メナリニがHER2陽性転移性乳がん治療のPI3K阻害剤MEN1611の臨床試験に前進

メナリニ・リチェルケ(Menarini Ricerche)

From: 共同通信PRワイヤー

2018-10-19 09:15

メナリニがHER2陽性転移性乳がん治療のPI3K阻害剤MEN1611の臨床試験に前進

AsiaNet 75795 (1898)

【ポメツィア(イタリア)2018年10月19日PR Newswire=共同通信JBN】メナリニ・リチェルケ(Menarini Ricerche)は19日、トラスツズマブとフルベストラントの併用、またはトラスツズマブだけの併用でMEN1611を投与した場合の安全性と有効性を評価する多施設第1相b調査であるB-PRECISE-01臨床試験の開始を発表した。調査は、抗HER2ベースの治療に失敗したPIK3CA変異、HER2陽性、進行または転移性(a/m)の乳がんの患者を対象とする。MEN1611は強力で選択的な経口投与のクラス1のPI3k阻害剤で、p110á変異アイソフォームに対して高活性を示し、äアイソフォームには最小の阻害しか示さない。安全性に関して有望な結果を示したFIH試験(PA-799EU)の成功後の2016年11月に、中外製薬からメナリニがライセンスを取得した。

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メナリニはメモリアルスローンケタリングがんセンター(米国ニューヨーク)、Vall d'Hebron Institute of Oncology(スペイン・バルセロナ)など優秀な腫瘍研究施設の幅広いネットワークと協力して、多様な動物モデルを使った広範な前臨床試験を実施した。これらの試験で、MEN1611は単体または併用で、PI3k変異が治療の予後と反応に重要な不利な影響を及ぼす固形腫瘍パネルに対して抗腫瘍作用を示した。

MEN1611のB-PRECISE-01試験はイタリア、スペイン、ベルギー、フランス、英国、オランダの主要な腫瘍施設で実施される。トラスツズマブとフルベストラントの併用、またはトラスツズマブだけの併用でMEN1611を投与する場合の最適量を確認し、a/m Her2陽性乳がん患者の臨床試験の予備的な証拠を集める計画である。B-PRECISE-01試験の継続と同時に、メナリニは乳がんだけでなく、PIK3CAが適切な治療の標的である医療ニーズの高い他の固形腫瘍でも、MEN1611の臨床試験を拡大することにコミットしている。

メナリニ・リチェルケのゼネラルマネージャー、アンドレア・ペラカニ医学博士は「高精度医療アプローチに基いて開発できる標的治療に重点を置くのがメナリニの腫瘍戦略の重要要素である。満たされない強いニーズがあり、MEN1611の具体的な作用メカニズムをベースに選ばれた患者のサブグループに焦点を当てたB-PRECISE-01試験の計画は、当社の戦略に完全に合致し、腫瘍と高精度医療への当社のコミットメントを強く示すものだ」と語った。

▽メナリニ(Menarini)について
メナリニ・グループ(Menarini Group)はイタリアの医薬品会社で、欧州で5345社中13位、世界では2万1587社中の35位、売上高は36億ユーロ以上、従業員は1万7000人。メナリニ・グループは常に2つの戦略目標を追求してきた。研究と国際化であり、腫瘍の研究と開発に強くコミットしている。そうした腫瘍へのコミットメントの一環として、メナリニは4種の新たな治験用の腫瘍治療薬を開発している。2種は生物製剤で、抗CD157抗体MEN1112と毒素複合の抗CD205抗体MEN1309である。さらにメナリニは最近、多様な血液腫瘍、固形腫瘍の治療のため臨床開発中の腫瘍薬候補に、デュアルPIM/FLT3キナーゼ阻害剤MEN1703とPI3K阻害剤MEN1611の2種の微量分子を加えた。メナリニは心臓病、胃腸病、呼吸器障害、感染症、糖尿病、炎症、鎮痛などのほとんどの重要治療製品の分野で積極的に営業している。

16の生産拠点、7つの研究・開発センターを持つメナリニ・グループは欧州、アジア、アフリカ、中南米に強力なプレゼンスを有している。メナリニの製品は世界の136カ国で入手可能である。
詳細は (リンク ») を参照。

ソース: Menarini Ricerche

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