近畿大学農学部(奈良県奈良市)、農業生産科学科の教授 野々村 照雄らは、この夏に農学部で収穫したミニトマトを株式会社テンダーボックス(奈良県生駒郡)の協力のもと、トマトシャーベットに加工した。平成28年(2016年)10月18日(火)、農学部里山ものづくり村にて行われる、近畿大学附属幼稚園児の芋ほり遠足に併せて、今後の製品化を視野に入れた試食会を行う。
【本件のポイント】
●農学部産トマトを、手作りジェラートの製造等を手掛ける株式会社テンダーボックスの協力で、トマト本来の風味と栄養を生かしたシャーベットに加工
●農学部キャンパスで行われる、近畿大学附属幼稚園児による芋ほり遠足に併せて試食会を実施し、製品化に向けて意見収集
●トマトが嫌いな人でも食べやすく美味しいシャーベットで、野菜嫌い克服のきっかけに貢献
【本件の概要】
近畿大学農学部 植物感染制御工学研究室では、研究室に所属する3年生の授業の一環として、ミニトマトの栽培に取り組んでいる。収穫したミニトマトは、7月に開催されたオープンキャンパスにて参加者に試食していただき好評を得た。そこで今回、この夏収穫されたミニトマトを株式会社テンダーボックス(奈良県生駒郡)に依頼し、トマト本来の風味をもち、栄養を手軽に摂取できるシャーベットに加工した。平成28年(2016年)10月18日(火)に、農学部里山ものづくり村にて行われる、近畿大学附属幼稚園児の芋ほり遠足に併せて試食会を実施し、今後の製品化へ向けた意見の収集を行う。
■日時: 平成28年(2016年)10月18日(火) 12:30頃(雨天時は20日(木)に順延)
■会場: 近畿大学農学部キャンパス 芝生広場
(奈良県奈良市中町3327-204、近鉄奈良線「富雄駅」からバス約10分)
■対象: 近畿大学附属幼稚園児132人、保護者
【本件の背景】
トマトを嫌う子どもの多くは、食感(ジェル部分)が嫌い、匂い(青臭さ)が嫌いなどの理由を挙げる。タキイ種苗の平成27年度(2015年度)の調査においても、好きな野菜1位であると同時に嫌いな野菜3位として上位にランクされるほどである。
今回試食会を行うトマトシャーベットは、開封時にトマトの青臭い匂いはほとんどなく、色を見ただけではトマト味とは分からない。さらに、多くの子どもが嫌うトマト本来の食感はない。
初期の試作品の試食段階でも、「トマト嫌いの子どもが食べられました」などと好評だったことに加え、1カップ(90ml)のシャーベットを完食すると、ミニトマト3個分を摂取できることから、「トマト嫌いの子どもだけでなく、食べることが苦手な高齢者の方も、手軽にトマトの栄養を摂取できるのでは」といった高齢者に配慮した意見もあった。
今回の試食会で、味覚に敏感な多くの子ども達の意見を聞くことで、今後、より完成度の高い製品化を目指す。
【トマトシャーベットについて】
トマトシャーベットには、極甘で、裂果の少なく色ツヤのある、酸味と甘さのバランスの良いミニトマトを使用した(果実重1個、約15~20g)。トマトには、リコピン、β(ベータ)-カロテン、ポリフェノールなど機能性を有する成分が豊富に含まれている。今回、1カップ(90ml)のトマトシャーベットには、ミニトマト(3個分)、グラニュ糖、レモン果汁、安定剤(増粘多糖類)が含まれており、着色料や添加物は一切含まれていない。
トマトシャーベットは、程よい甘さと食感が良く、一口食べた後から口いっぱいにトマトの風味が感じられるとともに、さっぱりとした後味が特徴である。
【株式会社テンダーボックスについて】
株式会社テンダーボックスは、奈良県生駒郡平群町に本社を置く企業で、手作りイタリアンジェラートの販売・企画・OEMやイタリアンレストラン「mamma」の経営等を手がけている。ジェラートについては、定番商品から季節商品、各地の特産品を用いた「ご当地ジェラート」まで、これまでに編み出したレシピは実に300以上を誇る。また、平成27年(2015年)1月にジェラートの本場・イタリアで開催された「第36回SIGAイタリア国際ジェラートコンテスト」自由部門にて、工房長の今坂賢二氏が日本人最高位となる世界6位入賞を果たしている。
■設 立: 平成9年(1997年)3月25日
■代表取締役 : 華田 宗孝
■所 在 地 : 奈良県生駒郡平群町菊美台1丁目7-33
■資 本 金 : 1,000万円
■ホームページ: (リンク »)
【関連リンク】
農学部農業生産科学科 教授 野々村 照雄
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▼本件に関する問い合わせ先
近畿大学 広報部
TEL: 06-4307-3007
FAX: 06-6727-5288
【リリース発信元】 大学プレスセンター (リンク »)
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