【調査レポート】日本で最も雨漏りが多いのは「石川県」。築10年以内の住宅も油断禁物!

シェアリングテクノロジー株式会社

From: 共同通信PRワイヤー

2018-07-04 18:32

2018/07/04

シェアリングテクノロジー株式会社

1万件超の雨漏りに関する相談から見る日本の雨漏り事情。恐い時期は梅雨よりも秋?

【画像: (リンク ») 】
今年も梅雨のシーズンとなりました。そこでシェアテクに寄せられた過去1年分の「雨漏り」に関するご相談内容の調査を行い、日本の雨漏りに関する実態調査を行いました。調査結果の要旨は下記となります。

1.築浅の住宅でも雨漏りは起こる
2.雨漏りが多発するのは梅雨よりも10月
3.雨漏りがもっとも多い都道府県は「石川県」、もっとも少ないのは「沖縄県」

以下、詳しくご説明します。

1.築浅でも油断は禁物!どんな住宅が危ないのか?
まず今回の調査では、雨漏りの相談があった住宅を「建築年数別」に分類しました(下表)。
【画像: (リンク ») 】 
   築年数     割合
・10年以内・・・5.9%
・11~20年・・・21.7%
・21~30年・・・26.3%
・31~40年・・・28.2%
・41~50年・・・12.4%
・51~60年・・・4.0%
・それ以上・・・1.5%
(シェアテクに寄せられた相談データに基づく。調査件数356件)

その結果、雨漏りに関する相談は「築21~40年」(54.5%)の住宅が主要な層となりました。

もちろん住宅に使用されている屋根材によっても差は出ますが、屋根のメンテナンス時期はおおむね「20年」が目安だとされています(もっとも短い「トタン屋根」だと10年ほど)。メンテナンスを怠っていると屋根材が劣化していき、雨漏りが発生する可能性が高くなります。

今回の結果から、築20年を経過した住宅は節目として屋根のメンテナンスを行なう必要性がうかがえます。

一方、今回の調査結果ではもう1つ注目すべき点があります。
それは「築10年以内」の住宅でも雨漏り被害が発生しているという点で、全体の割合で「5.9%」と少数ながらも、一定数確認されました。築浅の物件だから雨漏りとは無縁、と思われる方も多いかと思いますが、過信しないほうがいいでしょう。

ちなみに、もし新築物件を建てて「10年以内」に雨漏りが発生した場合は「住宅品質確保促進法」により、施工業者や不動産会社に修理費を請求することができます。築10年以内の新築住宅で雨漏りが起きた場合は、施工業者に相談してみてください。

【外壁にも雨漏りの危険性が】
雨漏りは屋根で起こるものというイメージがありますが、それ以外の箇所でも雨漏りが発生する場合があります。
【画像: (リンク ») 】・天井・・・61.5%
・窓・・・16.1%
・壁・・・10.2%
・雨漏り点検のみ・・・2.9%
(シェアテクに寄せられた相談データに基づく。調査件数283件)

上表が「雨漏りした箇所」の調査結果です。

雨漏り箇所としてもっとも多いのが「天井」(61.5%)ですが、次いで「窓」(16.2%)、「壁」(10.2%)という結果になりました。いずれも窓のサッシ部のコーキング(ゴム状の建材)や、外壁に塗られた塗料がはがれ落ちることで、水効果が薄れてしまい、雨漏りしやすい環境にあったことが原因と考えられます。

窓のコーキングや外壁の塗料は10年ほどで劣化していくとされています。そのため築10年以上経った家屋は、窓や外壁塗装のメンテナンスを検討されてみてはいかがでしょうか?


2.雨漏りが起きやすいのは梅雨とは限らない?
続いて、雨漏りの相談件数を月ごとに分類した結果です。
【画像: (リンク ») 】
月別の雨漏り修理依頼
 年月      割合
・2017年5月・・・5.0%
・2017年6月・・・7.4%
・2017年7月・・・6.5%
・2017年8月・・・8.4%
・2017年9月・・・8.2%
・2017年10月・・・29.7%
・2017年11月・・・8.8%
・2017年12月・・・3.4%
・2018年1月・・・3.5%
・2018年2月・・・2.8%
・2018年3月・・・10.3%
・2018年4月・・・6.1%
(シェアテクに寄せられた相談データに基づく。調査件数10,175件)

雨漏りは梅雨の時期に被害が多いというイメージがありますが、意外なことに梅雨の時期である5~7月を合算しても「18.9%」、6月単体で「7.4%」と、さほど多くありませんでした。

一方で「10月(29.7%)」が突出して多く、次いで「3月(10.3%)」という結果になっています。なぜ雨漏りは降水量の多い梅雨ではなく、10月に多発するのでしょうか?

