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【東莞(中国)2019年3月29日新華社=共同通信JBN】
*大湾岸圏開発計画の下で推進
広東・香港・マカオ大湾岸圏の開発が進む中、製造で名高い広東省の都市・東莞はどのように前進するのだろうか?ドキュメンタリーシリーズ「The Manufacturing Era(製造の時代)」は最近、中国でヒットしており、世界に向けて東莞の製造業の現状と変革への取り組みを紹介している。
「東莞の製造」を一例とするこのドキュメンタリーにより、「メード・イン・チャイナ」への世界的関心が再び高まっている。3月28日、Information Office of Dongguan Municipalityが開催し、同ドキュメンタリーで放送された会議で専門家は、イノベーションで活気づく技術者のプールと開かれた経済の起業精神により、東莞の先端製造は世界的にさらなる競争力を持ったと語った。
ドキュメンタリーの第1回エピソードは、東莞の企業、労働者、技術者がどのようにしてロボットの操縦を習い、効率的な生産のための技術を改善し、競争力のある製品を作り上げるかを紹介する。そこでは、産業の変革とアップグレードのトレンドの中、東莞は変化を求めていると述べる。先端製造の基本的な要素は長期の研修が必要な競争力のある技術要員とともに、精密性、規模、効率性が含まれる。世界クラスの先端製造の集団を構築する上で、技術者のプールを持つことが東莞により相対的な優位性を与えるだろうと専門家は見解を述べた。
東莞は2020年までに1万人の国際的なスキルを持った人材を育成し、可及的速やかに1万人の職人を導入し、学術的な成果とスキルを向上させるために100万の人々を奨励する。
第2回目のエピソードはイノベーションと起業を促進する多数の野心的な東莞のビジネスマンを紹介する。中国商務部国際貿易経済合作研究院のInternational Market Institute副ディレクター、バイ・ミン氏は会議で、それは東莞が市場プレーヤーを活気づけるために、グローバルビジネス向けに健全な環境を構築していることと軌を一にするものであると述べた。公式データによると、2018年末には115万以上の市場で活動する事業体が東莞に本拠を置き、同年だけで102件の外資によるプロジェクトを引き付けた。それぞれのプロジェクトは1000万米ドル超に相当し、総契約価値は最大で36億5000万ドルである。
一方、専門家は、大湾岸圏が開発されるにつれ、東莞はそのイノベーションの成果を商業化できるようになり、それは市場を活発にする上で非常に重要であると指摘した。中国共産党東莞市委員会のリャン・ウェイドン書記は最近のインタビューで、将来的に東莞は向上した産業ネットワークによって広州・深セン・香港・マカオ科学技術イノベーション回廊に貢献できるようになり、R&Dの成果に関する研究、開発、商業化の各能力が強化されるだろうと述べた。広州、深セン、香港、マカオといった中核都市との増大する協力を超え、東莞はさらに主要な科学技術インフラ、研究機関、革新的企業、人材を集結させるだろう。それこそ東莞がすべてのプレーヤーを活性化し、イノベーションを招き入れて商業化する中国の実証ゾーンへと発展する方法である。
ドキュメンタリーシリーズで見られるように、ますます多くの東莞の企業はグローバリゼーションを受け入れており、多くが海外で工場を設立している。東莞に本拠を置くセラミックス・メーカーのMarco Polo Groupは米国テネシー州に工場を設立し、テクノロジー企業のVivoはインドネシアのジャカルタとインドのデリーに工場を建てた。東莞の時計メーカーDailywinは現在、スイスに工場を保有している。
Marco Polo Groupの代表者は、東莞の企業は常に効率性、品質、コストを重視しているため、海外に進出して競争に勝つことができるとし、さらに先端機器では、彼らは最高品質の製品を作れると付け加えた。
Dailywinのリャン・ウェイハオ社長によると、世界で毎年製造される時計の数は約11億である。そのうちの7000万がスイス製だが、部品の90%は中国で作られたものだ。より良い品質と製造の強さに向けて分かち合う大志が2つの国の架け橋になり、密接に協力してより大きなグローバル市場を切り開く。
専門家は、大湾岸圏の継続的な開発により、東莞の企業がより速いペースで海外に事業を拡大することが可能になったと考えている。東莞は投資と貿易、産業変革と市場開発といった不可欠な分野で香港、マカオとさらに協力を進め、共に一帯一路構想を促進し、手本としての全方位的な開放を追求すべきである。
ソース:The Information Office of Dongguan Municipality
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