2度目のLMTX(R)P3試験の結果がアルツハイマー病ジャーナルで公開される

TauRxセラピューティクス 2017年11月27日

From 共同通信PRワイヤー

2度目のLMTX(R)P3試験の結果がアルツハイマー病ジャーナルで公開される

AsiaNet 71227

アバディーン(英国スコットランド)、シンガポール、2017年11月27日/PRニュースワイヤー/ --

TauRxセラピューティクス(TauRx Therapeutics Ltd)は本日、アルツハイマー病で初となるタウ凝集阻害剤LMTX(R)の2度目のP3臨床試験の全結果を公表し、オンラインのアルツハイマー病ジャーナル(Journal of Alzheimer's Disease)に掲載しました。

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この試験結果(TRx-237-005)は、LMTX(R)は1日2回4mgの少量を投与する単剤療法と同程度の効果があるかも知れないという仮説を支持している点で、軽度から中等度のアルツハイマー病に関して先ごろランセット(The Lancet)[(TRx-237-015)ゴーティエ他、2016][1]に発表された第1回P3試験の結果と一致しています。

最新の試験(TRx-237-005)では、18か月間の治療で1日2回、100mgまたは4mg(コントロールドーズ目的)を投与している軽度のアルツハイマー病患者800人を対象に、LMTX(R)の有効性と安全性を調査しました。

以前の研究結果は、単剤療法、またはあらかじめ特定された事後解析で現在認可されているアルツハイマー病の上乗せ治療としての4mgのコントロールドーズとでは、単剤療法で使用する場合の2種の高用量(75mgと125mgを1日2回)のLMTX(R)に有利な大きな違いを示していました。更なる分析によると、1日2回4mgを投与している患者では上乗せ治療と比較して単剤療法に有利な同様の違いのあることが分かりました。

そこで、データベースのロックと開鍵の前にTRx-237-005の一次解析は、非ランダム化コホート分析として、コントロール目的の単剤療法としての1日2回100mgのLMTX(R)と、上乗せ治療と同じ用量と比較した単剤療法としての1日2回4mgとを比較するよう変更になりました。この目的は、最初の試験の転帰が、統計誤差をしっかりと管理した2回目の独自の試験でも主要転帰として確認できるかどうかをテストすることでした。

2回目の試験結果は、要求される統計基準値のp < 0.025で、認知 (ADAS-cog)と機能(ADCS-ADL)の転帰の複数の臨床的有効性評価項目において同様にLMTX(R)の単剤療法に有利な大きな違いを示しました。

LMTX(R)単剤療法と上乗せ治療の両グループにおいて、軽度アルツハイマー病の患者の全脳萎縮(MRIスキャンで測定)は病初では予想通りに進行しました。しかし、9か月間の治療の後、単剤療法の患者の全脳萎縮の年率は大きく減少し、アルツハイマー病にかかっていない正常な高齢者の対照群に特有の状態となりました。上乗せ治療グループの同等の比率は、軽度のアルツハイマー病患者並みに進行しました。

同様に、TRx-237-005におけるFDG-PET検査の追加所見は、LMTX(R)単剤療法を受けている患者のローブグルコース取り込みの一時的減少が、通常の軽度アルツハイマー病患者よりはるかに少ないことを示しました。

単剤療法と上乗せ治療のコホート間の大きな誤差または診断ベースラインについて様々な解析が補正されても、結果は確実に意義のあるものでした。

「1回目と2回目のP3 LMTX(R)試験における単剤療法のサブグループは小さく、それぞれ15%と20%でしたが、2回目の独自の試験結果に同様のパターンが確認されたのは、偶然の結果ではなかったことを意味しています」と、アバディーン大学(Aberdeen University)教授でTauRxセラピューティクス会長のクロード・ウィシックは述べました。

「2回目の試験における総保持率は、単剤療法と上乗せ治療のグループの両方で類似していたので、退薬率の違いでは説明がつきません。同様に、北米、西ヨーロッパ、オーストラリアだけで行われた2回目の試験で同じ結果が得られたのは、1回目の試験に非西洋諸国を含んでいたことで不定型になったわけではないことを意味しています。臨床とイメージングの転帰に同様のパターンが見られたのも、初めて治療に入る患者のプラセボ効果では説明できません」

ウィシック教授は次のように続けました:「これらの結果は非ランダム化コホート分析のものですが、その多くが実際の治療効果を示しており、単に標準的治療を受けている患者と受けていない患者の違いではありません。脳の萎縮の速度低下を示す分析は、単剤療法の患者自身が対照群となる使用前と使用後の分析であるため、上乗せ治療の患者との比較で決まるものではありません。タウタンパク質凝集の動物モデルでも同様のことが起きているので、LMTX(R)と標準的治療とのマイナス相互作用の薬理学的原則も明らかになり始めています」

