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【シアトル2017年12月8日PR Newswire=共同通信JBN】
*1941年12月7日の真珠湾攻撃の直前、第2次世界大戦で米国が初めて発砲
*ポール・G・アレン氏の調査船(R/V)ペトレルが真珠湾攻撃76周年と現地で兵役についていた男たちに敬意を表してビデオをリリース
マイクロソフト共同創業者で慈善事業家、ポール・G・アレン氏の調査船(R/V)ペトレルが米駆逐艦ワード(DD-139)をフィリピンのポンソン島に近い永眠の地で撮影した。調査チームはビデオ映像を真珠湾攻撃記念日の直前にリリースした。
ワードは、ハワイの真珠湾沖で1941年12月7日(日)午前6時45分、米国が第2次世界大戦で初めて発砲したことで有名なウィックス級駆逐艦である。同艦と乗組員は日本の特殊潜航艇を目視し、撃沈した。撃沈した潜航艇は極秘の潜航艇5隻のうちの1隻で、それぞれが攻撃前に暗闇をついて港内に撃ち込む魚雷2本を装備していた。真珠湾とオアフ全島に対する日本の空襲は、ワードが特殊潜航艇を撃沈してから約1時間後に始まった。
ちょうど3年後の1944年12月7日、ワードはカミカゼ特攻機数機の攻撃を受けた後に沈没した。ワードは高速の部隊輸送船としてレイテ島のオルモック湾沖を哨戒していたところ、カミカゼ1機が水位線中央部に命中した。このため船体が破壊されるほど炎上して消火活動もままならず、乗組員は離脱を命じられ、ワードは間もなく僚艦オブライエンによって沈没させられた。オブライエンの艦長は奇しくも、3年前に真珠湾が攻撃されたときワードの艦長を務めていたウィリアム・アウターブリッジ少佐であった。驚いたことに、この日の出来事を通じてワード乗組員の負傷者はわずか1人にとどまった。
ワードの残骸はオルモック湾の海底に沈んでいるが、その歴史的重要性は忘れられていない。
米太平洋艦隊司令官のスコット・スウィフト海軍大将は「ワードは米国史の試練-平時の海軍と戦場の交点-の中に自身を発見した。不明確な海域にもかかわらず決定的かつ効果的で断固とした行動をとった。それから76年を経て、その手本はわれわれ海軍の姿勢を教えてくれる」と語った。
R/Vペトレルは全長250フィートの調査・探査船で、アレン氏が2016年に購入した。ペトレルは先進的な水中装備と技術によって、水深6000メートルの探査が可能な世界でも数少ない船舶になっている。2017年の改良を経て、ペトレルと乗組員は深海調査・探検に適した最先端の水中技術を使用している。
アレン氏のために働く海中作業責任者のロバート・クラフト氏は「ペトレルとその性能や技術、われわれが実施した調査は、長年にわたる献身と激務の頂点である。われわれはこの技術、資産、特異な性能を組み立て、世界でも極めてまれな作業プラットフォームに統合した」
と語った。
船舶の位置の正確性を確保するため、ワードの残骸は歴史的なスケッチと図表とともに特定し、相互参照した。ワードの調査は、フィリピン・スリガオ海峡の戦闘(レイテ沖海戦)で沈没した連合艦隊の艦船を記録する合同ミッションの一部である。今年11月の調査で、R/Vペトレルは旧日本海軍の山城(扶桑型ドレッドノート戦艦)、扶桑(扶桑型ドレッドノート戦艦)、山雲(朝潮型駆逐艦)、朝雲(朝潮型駆逐艦)、満潮(朝潮型駆逐艦)のビデオも撮影することができた。これらの艦船と4000人を超える乗組員は、史上最大の海戦と言われる1944年10月25日の決戦で失われた。
アレン氏が率いる調査は、米重巡洋艦インディアナポリス(2017年8月)、旧日本海軍の戦艦武蔵(2015年3月)、第2次大戦のイタリア駆逐艦アルティリエーレ(2017年3月)の発見ももたらした。アレン氏のチームはまた、勇敢な軍務に敬意を表して英国海軍に贈るため、英巡洋戦艦フッドの船鐘を回収して修復した。アレン氏の調査チームとR/Vペトレルは引き続き探査、海洋考古学、海洋学調査に貢献する。
このリンクは以下の映像素材やビデオインタビューを提供する。
(リンク »)
*マイクロソフト共同創業者で慈善事業家のポール・G・アレン氏
*アレン氏のために働く海中作業責任者のロバート・クラフト氏
*米海軍歴史・遺産本部(Naval History and Heritage Command)のロバート・クレスマン氏
*米艦ワードを調査するR/VペトレルのBロール(素材映像)
*ワード水中調査の映像
*ワードの歴史的写真
▽ポール・G・アレン氏について
マイクロソフトを共同創業してから40年を経過してもなお、起業家で慈善事業家のポール・G・アレン氏は技術と人間知識の境界を探検している。アレン氏は絶滅危惧種を保護し、気候変動と戦闘、海洋の健全性を改善し、芸術や歴史、映画を共有、新技術を開発し、伝染病に対処、人間の脳の働きを研究し、持続するコミュニティーを構築するため努力している。
アレン氏はわれわれの過去とそれが未来に与える教訓を尊重することに深くコミットしている。彼はフライング・ヘリテージ・コレクション(Flying Heritage and Combat Armor Collection)、ミュージアム・オブ・ポップカルチャー(MoPOP)、リビング・コンピューター・ミュージアム(Living Computer Museum + Lab)などの公共施設をつくり出した。人々が歴史、文化、音楽の遺産を学び、触れ合う場である。シアトル・アートフェア(Seattle Art Fair)の開催は、全米有数の主要芸術目的地としてこの都市が有名になることに一役買った。アレン氏はまた、途上国が健康とインフラを拡充し、多様な経済を育むことを支援する世界的なインパクト投資を考えている。
アレン氏の冒険の多くは青年時代に根付いており、情熱の深さと多様性を反映している。アレン氏は第2次大戦の父親の兵役に敬意を払い、特に当時の英雄的行為と軍務を物語る人工物の収集、保護に関心が高い。アレン氏が最近手に入れた調査船ペトレルは、海で行方不明になった歴史的人工物を調査するプラットフォームになっている。
詳細はwww.PaulAllen.com を参照。
▽問い合わせ先
USSWard@edelman.com
ソース:Paul G. Allen
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