SAS、保険会社のLDTI対応を容易にするソリューションを提供

SAS Institute Japan株式会社

From: Digital PR Platform

2020-10-20 11:00


アナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下SAS)は本日、保険業界向けにLDTI対応ソリューションを提供することを発表しました。厳格化された新たな財務会計基準に対応するための改革を進める世界各国の銀行や保険会社の例に倣い、米国の保険会社も現在、それぞれにコンプライアンス上の重要な変更に直面しています。LDTIと称される米国財務会計基準審議会(FASB)の長期目標改善は、保険会社の財務報告により一層透明性をもたらす一方で、実施には多大な努力が求められます。SAS®のLDTI対応ソリューションは、この複雑な基準に対応していくための道を切り拓きます。

2023年1月1日より米国会計基準(GAAP)のLDTIが適用されることによって、保険会社における長期保険契約(生命保険、就業不能補償、長期介護保険、個人年金保険等)の評価および財務報告の方法が変わります。SASのLDTIソリューションは保険会社の現行の保険数理システムと会計システムを統合します。これまで40社以上のグローバル保険企業で国際財務報告基準第17号(IFRS 17)への対応を支援してきたSASのテクノロジーに基づいて構築されたこのソリューションは、以下を始め、LDTIのコンプライアンスのあらゆる側面を管理するエンドツーエンドの環境を提供します。

包括的な統合プロセスオーケストレーションのための分析フレームワーク

さまざまなチームが中央集中型のダッシュボードからカスタマイズされたワークフローを実行し、モニターできます。データの収集から集計、割り当て、LDTIの評価計算、仕訳の作成や開示まで、プロセス全体を追跡可能で監査可能な管理された環境の中で自動化します。


データ管理

包括的なデータ管理機能やツールによって、保険会社はソリューションのすべてのコンポーネントやソース(管理者用、保険数理、財務システム等)を通じてデータの統合、エンリッチ化、変換、管理を確実に行うことができます。また、保険数理、財務、リスクを始めとする計算を単一のデータソースで行えるようになります。


補助元帳

SASのソリューションにはこうしたエンドツーエンドのLDTI決算処理が組込まれているだけでなく、細かな単体の会計処理にも対応します。柔軟な開発ロジックによって計算と会計処理をつなぎ、ビジネス要件に適合させながら総勘定元帳に転記する前にプロセスオーナーのチェックや修正が行えるようにします。


レポーティング

あらかじめ定義されたFASBの開示要件とユーザーが定義した管理用レポートとを融合したインタラクティブなセルフサービスのレポーティング機能に、ビジュアルアナリティクスのレポートを介したドリルダウン機能を加えることで、スキルレベルに関わらずすべてのユーザーがレポートをチェックできるようになっています。

コンプライアンスとモダナイゼーションのための工程の作成
LDTIコンプライアンスの実現に向けて、会社としてまず初めに下さなければならない重要な決定は、社内で能力を構築するか、すぐに使用できるソリューションを購入するかを決めることでしょう。すでに海外でIFRS 17の複雑さに対峙してきた経験を持つ保険業界の場合、ベンダーソリューションを導入するケースが増えており、そうしたソリューションと社内で開発したコンポーネントを組み合わせたハイブリッド型のアプローチを採る傾向が見られます。

デロイトコンサルティングのプリンシパル兼ナショナルアクチュアリアルリーダー、マット・クラーク(Matt Clark)氏は次のように述べています。
「保険会社はエンドツーエンドのプラットフォーム全体を通じたニーズを認識し始める一方で、複数のアプリケーションに共通するツールを活用することによって、システム統合を図りたいとも考えています。『買えるものは買い、必要なものは作る』というある共通のお客様の言葉がまさに的を射ていると言えます。当社とSASとの関係によって、プラットフォーム全体を通じて、SASの持つシステムの能力とデロイトの持つアクチュアリー、財務、テクノロジーサービスにおけるビジネスの専門知識とを組み合わせて最大限に活用することができます。両社が一体となって、困難な規制ニーズに対応すると同時に、単なるポイントソリューション以上のソリューションにしていくことによって価値をもたらすパッケージソリューションを提供します。」

KPMGのプリンシパルで米国のアクチュアリーネットワークのリーダーを務めるローラ・グレイ(Laura Gray)氏は、役割やプロセスとシステムの見直しを迫られたことで、保険会社にとっては財務や保険数理プラットフォームのレベルアップのチャンスをつかむことができると指摘しています。
「当社のクライアントは、LDTIをきっかけに考え方を発展させ、アクチュアリーと財務のレポーティングプロセスの統合を最新化しようとしています。SASのLDTIソリューションは非常に細かい保険数理のアウトプットと財務報告の要件とのギャップをつなぎ、計算や仕訳、開示を自動化することによって、これまではできなかった複雑で煩雑なプロセスの簡素化を可能にして、問題を解決することができます。KPMGの持つ業界ノウハウと組み合わせることによって、保険会社はLDTIコンプライアンスを契機に、ビジネス変革の基盤となるプロセスやテクノロジーのインフラストラクチャの構築へと飛躍させることができます。」

スタートで差をつける
現行では会計システム、保険数理ツール、データソースの性質が異なっており、多くの保険会社にとっては時間のかかる難題が突きつけられています。ここで、すでに世界中で同様の複雑な規制への対応について銀行や保険会社を支援してきた実績を持つ、業界をリードするリスク分析をもとにLDTIへの対応を図ることで、スタートから差をつけることができます。

SASの北米保険戦略ヘッド、Naxine Changは次のように述べています。
「SASは世界中で大手金融機関を支援して、IFRS 9や CECL、IFRS 17、Solvency IIといった厳しい規制要件に対応してきており、リスクや財務コンプライアンス分野での積極的な取り組み姿勢は確実な実績をあげています。保険会社は適切な方法によって、LDTIコンプライアンスを契機にリスクや財務分析の統合プラットフォームの構築を進め、その過程でIT、アクチュアリー、会計の各部門間の効率や連携を高めていくことができます。」

SASのLDTIへのアプローチは、保険会社を支援してプロセスを見直し、アクチュアリー/保険数理システムと会計士/会計システム間のギャップの解消につながります。SASは世界トップクラスのテクノロジーだけでなく、米国企業がLDTIの目標達成を果たすために必要な会計、財務、リスク、アクチュアリーにおける実務上の専門知識ももたらします。SASのリスク分析ソリューションの詳細については、こちらをご覧ください(英語)。
(リンク »)

*2020年10月8日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。
(リンク »)
本原稿はSAS本社プレスリリースの原稿を抄訳したものです。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。

SASについて
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なソフトウェアとサービスを通じて、世界中の顧客に対し、データをインテリジェンスに変換するためのパワーとインスピレーションを届けています。SASは「The Power to Know®(知る力)」をお届けします。

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。


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