大学通信から中学・高校のニュースリリースをお送りします。
女子聖学院中学校(東京都北区)は、1、2年生の国語の授業の一環で「演劇ワークショップ」を実施した。これは生徒の発信力や表現力、思考力を伸ばすことを目的に行ったもの。ある人物を「イスから立たせる」ために説得するという内容で、生徒たちは、イスに座っている人(自分とは異なる価値観、考え方を持った人)をどう説得すれば、イスから立ってもらうことができるかを考え発表した。
◆【中学1年】演劇ワークショップ~「こーちゃん」をイスから立たせよ!~
1年生の授業では、本を読んでいる「こーちゃん」をイスから立たせるために説得するという内容でワークショップを行った。「こーちゃん」は価値観の違う人、考え方の違う人の代表という位置づけで、グループごとに、自分があたりまえに思っていることが相手にうまく伝わらない時どうするかを考えて発表した。
あるグループは「こーちゃん」が電車で女性専用車両と知らずに乗ってしまい、他の乗客たち(生徒)が立ち退くように説得しているというシチュエーションで実施。「ここ、女性専用車両ですよ!」と声をかける乗客に対して、「こーちゃん」は「気付かなかった、次回から気を付ける」「空いているから乗ってもいいですよね?」などと言い訳を繰り返し、なかなか席を立たなかった。「こーちゃん」を席から立たせることができないまま、制限時間の90秒が過ぎてしまった。
次のシチュエーションでは腰の曲がったおばあさんが登場。しかし、「ぼくも脚が弱くて」 と「こーちゃん」はなかなか立とうとはしなかった。
「こーちゃん」をイスから立たせるのは難しかったが、グループ間でのチームワークや言葉の表現力・語彙力などを試される授業となった。設定を考えたり、「言い訳」に対する言葉の言い換えなど、これまでの知識や判断力を活かす場となり、生徒たちの思考力・表現力が大幅に向上した。
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◆【中学2年】演劇ワークショップ~「きたむー」をイスから立たせろ!~
2年生の授業では、本を読んでいる「きたむー」という人物をイスから立たせるという内容でワークショップを行った。「きたむー」は出演者(生徒)とは異なる価値観、考え方を持っており、「立って」と普通にお願いしても立ってはくれない。そこで、どのようなシチュエーションなら立ってくれるのかを各グループで考えた。
あるグループは「きたむー」を義父、出演者の2人を姉妹と設定。姉が妹をいびり出すと、心配した「きたむー」は妹を助けるのか、というものだった。
結果的にはどのグループも「きたむー」をイスから立ち上がらせることはできなかったが、価値観の異なる人に対して、さまざまな語彙力、表現力を駆使して劇を楽しみながら「伝える力」を伸ばすことができた。
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▼本件に関する問い合わせ先
女子聖学院中学校・高等学校 広報室
〒114-8574 東京都北区中里3丁目12番2号
TEL: 03-3917-5377
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