近年、建物の運営・管理は、働き方改革やテナントニーズが多様化しており、建物の快適性を支える運営・管理の専門知識や建物の資産価値向上への取り組みが一層求められています。
これまで、建物管理業務の計画立案の基となるデータは、機器の制御やエネルギー管理等の利用に留まり、且つアナログな手法等で行われることが多く、場合によっては建物管理者の経験や勘を基にして行われてきました。
このような背景から、NTT都市開発ビルサービスが持つ建物管理に関するノウハウとNTTテクノクロスが持つ画像解析やIoTデータ分析のノウハウを基に、両社は共同でサービス開発に取り組んでまいりました。
2.本サービスの概要
(1)高度なデータ分析により建物の課題の洗い出し
人の流れや混雑時の建物利用状況を把握するために、分析対象に応じてカメラ(画像)、センサーやレーダーなど最適なデータ収集方法を用います。更に、収集したデータは、NTT都市開発ビルサービス(建物管理の専門家)とNTTテクノクロス(データ分析の専門家)が連携し、様々な切り口でデータ分析を行うことにより、ビルオーナーも気づかなかった利用実態、課題を洗い出します。
(2)オフィスビル、商業施設の様々な課題解決を支援
オフィスビル、商業施設の利用実態および業務改善に繋がるレポート作成、改善案・運営管理支援を提案します。
【分析対象例】
・共用部における清掃、警備頻度の最適化支援
・商業エリアにおける動線把握、混雑時間帯の実態把握
・荷捌き場、駐車スペースの最適化支援
3.価格(税別)
1箇所 50万円~(既存の防犯カメラ映像を分析し、1レポートを提出する場合)
※防犯カメラ映像等がない場合、ニーズに応じて御見積致します。
4.品川シーズンテラス(オフィスエリア、商業エリア)における実証実験
両社は、品川シーズンテラスビルマネジメント株式会社(本社 :東京都港区 代表取締役社長:中原志郎)の協力のもと、2018年1月~3月の期間において品川シーズンテラスのオフィスエリアおよび商業エリアにおいて実証実験を積み重ねてきました。実証実験では、両エリアの利用状況を施設から収集した動画を分析することにより精度高く把握、業務改善に繋がる良好な結果(共用部の清掃タイミングの最適化、荷捌き場の利用実態を基にした利用者へ注意喚起等) を得ることができました。この結果を受け、この度サービスを開始するに至りました。
5.今後の予定
両社は、本サービスの対象としてオフィスビル、商業施設に加えて、公共施設など様々な建物に利用シーンを拡大し、相互に連携してサービスの開発・展開を図ってまいります。更に、オフィスビル、商業施設、公共施設等の管理業務においてIoT、ビックデータ、AIを積極的に取り入れ、次世代の都市開発、スマートビルディング(*)の発展に貢献してまいります。
このプレスリリースの付帯情報
用語解説
(*)スマートビルディングとは、ICT等の活用により建物管理の効率化や快適性を向上させるための仕組みや施策を行っているスマートな(賢い)ビルです。
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