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【プリマスミーティング(米ペンシルベニア州)2019年4月3日PR Newswire=共同通信JBN】
*臨床データは米国がん学会(AACR)年次総会で発表された
Inovio Pharmaceuticals, Inc.(NASDAQ: INO)は3日、ヒトパピローマウイルス6型(HPV 6)に対する新規治療法INO-3106が再発性呼吸器乳頭腫症(RRP)の患者2人を対象とした臨床効果を実証したと発表した。RRPはHPV関連疾患であり、生命を脅かす気道閉塞をもたらす可能性があり、時にはがんに進行する。RRPは、主にHPVの2つの変形であるHPV 6および11によって引き起こされ、これらも主に生殖器疣贅(ゆうぜい)を引き起こす。RRPは、成人(成人発症型RRP)ならびに出産時にウイルスに感染したと考えられる子供(若年発症型RRP)に発生し得る。現在、この疾患は不治の病であり、一時的に気道を回復させる腫瘍除去手術によってのみ治療することができる。腫瘍は常に再発し、手術は通常1年間に複数回繰り返し行う必要がある。
Inovioのパイロット臨床試験では、成人RRP患者2人と成人気管がん患者1人を対象とし、いずれもHPV 6陽性であった。1人の気管がん患者は追跡調査の完了前に研究を中止した。成人RRP患者2人では、病状は腫瘍の成長を除去するために約6カ月ごとに手術を必要とした。InovioのHPV療法の最後の投与後、2人の患者は、いずれも腫瘍再発がなかったため手術は不要だった。1人の患者は2年以上手術を必要としていない。もう1人は1年以上手術なしである。完全な研究報告書が医学出版物として用意されつつある。Inovioは、成人および小児の両方の希少疾病であるRRPの治療のため、新規の非侵襲的免疫療法としてINO-3106をさらに開発する方針である。
このデータは今週の米国がん学会年次総会で、ウィスター研究所ワクチン・免疫療法センターの執行副社長兼所長でInovioの共同設立者であるデービッド・B・ウェイナー博士によって発表された。
Inovioの社長兼最高経営責任者(CEO)であるJ・ジョセフ・キム博士は「このエキサイティングな新しいデータは、Inovioの免疫療法が複数のHPV関連疾患において臨床的有効性を推進するエビデンスが増大している中で、これに加わるものである。われわれは既に3つの別々の臨床的適応で当社治療法の臨床的有効性を実証している。この3つは、VGX-3100を用いた頸部(けいぶ)前がん治療、パートナーであるアストラゼネカとのMEDI0457を用いた頭頸部がん治療、そして現在はINO-3106を用いた困難な呼吸器腫瘍の治療である。われわれの目標は、全ての主要なHPV関連の前がんおよびがんを効果的に治療するための「すぐに使える」免疫療法の提供者となることであり、われわれはそこを目指していると思う。InovioはこのRRP臨床データを使用し、この希少疾患の非外科的治療法として、この製品を急速に進歩させる方針である」と語った。
第3相におけるInovioの最も先進的なHPV療法であるVGX-3100は、HPV関連がんの大半を占めるHPV16および18を標的としている。しかし、ほとんどのRRPはHPV 6および11によって引き起こされる。Inovioは全体的なHPVフランチャイズの一環として、独自の規制経路を通じてINO-3106を独立した製品として開発している。Inovioはこのパイロット試験のためにHPV 6抗原を単独、ないしIL-12分子アジュバントであるINO-9012と組み合わせてコード化するINO-3106を設計した。各患者は、InovioのCELLECTRA(R)送達技術によって管理された4投与を受けた。
▽RRPについて
再発性呼吸器乳頭腫症(RRP)は、ヒトパピローマウイルスによって引き起こされる気道内の腫瘍の増殖を特徴とする希少疾患(米国では推定2万人の進行症例)である。良性ではあるが、パピローマは重症で命にかかわる気道閉塞および呼吸器合併症も引き起こす可能性がある。この病気の際立った特徴は、それらを除去するための外科手術の後に乳頭腫が再発する傾向があることである。未治療のままで肺にRRPが発症すると、患者は再発性肺炎、慢性肺疾患(気管支拡張症)、そして最終的には進行性肺不全を起こす可能性がある。極めてまれな症例(すなわち症例の1%未満)では、乳頭腫は扁平上皮がんに進行するがん性(悪性形質転換)となり得る。RRPのその他の症状には、しわがれた声、睡眠・嚥下(えんげ)困難、慢性咳嗽(がいそう)が含まれる。RRP症状は、成人よりも子供のほうがひどい。小児では、この疾患は2-4歳の間に最もよく診断される。成人では30代か40代に最も頻繁に発生する。
▽Genital Warts(生殖器疣贅)について
HPV 6とHPV 11を合わせると、生殖器疣贅の原因の約90%を占める。生殖器疣贅は米国ではやや一般的で、15-39歳の女性1000人当たり約1-3人、男性1000人当たり約1-5人の罹患率である。米国では2014年に推定46万5000人がこの症状で初めて来院した。肛門性器疣贅は通常無症候性だが、視力だけでも重大な心理的および社会的苦痛を引き起こす可能性がある。症状がある人は、痛みやかゆみが生じ、場合によっては出血や潰瘍が発生する。HPV-6およびHPV-11は皮膚同士の接触のみで感染する可能性があるため、ラテックス製コンドームは生殖器疣贅からの保護とはならない。現在推奨されている生殖器疣贅の治療法には、特定の局所用薬用クリーム、凍結療法、外科的除去、および酸性溶液の塗布が含まれ、これらにより大半の患者でいぼが解消される。しかし、これらの療法はまた、HPVの皮膚から皮膚への感染を防止できない。
▽Inovio Pharmaceuticals, Inc.について
Inovioは、がんと感染症の治療と予防を変革するDNAベースの免疫療法とワクチンの発見、開発、商品化に重点的に取り組む後期バイオテクノロジー企業である。Inovioは独自の技術プラットフォームを抗原シークエンシングとDNA送達に応用し、標的疾患に対する強力な免疫反応を活性化させている。この技術は生体内でのみ機能し、標的のがんや病原体に対する強力で完全に機能するT細胞と抗体反応を、絶え間なく活性化することが実証されている。Inovioの最先端臨床プログラムであるVGX-3100は、HPV関連頸部前がんの治療薬として第3相試験に入っている。また、HPV関連のがん、膀胱がん、膠芽細胞腫を標的とした免疫腫瘍プログラム開発が第2相試験中で、B型肝炎、ジカ、エボラ、MERS(中東呼吸器症候群)、HIV用のプラットフォーム開発プログラムもある。パートナーおよび共同研究者には、アストラゼネカ、Regeneron(リジェネロン)、Roche/Genentech(ロシュ/ジェネンテック)、ApolloBio Corporation、ウィスター研究所、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ペンシルベニア大学、パーカーがん免疫療法研究所、CEPI、米国防高等研究計画局(DARPA)、GeneOne Life Science、Plumbline Life Sciences、国立衛生研究所(NIH)、HIV Vaccines Trial Network、国立がん研究所、ウォルター・リード陸軍研究所、ドレクセル大学、ラバル大学が含まれている。詳細はwww.inovio.com を参照。
▽投資家問い合わせ先
Ben Matone
+1 484-362-0076
ben.matone@inovio.com
▽メディア問い合わせ先
Jeff Richardson
+1 267-440-4211
jrichardson@inovio.com
ソース:Inovio Pharmaceuticals, Inc.
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