WTCAレポートが、都市が経済の安定・成長の中心地として機能する重要な原動力を明らかにする

WTCAレポートが、都市が経済の安定・成長の中心地として機能する重要な原動力を明らかにする

AsiaNet 73951 （1041）

【ワシントン2018年6月13日PR Newswire=共同通信JBN】
＊貿易・投資レポートが、メンバー都市におけるネットワーク、人的資源、接続インフラが重要な変数と明かす

世界貿易センター連合（World Trade Centers Association、WTCA）は、外交政策（FP）グループオフィスの非公開イベントで、初の「WTCA貿易・投資レポート：グローバル・コネクション、ローカル成長」を発表した。レポートはFP Analyticsと提携して実施され、各都市は利害関係者ネットワーク、人的資源および 接続インフラに焦点を当てることで、地政学的混乱のこの時期を主導していく立場にあることを明らかにした。

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この調査によると、調査対象のWTCAメンバーの71％が、今年は世界経済が不透明になる中で投資の手控えが起き、貿易と投資が大きく混乱する可能性があると考えている。
その他の重要な調査結果は次の通り。

＊都市の優秀な企業が国境を越えた都市を創り出す
海外直接投資（FDI）を求めて競合し、地元企業の新市場へのアクセス拡大を目指す都市にとって、グローバル、ローカルな利害関係者との戦略的パートナーシップは、極めて重要な成功要因である。WTCAメンバーのいる都市は、1人当たりのFDIが平均でその国の2倍あり、輸出品は1人当たり国レベルの1.55倍である。FDIが盛んなこうした都市は、雇用創出の原動力にもなっており、FDIが年間10億ドル増えるごとに労働参加率が1.5％高くなるという関係にある。

＊航空機と脳とコネクティビティー
ハードインフラ、熟練労働力、デジタルコネクティビティーは、都市の相対的競争力を差別化、強化する主要な基礎的要素である。なぜなら、1000人の乗客が空港を通過するたびに、地元のGDPが730万ドル、FDI流入が3万ドル増えることが期待できるからだ。さらに、ある都市の人口に高等教育を受けた人が1000人加わるだけで、38万1000ドルのFDI流入増加に結び付く。平均的なインターネット普及率（54.5％未満）を下回る都市では、家庭のインターネット普及率が10％上昇するごとに0.5％以上のGDP成長率増加に結び付いた。

＊小企業は大きなビジネス
中小企業は地方の成長と雇用を促進し、付加価値の50－60％、OECD（経済協力開発機構）の雇用の70％を占めている。それでも、国際貿易に携わっている中小企業のシェアは通常10％未満で、中小企業の潜在力を解き放ち、都市の経済力を倍増させる存在にするための、WTCAメンバーが提供しているような貿易関連支援サービスの重要性を明確に示している。

WTCAのスコット・ファーガソン最高経営責任者（CEO）は次のように語った。「今回の調査結果は、WTCAメンバーが、地域経済の活力に影響を及ぼしているだけでなく、より大きな貿易・投資コミュニティーに影響を与える問題について卓越した洞察を発表できることを示している」「われわれのグローバルネットワークを活用することで、メンバーは地元都市が国際市場と一体化する手助けができる。これは、外国直接投資（FDI）を引き出し、輸出を増やし、雇用を創出することによって、経済の力強さと回復力に大きなプラス効果をもたらすことができる」

レポートの全文は、次のサイトからダウンロードできる。
(リンク »)

▽メディア問い合わせ先
Alex Brown
World Trade Centers Association
abrown@wtca.org
+1 212 432 2605

Andrea Mencia
World Trade Centers Association
amencia@wtca.org
+1 212 432 2644

Sara Stephens
Allison+Partners
sara@allisonpr.com
+1 908 347 5469

▽WTCA 2018 貿易・投資レポートについて
世界貿易センター連合（WTCA）と協力して実施されたこの調査は、世界中のWTCAメンバーの書面調査やインタビューだけでなく、オリジナルの都市レベルのデータ分析（注1）の成果でもある。WTCAメンバーのいる都市は、26.7兆ドル以上、つまり世界のGDP（注2）の35％以上を占めており、10億人近くが居住している。今回の分析は、300以上の都市と100近い国々の世界貿易センター（WTC）のユニークなグローバルネットワークから見識を得て、世界の経済動向がどのように地域レベルの貿易と投資を形作っているか、そして、各都市、各世界貿易センター（WTO）がこの「new normal（新しい標準）」のかじ取りをし、地域の成長を促すグローバルなコネクションを構築していく革新的方法を明らかにしようとするものである。

▽世界貿易センター連合について
世界貿易センター連合（World Trade Centers Association、WTCA）は、100カ国近くの300以上の高度に連携し、相互に支援する企業や団体のネットワークである。WTCAは、「世界貿易センター」および「WTC」商標の所有者として、メンバーが単独で所有する象徴的財産、施設、貿易サービスの提供と併せてこれらブランドを独占的に使用する権利を許諾している。メンバーに提供するイベント、プログラミングおよびリソースの堅固なポートフォリオを通じで、WTCAの目標は、メンバーの関与により、世界中の貿易と投資を促進、円滑化することで、地域経済の繁栄を支援することである。
詳しくは、 (リンク ») を参照。

（注1）WTCA都市の都市レベルのデータには、GDP、FDI流入、輸出、雇用、外国人市民、空港交通、モバイルコネクティビティー、教育が含まれている。FDIの流入は、グリーンフィールド（未開発地域）FDIを表しており、合併や買収は含まれていない。そのようなデータは、常時、追跡、報告されていないためである。
（注2）GDPはデータ入手可能な225都市のものである。

ソース：World Trade Centers Association