【トロント2020年12月9日PR Newswire=共同通信JBN】
*Largo Clean Energyの立ち上げで、急成長中の長期・再生可能エネルギー貯蔵市場にクリーンエネルギー貯蔵システムを提供する、業界大手の垂直統合型バナジウムレドックスフロー電池(「VRFB」)企業が誕生
*VionX Energy Corp.(「VionX Energy」)が所有していた主要な管轄領域をカバーする12の特許ファミリーを取得することで、Largo Clean EnergyはVionX Energyの電池システムをLargo Clean EnergyのVCHARGE +/- ブランドで展開可能
*かつてVionX Energyに雇用されていた何十年にもわたるVRFBの専門知識を持つコアテクニカルチーム・メンバーのオンボーディング
*VionX Energyは商業的に実証済みのVRFB技術と稼働最適化に1億5000万米ドル超を投資
*VCHARGE +/- システム:特許取得済みのVRFB電解液処理技術、業界をリードするフロー電池スタック技術の利用、およびバナジウム電解液の製造に必要なLargoの高純度バナジウムの供給の組み合わせが、比類のない競争優位性をもたらす
*魅力的で総じて経済性のあるLargo Resourcesの高純度バナジウム製品に、さらなる商業的チャンスと成長のチャンスを提供
*再生可能エネルギー貯蔵のグローバル展開を通じて低炭素の未来に貢献するというLargo Resourcesの目標と連携
*株主付加価値を大幅に高めるチャンス
*Largo CleanEnergyとVCHARGE +/- 技術の取引について話し合うウェブキャストと電話会見:2020年12月9日水曜日午前10時(米東部時間)
Largo Resources Ltd.( 「Largo」または「同社」)(TSX:LGO)(OTCQX:LGORF)は、急成長している世界の再生可能エネルギー貯蔵市場に安全で長寿命のバナジウムレドックスフロー電池システムの提供を目指して米デラウェア州に新会社「Largo Clean Energy Corp.」(「Largo Clean Energy」)を立ち上げたと発表した。Largo Clean Energyは、2002年から再生可能エネルギー貯蔵市場に携わってきたVionX Energyがこれまで所有していた優れたVRFB技術を取得した。
LargoのPaulo Misk社長兼最高経営責任者(CEO)は「特許取得済みのVRFB電解液処理技術の獲得、ならびに業界をリードするフロー電池スタック設計の活用、Largoの信頼性の高い高純度バナジウムの供給が相まって、独自の立ち位置の再生可能エネルギー貯蔵企業が誕生した。当社は、世界で最も先進的なVRFB技術の1つを開発したとわれわれが考えているVionX Energyの主要な元社員も採用した。彼らは、Largo Resourcesの実証済みの業務、商業機能と組み合わせることで、直ちに相乗効果と比類のない競争優位性をもたらしてくれるだろう。この新メンバーを当社に迎え入れることを非常に喜んでおり、Largo Clean Energyの立ち上げ後、世界中でVRFBの新規採用が進み、急成長する再生可能エネルギー貯蔵セクターの市場シェアをさらに拡大してくれることを期待している。この先進的アプローチは、新規および既存の投資家にも、世界的な二酸化炭素排出量削減に注目した、垂直統合型再生可能エネルギー貯蔵投資から価値を得るまたとないチャンスを提供する」と語った。さらに、「特許取得済みのVRFB技術と独自のバナジウム電解液処理システムは、わずかな劣化で20年以上の製品寿命にわたってコスト競争力のある性能を提供できる。一般的に、VRFBは本来、安全で熱暴走による火災のリスクがない。加えて、中に入っているバナジウム電解液は、電池の寿命が尽きれば、リサイクルして別のVRFBに充填し、再利用できる。こうした本質的特性により、VRFBの利用は再生可能エネルギー貯蔵市場に提供される最も安全で最も持続可能な選択肢の1つになると確信している」と続けた。