サンアントニオのテキサス大学(University of Texas)科学部長でアルツハイマー病ジャーナル(Journal of Alzheimer's Disease)編集長のジョージ・ペリーは、「これらの非常に重要な結果は、タウに関連したアルツハイマー病治療のさらなる検証を裏付けるものです」と述べました。

試験の主執筆者である老年学名誉教授でオックスフォード大学(University of Oxford)ナフィールド臨床神経科学部(Nuffield Department of Clinical Neurosciences)臨床上級名誉研究員のゴードン・ウィルコックは、「これらのデータは、現在治療を受けていない患者における低用量のLMTX(R)の有効性を評価する追加のランダム化比較試験が必要なことを示しています」とコメントしました。

追加のLMTX(R)ランダム化比較試験は間もなく開始予定で、この病気で他の承認済治療(コリンエステラーゼ阻害剤とメマンチンの両方またはいずれか一方)を受けていないアルツハイマー病の患者を対象に、1日2回4mgとプラセボとを比較します。

アルツハイマー病ジャーナルに掲載された試験TRx-237-005の詳細情報については、にアクセスしてください。
(リンク »)

試験TRx-237-005について

ランダム化比較二重盲検試験のP3には12か国98か所からおよそ800人の患者が登録しました。複数の有効性の転帰は、ADAS-Cogアルツハイマー病評価尺度(ADAS-Cog:Alzheimer's Disease Assessment Scale-cognitive subscale)とADCS-ADL アルツハイマー病共同研究日常生活動作(ADCS-ADL:Alzheimer's Disease Co-operative Study-Activities of Daily Living)のスコアで、二次転帰は脳の萎縮率に及ぼす薬効を評価する局所的脳容積の変化(MRIで測定)と脳の機能に及ぼす効果を評価する脳のグルコース取り込み(FDG-PETで測定)の変化を含んでいます。この試験は、2016年トップの成果となったアルツハイマー病の2つのLMTX (R)P3試験の2回目となりました。

アルツハイマー病について

アルツハイマー病(AD)は、脳内で情報、思考、記憶を伝達する神経系の特殊細胞であるニューロンに損傷を与える進行性脳神経疾患です。アルツハイマー病がニューロンを損傷すると、記憶や論理的思考の喪失につながり、社会的に人と交わったり仕事で機能したりする能力に影響する可能性があります。アルツハイマー関連の認知症の進行を止めたり、発病を遅らせたり、発症を防いだりする治療法はまだありません。現在利用できる薬は、症状を一時的に治療するだけのものです[2]。

タウ凝集阻害剤について

TauRxのタウ凝集阻害剤(TAI:tau aggregation inhibitor)は、30年近い研究から生まれました。TAIには認知症を引き起こすタウのもつれ(tau tangles)を解く作用があるため、記憶障害を遅らせたり、止めたりする可能性があるのです[3]。第一世代のTAIであるレンバー(rember)(R)は特許を有する、高度に純化された塩化メチルチオニニウム(メチレンブルー)で、以前は様々な病気の治療に使われていた化合物です。LMTX (R)は、メチレンブルーよりも吸収が良く、耐性が高いメチルチオニニウムの安定した還元型です。

TauRxセラピューティクスについて

TauRxセラピューティクスは、スコットランドのアバディーン大学で生まれたテクノロジーを開発しているTauRxファーマシューティカルズ(TauRx Pharmaceuticals)グループの一員であり、様々な神経変性病の新たな治療法と診断法を開発する目的で2002年シンガポールに設立されました。同社のタウ凝集阻害剤であるLMTX(R)は、脳の神経細胞内に生じて「タウのもつれ」を生じさせるタウタンパク質の異状繊維凝集体を標的にします。TauRx本部はシンガポールに、主な研究施設はアバディーンにあります。詳しくは、 (リンク ») をご覧ください。

参照

[1]ゴーティエ、S他。軽度から中等度のアルツハイマー病患者におけるタウ凝集阻害剤の有効性と安全性:ランダム化比較平行群間二重盲検試験フェーズ3(Efficacy and safety of tau-aggregation inhibitor therapy in patients with mild or moderate Alzheimer's disease: a randomised, controlled, double-blind, parallel-arm, phase 3 trial)。ランセット(The Lancet)2016、388:2873-84

[2]アルツハイマー協会(Alzheimer's Association)。2015年アルツハイマー病のデータ: (リンク ») Accessed 20 October 2017

[3]ウィシック、CM他。アルツハイマー病のタウ凝集阻害剤療法(Tau-aggregation inhibitor therapy for Alzheimer's disease)。Biochem Pharmacol 2014、88:529-39。


情報源:TauRxセラピューティクス


(日本語リリース:クライアント提供)


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