神田外語大学が平昌2018冬季オリンピック「ボランティア報告会」を開催

学校法人佐野学園

From: 共同通信PRワイヤー

2018-03-26 07:00

2018年3月26日

学校法人佐野学園

神田外語大学など全国外大連合の学生約100人が、平昌での国際競技大会の言語サービスボランティアとして参加
‐3月12日に平昌2018冬季オリンピック「ボランティア報告会」が開催された

 神田外語大学(千葉市美浜区/学長:酒井邦弥)は、3月12日に平昌2018冬季オリンピック競技大会言語サービスボランティア報告会を開催した。本報告会では実際にボランティアに参加した神田外語大学の学生3名が登壇し、ボランティアへの参加動機、現場での業務内容、ボランティアを通しての学びや今後の課題などについて説明した。
 平昌2018冬季オリンピック競技大会への参加は、2019年ラグビーワールドカップや東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会など、今後日本で開催予定の国際的な競技大会の支援に向けて大きなステップアップとなった。

 全国外大連合と平昌2018冬季オリンピック・パラリンピック組織委員会は、2016年6月30日韓国ソウルにて外国語ボランティア支援に関する協定を締結。調印式には神田外語大学(千葉市美浜区/学長:酒井邦也)の金口恭久副学長が登壇し、日本から初めての外国語ボランティア団体としての大会支援が決定した。

 平昌2018冬季オリンピック競技大会において学生たちは韓国延世大学で研修を受けた後、江陵(カンヌン)、平昌(ピョンチャン)、旌善(ジョンソン)の3会場に分かれて各担当のボランティア業務に参加。観客に対し、主に英語・韓国語・中国語を用いて大会会場の運営を支援した。途中、様々なトラブルがニュースなどで報じられたが、同大会組織委員会がバスの便数増加や売店の設置など柔軟な対応をしたこともあり、学生たちは業務を遂行できた。
 英語での通訳を得意とする学生が多かったことから、韓国語での問い合わせは現地の韓国人ボランティアの学生と英語で連携するなど、国際交流をしながら行った。この経験を通じて、学生たちは日頃から大学で学ぶ語学学習の成果や異文化理解が深まり、自発的に行動する力を養った。また渡航費を自費で参加することは大会運営ボランティアとしての意識向上にも繋がった。

 今後、同連合の学生たちは2019年ラグビーワールドカップなどの国際的スポーツイベントでの活躍が期待される。今回の平昌2018冬季オリンピック競技大会では大会ボランティアとして参加したが、国内でのスポーツイベントになると都市ボランティアとしての能力も求められてくる。言語だけでなく、地理の知識や街の情報などの学習が学生たちの新たな課題となる。

◆平昌2018冬季オリンピック競技大会言語サービスボランティア報告会
【 日 時 】3月12日(月)
【 場 所 】神田外語大学7号館2階クリスタルホール
【 主 催 】神田外語大学ボランティアセンタースポーツ通訳ボランティア推進室
【発 表 者】平昌2018冬季オリンピック競技大会言語サービスボランティア参加学生
【参加対象】神田外語大学学生

◆全国外大連合について
 「全国外大連合」は、世界諸地域の言語と文化・社会に関する専門学術を教授研究し、国際社会の一員として世界に貢献しうる人材を育成することを共通の基本理念として2014年6月26日に結成された。
 外大連合憲章の理念を具現化する活動の一つとして2015年2月27日には「全国外大連合通訳ボランティア支援事務局」を発足し、取り組みの第一弾として、2015年8月24~27日に7外大合同で初となる「第1回通訳ボランティア育成セミナー」を開催。翌2016年2月9~12日には第2回目の同セミナーを開催した。
 平昌2018冬季オリンピック競技大会や2019年ラグビーワールドカップにとどまらず、今後開催が予定される世界競技大会や各種国際会議など、全外大で27の専攻言語を有する外国語大学ならではの強みを活かし、日本国内におけるボランティアリーダーの育成に向けた活動を推進している。
 この活動は世界共通語の英語のみならず、世界諸地域で話されているさまざまな言語を文化・社会とともに理解した「多言語グローバル人材」を輩出していくことを目的としている。4日間のセミナーを修了した学生は、「全国外大連合通訳ボランティア人材バンク」に登録することができ、その後、同事務局が紹介する各種スポーツ大会や国際イベントでのボランティア活動に参加していく。