【10月に相談が突出した理由】
10月に飛びぬけて雨漏りの相談数が多かった理由として、台風の影響が考えられます。

2017年10月21日~23日にかけて、台風21号による大雨や暴風の被害が全国で発生しました。さらに翌週の27日~29日には、台風22号の接近により沖縄から東日本にかけて暴風雨が発生しました。
当時は秋雨前線が停滞していたことも手伝って、全国的に10月の降水量が例年の3~5倍にまで跳ね上がりました。なかでも大阪をはじめとする近畿地方の各地では、観測史上最大級の降水量だったほどです。

さらに雨だけでなく、風の影響もあります。気象庁によれば、大阪府の枚方市では最大瞬間風速を更新した日もあったそうです。この強い風の影響により、瓦などの屋根材が剥がれるといった被害が起きる事も考えられます。

ちなみに2016年も台風シーズンである9月に相談件数のピークをつけており、2016年の相談件数全体の16.5%を占めていました。

【3月は「春の嵐」の影響】
10月に次いで雨漏り修理の依頼が多かったのが、2018年の3月です。こちらも10月と同様、気象による影響が強いと考えられます。
つまり春になると温帯低気圧が急速に発達し、その結果広い範囲で台風並みの暴風雨が発生しやすくなります。いわゆる「春の嵐」ですね。

日本気象協会の発表によると、2018年の3月に起きた春の嵐により、和歌山市では最大風速20.6メートルを観測し、3月の歴代1位を記録しています。       

今回の調査結果でも和歌山県は、10万世帯あたりの雨漏り件数が「23.5件」と、第9位にランクインしていました。雨漏りを引き起こすのは、雨以上に強風の影響が大きいことがわかります。


3.雨漏りが起きやすい県トップ3、その理由とは
最後に、もっとも雨漏りの相談が多い都道府県についても調査しました。
【画像: (リンク ») 】
県別の雨漏り修理依頼
順位  都道府県名 10万世帯あたりの雨漏り件数
1位 石川県 32.5件
2位 大阪府 30.6件
3位 香川県 29.3件
4位 三重県 25.9件
5位 福井県 25.8件

43位 長崎県 10.9件
44位 広島県 10.4件
45位 岩手県 10.2件
46位 佐賀県 9.6件
47位 沖縄県 19.4件
(全国平均 19.4件)(シェアテクに寄せられた相談データに基づく。調査件数10,175件)

上表はシェアテクに寄せられた雨漏りの相談件数から、10万世帯あたりの相談数を算出したものです。調査の結果、「石川県、大阪府、香川県」がトップ3となりました。

しかし先述の10月の台風時に例年をはるかに超える降水量と風速を記録した大阪はまだしも、香川県と石川県にはどのような理由があるのでしょうか?

【石川県が第1位となった要因】
石川県では築35年以上の古い建物の割合が「31.6%」を占めるそうです。さらに10月に台風21号が上陸した際には、観測史上最多の降水量を記録しています。

また、石川県は豪雪地帯として有名です。多量の積雪によって屋根が傷んでしまう場合もあります。積雪で傷んだ屋根が、3月の春の嵐によって雨漏りが起きる可能性は十分に考えられます。

※データ出典:石川県 「石川県住生活基本計画2016」
(リンク »)

【香川県が第3位となった要因】
一方で、香川県は降水量が全国でも非常に低い傾向があります。また、平成29年に刊行された統計年鑑によると、築35年以上の古い家屋も全体の「35%」を占めるそうです。

また「野村総合研究所」の調べによると、国内に建設されている住宅の平均築年数は、2013年時点で「22年」だそうです。この数字を見てみると、石川県や香川県の古い建物の割合の高さを知ることができるでしょう。

※データ出典:香川県 「統計年鑑」
(リンク »)
※データ出典:野村総合研究所「2030年の住宅市場」
(リンク »)

【沖縄県はなぜ雨漏りしにくいのか】
一方で、雨漏りがもっとも起こりにくい県は「沖縄県」という結果になりました。台風が上陸しやすいために雨漏りも多そうですが、「10万世帯あたりに7.2件」でした。

この原因として、沖縄県にある住宅のうち94%が鉄筋コンクリート製となっていることが考えられます。台風が頻繁に上陸するこの県では、雨風に強い鉄筋コンクリートがもっとも適した工法となっているのです。

その証拠に、シェアテクに寄せられた雨漏り相談でも、コンクリート住宅の割合は「5.3%のみ」でした。こうした台風対策のおかげで、沖縄県の雨漏り被害は非常に少なくなっているのです。

※データ出典:e-stat「住宅・土地統計調査 平成25年住宅・土地統計調査 確報集計 」
(リンク »)


4.雨漏りは二次被害にも注意!
雨漏りの被害は、雨水が部屋に入ってくるだけにとどまりません。雨漏りは二次被害も引き起こします。
雨漏りが起きると、壁や柱といった建物の主要な構造部に雨水が染み込むようになります。この状態が長く続くと、雨水によって腐食してしまい、建物の耐久性が低下してしまうのです。

そして特に雨漏りの二次被害で警戒すべきなのが「シロアリ」の発生です。シロアリは腐った木材を好物としているため、雨漏りによって腐食した木材は格好の餌食になるのです。

さらに経済的な被害もあります。雨漏り被害に遭った家は「ワケあり物件」として扱われ、不動産価値が低下してしまいます。その場合、たとえ築浅であったとしても売却価格が大幅に下がってしまいます。もちろん二次被害でシロアリが発生してしまった場合も、その住宅の「瑕疵」(キズのこと)として扱われます。

もし雨漏りの発生を確認したら、決して放置せず雨漏り修理業者に相談することをおすすめします。また特に梅雨時の雨漏りは、シロアリの点検もあわせて行うようにしてください。


▼本調査の結果ページ
(リンク »)
▼雨漏り修理に関するコラム
(リンク »)
▼雨漏り修理業者検索ページ
(リンク »)

<<本調査データの収集元サイト>>
▼雨漏り修理110番
(リンク »)
▼生活110番
(リンク »)

■会社概要
会社名 :シェアリングテクノロジー株式会社
所在地 :〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3-23-20 HF桜通ビルディング2F
代表取締役CEO :引字 圭祐(ひきじ けいすけ)
設  立 :2006年11月24日
資本金 :5億7,007万円(払込資本11億515万)



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