特許取得済みのSupercorrelation技術は、マルチパス干渉によって引き起こされるGNSS最大の弱点を解消するものです。マルチパス干渉は衛星信号が建造物に反射するときに発生し、GNSSレシーバーの提供する測位出力を劣化させます。ユーザーにとっては、スマホなどのデバイスで現在地を示す青い点が間違った位置に表示されたり、間違った方向に移動したり、誤差楕円が大きくなるといった結果になります。自動運転車の場合は、測位エラーが発生し、間違った車線を走行するだけでは済まない可能性があります。
Focal Point社のSupercorrelationは、ソフトウェアを使用して反射信号を検出および拒否することにより、追加のハードウェアやアプリケーションを必要とせずに、GNSSデバイスの性能を向上させる技術です。また、Supercorrelationは、自動運転車、船舶、および航空業界で懸念が高まっているGNSSスプーフィング信号の検出と拒否にも有効です。
Focal Point Positioning社CEOのRamsey Faragher氏は次のようにコメントしています。「ユーブロックスのようなマーケット・リーダーと提携する運びとなり、感無量です。当社のミッションは地球上のすべての測位システムを改善することであり、この度の提携でそのビジョンを大きく前進させました。測位システムは私たちの社会に極めて重要であり、精度、信頼性、セキュリティの向上によって実現される次世代の製品とサービスに期待しています。」
ユーブロックスCEOのThomas Seilerは次のようにコメントしています。「最新GNSSプラットフォームへのSupercorrelation技術の搭載は、自動車、産業、ウェアラブルGNSSアプリケーションの低消費電力、高精度、セキュリティへの弊社の継続的な注力の一環です。」
ユーブロックスについて
スイスのユーブロックス社(SIX:UBXN)は、民生、産業および自動車市場向けにワイヤレスと測位用半導体を提供するグローバルリーダーです。ユーブロックスのソリューションにより、人、自動車や機械等がそれぞれの位置を正確に決定し、さらにセルラーおよび近距離ネットワークでワイヤレス通信を行うことができます。ユーブロックスはチップ、モジュール、ソフトウェアの各ソリューションを多種用意して独自の地位を占め、OEMメーカーの皆様がIoTの革新的なソリューションを迅速かつ廉価に開発するためのお手伝いをしています。ユーブロックスはスイスのタルウィルに本社を置き、世界の各地、特に欧州、アジア、米国に多くのオフィスを構えています。詳細についてはwww.u-blox.com/ja/をご覧ください。
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Focal Point Positioningについて
Focal Point Positioning社は2015年に設立され、英国の航空宇宙産業、欧州宇宙機関、ケンブリッジ、オックスフォード、UCL、インペリアル・カレッジなどの出身者が在籍しています。主な出資者:Passion Capital、IQ Capital、Cambridge Angels、Rockspring Nominees、Cambridge Innovation Capital、Demis Hassabis。同社の技術は、英国王立航海研究所および米国航海学会の賞を受賞しています。2020 Europa Awardsにて「Europe’s Hottest SpaceTech Start-up」(欧州で最もホットなスペーステック系スタートアップ)に選ばれました。(www.focalpointpositioning.com)
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