Press Release
2020年10月26日
株式会社ザ・インプレサリオ
指揮者・井上道義「コロナ禍を吹き飛ばす!」年内公演 野田秀樹版『フィガロの結婚』東京再演 読響『ブルックナー交響曲第7番』、N響定期など7公演以上で指揮
【画像: (リンク ») 】 【画像: (リンク ») 】 (東京芸術劇場で再演となる『フィガロの結婚』のフライヤー画像=左=と、指揮をする井上道義=©︎高木ゆりこ)
日本を代表する指揮者として世界各地で活躍する井上道義は26日、今後の公演予定として、10月30日・11月1日に東京芸術劇場で2015年以来となる野田秀樹氏演出によるモーツァルト歌劇『フィガロの結婚 〜庭師は見た!〜』の再演公演をはじめ、2020年内に7公演以上で指揮することをご報告いたします。
新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大は音楽業界にも影を落としました。特に多くの人が集まるコンサートホールでの演奏会やオペラ上演などには逆風となりましたが、日本国内の感染状況が落ち着きを見せる中で音楽家の演奏活動もようやく正常化へと向かい始めています。
指揮者・井上道義はコロナ禍が始まって以降、この新型ウイルスに対する「度が過ぎた警戒と恐怖を煽るかのような対応」に警鐘を鳴らしてきました。この、ウイルスへの恐怖によって人間が芸術を主体的に楽しめない環境を打破するべく、人の五感に直接届けられる本物の音楽を提供する機会を増やすことを念願して、年内に少なくとも7公演でタクトを振ることを決意しました。
このほか、12月にNHK交響楽団などによる公演での登壇を追加する予定もあり、「コロナ禍を吹き飛ばせ!」の意気込みで積極的に活動を展開してまいります。
●指揮者・井上道義の年内公演スケジュール(確定分)
【表: (リンク ») 】
(※上記情報は2020年10月26日時点)
●モーツァルト歌劇『フィガロの結婚 ~庭師は見た!~』(再演)について
衝撃の初演から5年、オペラ界の“黒船”が再びやってくる!
野田版『フィガロの結婚 ~庭師は見た!~』待望の再演決定!
2015年、前代未聞のアプローチをした『フィガロ』が産声を上げた。井上道義総監督・指揮、野田秀樹演出による全く新しい『フィガロ』の誕生である。コンテ(伯爵)、コンテッサ(伯爵夫人)、ケルビーノが外国から日本にやってきて、フィガロが日本語でアリアを歌い始める1幕冒頭……オペラファンの度肝を抜いた衝撃の初演から5年、オペラ界の”黒船”が再びやってくる!充実の新メンバーを迎え、野田版『フィガロの結婚 ~庭師は見た!~』がコロナ禍を乗り越え、いよいよ待望の再演が決定!1786年ウィーンで幕を開け、モーツァルト傑作中の傑作として世界中の劇場で上演され続けるオペラ『フィガロの結婚』。2015年、演劇界の鬼才・野田秀樹が同じくクラシック音楽界の鬼才・井上道義とタッグを組み誕生させた“誰も見たことのないオペラ”が再演されます。
【画像: (リンク ») 】 (2015年初演のカーテンコールで演出の野田秀樹氏=右=と共に)
【画像: (リンク ») 】 (2020年10月18日に北九州芸術劇場で『フィガロの結婚』再演版公演後の集合写真)
【ご注意】東京芸術劇場では、新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策を講じたうえで、本公演を開催いたします。チケットご購入の際は、必ず当劇場WEBサイト内の【東京芸術劇場における新型コロナウイルス感染症対策とご来館される皆さまへのお願い (リンク ») 】をご確認ください。37.5℃以上の発熱がある方や、体調不良が認められる方等は、当日ご入場をお断りする場合がございますので、予めご了承ください。
●井上道義からのコメント
過去の歴史を振り返ると、様々な疫病が各地でパンデミック(大流行)を繰り返してきました。今回の新型コロナウイルスは世界がインターネットでつながって以降の本格的なウイルス感染症として、洪水のように情報が発信されたのが特徴でしょう。世界中の人々が偽情報(フェイク)を含めて溢れる情報を知れば知るほど恐怖へと導かれ、何が正しくて適切な対処なのかを理解できないまま毎日を過ごしていたのではないでしょうか。
そんな恐怖に我々人間は主体性を奪われてしまったままではいけないと、私は考えています。自らが人生の主役となって能動的に生きることこそが大切であり、それを思い出させるのが「芸術の力」でもあります。実際に音楽は、ネット配信で聞くよりもコンサートホールで自分の五感を総動員しながら「本物」に触れながら音を聴かないと体感できないと信じています。聴衆の皆さんがいるからこそ、音楽という芸術は生きて存続していくのです。どうか、勇気を持って音楽を聞きにきてほしいと強く願っています。
●井上道義について
【画像: (リンク ») 】 (井上道義近影=©︎高木ゆりこ)
1946年東京生まれ。桐朋学園大学で齋藤秀雄に師事。1971年、グイド・カンテッリ指揮者コンクール優勝。新日本フィル、京都市交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢の音楽監督、大阪フィルの首席指揮者を歴任。2007年、日露5楽団を相手に、ショスタコーヴィチの全交響曲を指揮。海外では、シカゴ交響楽団、ロイヤル・フィルなどに客演。2013年には北朝鮮・平壌でも『ベートーヴェン 交響曲第9番』を初めて演奏している。(※株式会社ザ・インプレサリオは井上道義が代表を務める会社です)
以上
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