採用の背景
オリンパスは、医療、映像、科学の各分野に向けて光学/電子機器を提供する大手メーカーとして、グローバルでビジネスを展開しています。そのなかでアジア・パシフィック地域(中国、韓国、東南アジア諸国、オーストラリア/ニュージーランド、インド)を担当しているのがオリンパス アジア・パシフィック社であり、同地域におけるオリンパスの売上高はグループ全体の売上高の2割を占めています。※
※2018年3月現在の組織体制において
同社では、各国の現地法人が「SAP ERP」や「Salesforce Sales Cloud」、「Excel」をはじめとした、異なるシステムやツールを使って営業データや商談データ、販売実績/販売計画、顧客データを管理していました。そのため、必要なデータを各国から個別に抽出、手動で加工して資料にまとめ上げる必要があり、多大な時間と手間がかかっていました。この課題を解決し、同じ物差しで分析・可視化する仕組みを構築するために、Salesforce Einstein Analyticsの導入を進めることになりました。しかし、各国ごとに商習慣や営業のプロセス/オペレーションに違いがあるため、販売データや商談データ、顧客データの持ち方/粒度に差異があり、単純にデータを複製するだけでは、国をまたがった横串での可視化・分析が出来なかったのです。そのため、多岐にわたるシステムからデータを抽出、粒度を揃えた上で統合し、Salesforce Einstein Analyticsに取り込むことができるデータソリューションを求めていました。
採用基準と理由
データ統合ソリューションの採用基準として定めたのは、IT部門に負担をかけずに、営業部門の人員だけでデータの抽出・収集・統合が行える、使いやすい画面設計を備えたソリューションでした。また、各国で使用されている言語が異なるため、多言語に対応していることも要件のひとつでした。
これらの要件を全て満たしたのが、IICSです。多様なクラウドサービス/データソースにアクセスできるコネクタを備え、ビジネス部門のユーザーがセルフサービスで利用できる高い操作性や、クラウドサービスとオンプレミスの双方にセキュアに接続できるハイブリッド性を特長としています。
また「Informatica Cloud Data Integration」が持つウィザード形式の設計環境「Informatica Cloud Designer」を活用することにより、デザインキャンバス上でデータソースとターゲットの変換をドラッグ&ドロップの直感的な操作で設定できます。これにより、データ統合とダッシュボード開発の2つを並行して、効率的に進めることができました。
採用後の効果
同社は、2016年11月にIICSを導入し、2017年1月に東南アジア地域における複数の組織・マルチソースの営業データを統合し、ダッシュボードに自動的に表示させる仕組みを作り上げ、運用を開始しました。導入以前は、データの収集自体に時間がかかっていましたが、同製品の導入によりデータがタイムリーに集約され、リアルタイムで本社側のダッシュボードに反映されるので、的確な営業活動の分析とフィードバックが提供できるようになりました。
本リリースに関するコメント
オリンパス アジア・パシフィック社 アジア・パシフィック・メディカルセールス部 山田貴陽氏は次のように述べています。「各地域のデータを可視化できるようになったことで、各国の営業部門がボトムアップで商談機会を発見できるようになりました。そのようなことが可能になったのは、インフォマティカのおかげです。」
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