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【ストックホルム2016年8月31日PR Newswire=共同通信JBN】タイのスリーポーン・トリペトプラパ(Sureeporn Triphetprapa)さん、ティダラト・ピアンチャト(Thidara Phianchat)さん、カンジャナ・コムクラ(Kanjana Komkla)さんの学生3人が30日、植物ブロメリア(アナナス)の保水機能をまねて作成された革新的な保水デバイス考案で、2016 Stockholm Junior Water Prizeを受賞した。スウェーデンのカール・フィリップ皇太子がストックホルムで開かれた世界水週間の授賞式で賞を贈呈した。
3人は、水分を集めそれを取り込む植物の形状の観点に重点を置き、植物が持つ自然保水の有効性を観察し、ブロメリアの保水機能をまねたデバイスを作成した。このデバイスはゴム園にあるゴムの木にも取り付けられた。これに対し、3人は自然が最善の教師であることを実証したとして、2016 Stockholm Junior Water Prizeを受賞した。
審査員は優勝者のずばぬけた創造性、不断の努力、熱意、水に対する真の情熱に感銘を受けた。
審査員は表彰に際し以下のように語った。
「優勝プロジェクトは、シンプルに見えるが、その美しさがその複雑さを覆い隠すエレガントなリープフロッグ技術を使用し、将来の水安全保障、地方の生活に本気で取り組んでいる」
「これは拡大可能であることがすでに実証されており、多数の農業従事者によって現場でテストされており、農業従事者は現在、水分を集め蓄積する並外れた容量がある美しい植物からの発想によって恩恵を受けている」
優勝プロジェクトをどのように発展させていくか、との質問に対し、スリーポーンさんは「わたしはこのアイデアを使ってコミュニティーの貧困を軽減したい」と答えた。
ストックホルム国際水協会(SIWI)のエグゼクティブディレクターであるトルグニー・ホルムグレン氏は「これが示すのは、国連の持続可能な開発目標の達成に向け真に進歩するためにわれわれは地方レベルから始める必要があるということである。これは極めて優れた例証である。すなわちシンプル、スマート、スケーラブルなソリューションが大きな効果を上げるということである」と語った。
Stockholm Junior Water Prizeコンペは世界の優れた若い科学者を集め、水と環境に対する関心を持ち続けることを奨励する。今年、世界中の国々から数千人が、ストックホルムの世界水週間で開催される国際的な最終選考に国を代表するチャンスを得るために、国レベルでのコンペに参加した。29カ国のチームが2016年の最終選考で競い合った。
ストックホルム国際水協会(Stockholm International Water Institute)、Stockholm Junior Water Prize、世界水週間(World Water Week)に関する詳細は以下を参照。
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ソース:Stockholm International Water Institute
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