【キャンベラ2020年10月12日PR Newswire=共同通信JBN】輸送の安全性向上のためのAIを利用したオペレーターモニタリングシステムを設計する高度なコンピュータービジョンテクノロジー企業Seeing Machinesは、同社の優れたドライバーモニタリングシステム(DMS)を車内・乗員モニタリングシステム(OMS)全体に正式に拡大すると発表した。拡大後の製品は、早ければ2023年から自動車生産プログラムで利用できるようになる。
Seeing Machinesは、OMSへの参入により2030年までに最大で計15億豪ドル相当の市場機会増加に道が開かれ、同社の推定収益機会は3億5000万豪ドルを超えると推計している。
今回の拡大は、Seeing Machinesが注力する「安全第一」と合致しており、広視野角(WFOV)カメラシステムでドライバーをモニターするための妥協のない頭、目、顔追跡を実現する重要かつ画期的技術を活用している。それは、同社の非常に効果的な注意、注意力散漫、障害、識別、その他の人の状態の測定を、車両のドライバーから同乗者にまで同時に拡大する。
WFOV車内OMSの導入により、最も厳しいEuro NCAP(欧州新車評価プログラム)DMSと、狭視野(ドライバー専用)カメラシステムで今日既にクリアされている半自動運転要件をサポートし続けると共に、乗客には安全性、快適性、利便性を提供する。OMS機能は、より信頼性と費用効果の高いパッシブセーフティーシステムから、ドライバーと同乗者双方のニーズを予測してケアできる完全AI対応型インテリアまで多岐にわたる。
さらに、Seeing MachinesのOccula(R)Neural Processing Unit(NPU)技術が可能にしたこのアプローチにより、DMSをWFOV車内カメラシステムにまで拡大し、カメラ、照明あるいは組み込みプロセッシングのコストをほとんど増やすことなく、付加価値の高い車内・乗員センシング機能の数々を提供できる。これは、すぐに利用できる実証済み自動車用画像センサーやその他のコンポーネントで実現可能で、先ごろ発表した引き渡しオプションの「3本柱」と整合性を保ちつつ、同社の既存の提供製品の価値を大幅に高めてくれる。具体的には次の通り。
1.市場をリードするザイリンクスのFPGAベースFOVIOチップはOccula(R)NPUアクセラレーションを導入、計器パネルやバックミラーなど組み込みに適した様々な場所にスマートカメラを設置できる最小コストで最速の市場投入を実現するスタンドアロンDMS・OMSシステムプロセッシングソリューションである。
2.幅広いプロセッシングプラットフォームをサポートする高速・非高速のソフトウエアライブラリー(e-DME)、および既に発表済みのクアルコムSnapDragonソリューションなどのインフォテインメントシステムやADASドメインモジュールを含む総合サイト。
3.カメラベースのDMSおよび車内・乗員モニタリングシステムによる妥協のない人と物の検出・追跡性能を可能な限り低いプロセッシングコストで実現する独自の最適化加速ソリューションの組み込みを望む自動車システム・オン・チップ(SOC)サプライヤーへのOccula(R)NPU ASICのライセンシング。
ドライバーと車内・乗員のモニタリングを組み合わせたSeeing Machinesの技術のデモンストレーションは、現時点では2023年モデルの発表に合わせて披露される見込み。
Nick DiFiore上級副社長兼自動車本部長は次のように語った。
「Occula(TM)NPU技術によって可能になった低い組み込みプロセッシングコストを維持しつつ、ドライバーモニタリングの有用性とパフォーマンスで引き続き妥協をせず、システムの安全性を優先して「機能戦争」を回避した、当社の研究者が取った車内と乗員のモニタリング問題に対する系統的アプローチを誇りに思う。これは、学歴重視型つまり総当り式のディープラーニング的ネットワークアプローチを回避する組み合わせだ」
「自動車のティアワン顧客やOEM顧客は、システム全体のコストを膨らませることなく、安全性と利便性の機能を乗客にもたらすことを約束しつつ、Euro NCAPのどのような可能性にも備えた妥協のないDMSの存在に小躍りしてくれるものと考えている。これは、自動車が本当に乗員を見て、理解し、安全を確保し、支援できるようにするという当社のビジョンにおける非常に重要な一歩だ」
▽メディア問い合わせ先
Seeing Machines
Sophie Nicoll
sophie.nicoll@seeingmachines.com
+61-419-149-683
▽Seeing Machinesについて
Seeing Machines(LSE:SEE)は、2000年創業のオーストラリアに本社を置くグローバル企業で、マシンが人々を見て、理解し、支援できるようにするビジョンベースのモニタリング技術の業界リーダーである。Seeing MachinesのAIアルゴリズム、組み込みプロセッシング、光学系技術ポートフォリオは、車両ドライバーを確実かつリアルタイムに理解する必要のある製品を支えている。この技術は、ドライバーの視線の厳密な測定から、事故リスクに適用される認知状態の分類にまで及ぶ。信頼性の高い「ドライバーの状態」の測定は、ドライバーモニタリングシステム(DMS)技術の最終目標である。Seeing Machinesは、自動車、商用車、オフロード、および航空の安全性を向上させるDMS技術を開発している。同社はオーストラリア、米国、欧州、アジアにオフィスを構え、各市場の業界リーダーに技術ソリューションとサービスを提供している。
www.seeingmachines.com
ソース:Seeing Machines Limited
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