【上海2020年10月19日PR Newswire=共同通信JBN】
*統合失調症の新たな治療標的と双極性障害の診断・治療の課題を中心に討議
第2回アジア太平洋精神医学シンポジウムがLuye Pharma Groupの主催で2020年10月17日、オンライン行事として開催された。中国本土、マレーシア、韓国、シンガポール、タイなど9カ国・地域の精神医学者・専門家1000人超がクラウド上に集まり、精神疾患治療の最新の発展、臨床診断、治療戦略と関連する課題について話し合った。
香港大学の精神医学教授で香港心理衛生会会長のLo Tak Lam博士が会議の議長を務めた。韓国、台湾、香港、タイ、マレーシアの精神医学者らが基調講演をした。
精神疾患は高い罹患・再発率で、世界中の市民の大きな健康問題となってきた。世界保健機関(WHO)によると、世界中で10億人近くが精神疾患を抱え、40秒に1人が自殺する。さらに現在、数十億人がCOVID-19の大流行の影響下にあり、一般市民の精神衛生にさらに大きく影響している。精神疾患の中で、統合失調症は大きな障害を伴う。患者は一般集団と比べて2-3倍早く死ぬ傾向がある。特に、双極性障害患者は治療を受けなければ、自殺率が一般集団より20倍も高い。これらの疾患は重大な影響があり、患者、家族、さらに社会全般に対しても大きな害を及ぼす。
今年の会議は主として統合失調症と双極性障害に重点を置いた。主要テーマは統合失調症の開発途上の医薬品、統合失調症患者の長期的抗精神病薬治療の長所と短所、臨床現場での双極性障害治療、双極性障害患者の診断・治療における難しさと対処法などである。すべてのテーマが活発な議論を呼んだ。
▽統合失調症:学際的手法による医薬品開発での新たな治療標的の探求
参加専門家らは学界最前線の注目のテーマを話し合い、統合失調症に関する学際的領域の成果を共有した。精神医学と神経学の分野での医薬品開発の可能性、潜在的な標的と新たな作用機序(MoA)などである。従来のドーパミン2受容体と5-HT2受容体を越える新薬開発のため精神医学者への新しい発想の提供を探求した。陰性症状の軽減や認知障害の改善など新たな治療法の大きな可能性がある統合失調症治療の満たされていないニーズに関して、新薬の治療標的や画期的治療法の可能性まで検討、分析した。
学際的研究の意見交換では、専門家らは若手の精神医学者らに、神経学が研究・調査の価値のある最先端領域で、将来の精神疾患の新薬開発、臨床診断、治療で大きな潜在性があると助言した。
統合失調症患者の長期的抗精神病薬治療の長所と短所は臨床現場の議論の的である。このテーマも会議で話し合われ、対応する治療法が勧告された。
▽双極性障害:多様な要素の評価による診断見落としと誤診の縮小
双極性障害の臨床所見は複雑、多様で、その臨床症状は非常に不安定であり、大うつ病性障害のような他の精神疾患と容易に誤診され得る。高率の診断見落とし、誤診、併存症と、治療で直面する非常な難しさはすべて大きな問題である。
出席した専門家らは、双極性障害が軽減と再発を絶えず繰り返す可能性のある慢性疾患で、そのため特別な注意が必要と指摘した。治療計画を立てるに際し、症状と進行、双極性の種類、自殺の危険性、暴力の危険性、使用医薬品の有効性と耐性、患者の治療順守、患者の治療歴など多様な要素の総合的評価がなければならない。さらに、双極性障害の特定の種類に関しては、専門家は治療の第1選択、第2選択、第3選択の医薬品を推奨し、クエチアピンは気分障害の全領域にわたる治療選択肢の1つだと指摘した。
▽Luye Pharma:中枢神経系治療分野の開発に貢献し、医師と患者を支援
アジア太平洋精神医学シンポジウムは前向きで実践的で革新的と位置付けられている。精神疾患の最新の発展と臨床業務に対応した専門的学術プラットフォームであるこのシンポジウムは2年目である。昨年に比べ、今年の会議は出席者と国・地域が増え、影響力が拡大し、専門家の注目が高まり、成功だった。
会議主催者のLuye Pharmaは中枢神経系(CNS)治療分野で長い間の存在感がある。高品質で革新的な医薬品の提供に加え、同社は医師と患者への専門的支援とサービスの提供にコミットしている。Luye Pharmaはこの会議を学術ブランドとして確立し、さらに学術的交流を組織してCNSの専門家・研究者と協力し、この分野の臨床診断・治療の前進を推進したい。
CNSはLuye Pharmaの中核的治療分野の1つである。同社は統合失調症、双極性障害、うつ病、パーキンソン病、アルツハイマー病など多様な疾患を網羅する開発中の新薬群を擁する。複数の新薬は後期臨床段階、または米国や欧州を含む諸国・地域で新薬承認申請段階に達し、世界中の患者が近くそれらの恩恵を受けられると期待される。同社は世界の80を超える国・地域で複数のCNS医薬品を発売している。
ソース:LUYE PHARMA
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