AsiaNet 71566 (2060)
【ルガノ(スイス)2017年12月15日PR Newswire=共同通信JBN】腫瘍内科の代表的専門組織である欧州臨床腫瘍学会(European Society for Medical Oncology、ESMO)は、がん患者のニーズと患者中心ケアが実際に提供するものの間のギャップの進化、増大に注意喚起する支持・緩和ケアに関する新たなポジションペーパー(報告書)( (リンク ») )を公表した。
主執筆者であるキャリン・ジョーダンESMOファカルティーコーディネーターは「新たな研究は、医師が患者にとって重要と考えるものと患者が実際に必要とするもの( (リンク ») )の間にギャップがある可能性を示している。この報告書では、がん患者は診断から病気のあらゆる段階で抗がん治療だけでなく、肉体的、心理的、社会的、精神的な支援を必要としている事実に注意を喚起したかった」と語った。
共同執筆者のマッティ・アープロ国際がんサポーティブケア学会(MASCC)元会長は「最近の研究( (リンク ») )は、緩和・支持ケアが治療を向上させるだけでなく、既存のリソースの一層有効な利用に貢献し、無駄を避けて治療費も下げられる可能性があることを示している」と述べた。
患者らは、通常のケアに比べて生活の質(QOL)の向上、入院期間の短縮、余命の延長と結び付いているとされるほどに結果は大いに勇気づけられると報告した。
アープロ氏は「世界中で支持・緩和ケアの普遍的な文化と受容の発展にこのペーパーが寄与することを期待している。疼痛緩和などの基本的な患者のニーズはまだ幅広く対処されていない( (リンク ») )。極めて重要な支持ケアがどこでも全ての患者に確実に利用できるようにするために、教育が不可欠だ」と語った。
▽ESMOのポジションペーパーの内容
*主要な患者中心ケアの治療処置と訓練
*終末期ケア
*多分野総合チームの役割
*医療リソースの統合
*支持・緩和ケアの研究とリソース
ポジションペーパー全文: (リンク »)
ESMOは腫瘍内科の代表的な専門組織である。世界150カ国の腫瘍専門家を代表する1万7000人の会員がおり、腫瘍学の教育と情報を提供する学会である。
media@esmo.org
+41-91-973-19-07
ソース:European Society for Medical Oncology (ESMO)
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。