【参 考】
・2018年韓国・平昌での国際競技大会に向けた通訳・運営ボランティア育成プログラムを開催
(リンク »)

・早稲田大学×神田外語大学×筑波大学の共催でスポーツ・リベラルアーツ講座を開催
(リンク »)

◆平昌2018冬季オリンピック競技大会言語サービスボランティアについて
 平昌2018冬季オリンピック競技大会に向けて、韓国の社会・文化・言語を理解し、日韓の大学生間の友好親善を図るとともに、グローバルマインドの醸成と語学力・コミュニケーション力、異文化理解力を兼ね備えた人財育成を目的とする。

【大学別参加者数】(言語サービスボランティア)
・関西外国語大学:5名(ピョンチャン:2名、カンヌン:2名、ジョンソン1名)
・神田外語大学:67名(ピョンチャン:24名、カンヌン:22名、ジョンソン21名)
・京都外国語大学:12名(ピョンチャン:3名、カンヌン:5名、ジョンソン4名)
・神戸市外国語大学:2名(ピョンチャン:1名、ジョンソン:1名)
・東京外国語大学:3名(ピョンチャン:1名、カンヌン:1名、ジョンソン:1名)
・長崎外国語大学:4名(ピョンチャン:1名、カンヌン:1名、ジョンソン:2名)
・名古屋外国語大学:7名(ピョンチャン:2名、カンヌン:3名、ジョンソン:2名)

■参加学生の声
・神田外語大学 アジア言語学科韓国語専攻4年 長尾滉(ナガオ アキラ)さん
 今回は、韓国語を学んできた成果や1年間の韓国留学の経験を活かしたくボランティアに応募しました。大学4年生ということもあり、スポーツ好きな私にとって今回のボランティアへの参加は自分の中では学生生活の集大成という気持ちもありました。
 担当した業務は江陵スピードスケート競技場の観客席の案内でした。業務の指示は全て韓国語であったことから、私が指示を仰ぎ言葉を訳して現場との橋渡しをすることもありました。韓国語ができる学生は少なかったので、現場で役に立てたことがとても嬉しかったです。
 日本人選手の活躍を間近で見ることができ、メダル獲得の瞬間に立ち会えたことは本当に感動しました。競技終了後、会場を去る様々な国の観客達に声をかけるとその国ごとに返ってくる反応が異なることを体験できたのも大きな発見のうちの一つです。
 卒業後は航空業界で働きますが、今後も機会があればこのような国際的イベントのボランティアに携わっていきたいと思います。今までのボランティア経験を活かし、現場を運営するリーダーとしてスタッフをやってみたい思いがあります。

・神田外語大学 英米語学科2年 本郷素直(ホンゴウ スナオ)さん
 自分が学んでいる英語を用いて海外の人や日本人の役に立ちたいという思いから今回のボランティアに応募しました。2017年の札幌冬季アジア競技大会にボランティアとして参加した経験もあったことから、その思いが一層強くなっていました。
 今回、担当した業務はスキー競技などが行われている平昌会場の普光(プグァン)フェニックスパークでの観客誘導や入場ゲートでのチケット確認でした。観客の対応は韓国の方が半分、それ以外の国の方が半分という割合です。そのためカナダやアメリカの方達とはコミュニケーションが取れましたが、韓国語が分からない私は韓国語での業務上の指示や観客からの問い合わせの対応に困難しました。ですが、英語のできる韓国人スタッフとやり取りをすることで韓国語の挨拶の仕方や誘導のフレーズを学ぶことができ、ボランティアを通して国際交流ができたのは大きな収穫です。韓国では学校の第二外国語の授業で日本語を選択する人も多く、お互いの国の言語について話すことができたのも楽しみのうちの一つでした。
 今回のボランティアに参加して思ったのは、現地の言葉に対応できなかったことがとても悔しかったことです。少しでも様々な国の言語を話すことができたら良いと思いました。今後もこのような国際的イベントのボランティアに積極的に参加していきたいです。そして初めてボランティアとして参加する人たちをサポートできる存在になりたいです。

※本リリースは文部科学記者会、日本体育協会東京運動記者クラブ、千葉県政記者クラブ、千葉市政記者会にも配信されております。



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