担が大きく減る効果も期待できます。
NRIセキュアは、「P2PE QSA」認定を機に、ITサービス会社が「P2PEソリューション」を提供するために必要な、PCI SSCの定めるセキュリティ基準「PCI P2PE*5」への準拠に至るための「PCI P2PEソリューション準拠支援サービス」を提供します。
NRIセキュアはこれまで、4つの認定(「QSA」「ASV」「PA-QSA」「PFI」)をPCI SSCから取得しました。「P2PE QSA」の取得で、日本で初めて、PCI SSCから5つの認定を取得した企業となりました。これからも、激化するサイバー攻撃や内部犯罪から、クレジットカードビジネスとカード会員を守る支援を継続していきます。
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