Misk氏は「将来、この高度なVRFB技術を世界中の新たな再生可能エネルギー貯蔵のチャンスに生かした仕事が始められるのは非常にうれしい。Largoの収益は今後も、概ね世界の鉄鋼業界と高純度航空宇宙・化学市場での販売がけん引していくだろうが、今後数年間のVRFBの世界的な普及でバナジウム需要が拡大するにつれ、VRFBセクターは大きく成長すると見込んでいる。Largo Clean Energyの立ち上げで、Largoはより柔軟性をもって、より多くの高純度バナジウム生産をエネルギー貯蔵製品に振り向けることもできるようになる。当社の目標は、非常に高品質のバナジウム製品の供給と、Largo Clean EnergyのVCHARGE +/- システムの導入を通じて、低炭素社会の未来に貢献し続けていくことだ」と話を結んだ。
▽Largo Clean Energy - 垂直統合型再生可能エネルギー貯蔵の大手プロバイダー
Largo Clean Energyの立ち上げで、成長が続く再生可能エネルギー貯蔵市場向けの垂直統合型エネルギー貯蔵プロバイダーが誕生した。世界のエネルギー貯蔵容量は31%の複合年間成長率(「CAGR」)で伸び、累積容量は2030年までに741ギガワット時(「GWh」)を超えると推計されている(注1)。VRFBは、産業用および商業用のマイクログリッド、再生可能エネルギーの統合、EV充電、送電網利用に適した再生可能エネルギー貯蔵システムとして登場した。Largoの比類のない高純度バナジウム製品と本日のLargo Clean EnergyのVRFB事業立ち上げの組み合わせにより、同社は将来の再生可能エネルギー貯蔵需要の相当部分を獲得するのに十分な立場にいると確信している。
▽VRFB普及に関連する基本的なバナジウム供給問題の解決
VRFBはその技術的、経済的メリットでよく知られているが、ほとんどのVRFB普及プロジェクトを悩ませている根本的な問題は、高純度バナジウムの確実かつ信頼性の高い供給である。Largo Clean Energyの立ち上げは、業界をリードするVRFB技術とLargoのワールドクラスの高純度バナジウムの供給を組み合わせることで、この問題の解決に役立つと当社は考えている。さらに、Largoの費用対効果の高い拡張計画は、Largo Clean EnergyのVCHARGE +/-展開で予想される将来需要をサポートすると期待されている。
▽Largoの高純度バナジウム製品の柔軟な使用
Largo Clean Energyの設立で、世界最高品質のバナジウム生産者の1つというLargoのユニークな立場を生かせると当社は考えている。LargoはVRFB事業の構築にあたり、製品と顧客基盤を多様化し、あらゆるバナジウム価格環境において柔軟性を高めるため、ダウンストリーム展開を進めている。
▽VCHARGE +/- システム:他の追随を許さない性能の高度なVRFB技術
Largo Clean Energyは、特許取得済みのフロー電池スタック技術と独自のバナジウム電解液処理技術を生かして、20年以上の製品寿命にわたって、劣化の極めて少ない、安全で継続的なエネルギー貯蔵を提供できるVCHARGE +/- 電池システムのさらなる開発、普及を進めていく。
*VCHARGE +/- 電池システムは、4、6、8、10、および20メガワット時(「MWh」)の高品質のモジュール式エネルギー貯蔵オプションが構成可能
*他の追随を許さないスタック電力密度:VCHARGE +/- 電池システムは、特許取得済みのフロー電池スタック技術と組み合わせた独自のバナジウム電解液処理システムをベースにしており、ほとんどの競合製品の3倍の電力密度を実現
*コスト競争力上の優位性:VCHARGE +/- 電池システムは、低い資本コストと稼働コスト、さらに20年以上の製品寿命にわたって性能劣化がほとんどないことから、4時間以上の放電時間で他の追随を許さない均等化貯蔵原価を実現
*最も安全な電池ソリューションの1つ:VCHARGE +/- 電池システム技術は、独自の不燃性により、隣接する構造物や人口密集地域に近い都市部での使用でも安全であることが証明されている
*持続可能性:VRFB内の電解液には、電池システムにダメージを与えることのない100%の放電深度がある。電池の寿命が尽きた際にバナジウム電解液を再利用する機能もあり、競合製品と比べてより持続可能な電池の選択肢となる
*破壊的かつ独占的な電池IP:Largo Clean Energyは、VionX Energyが開発した競争上の優位性がある電池技術を取得
*実証済みの耐久性:VCHARGE +/- 製品の耐久性は実証済みで、商用設計の検証も完了している
*長寿命:VCHARGE +/- 電池システムは、送電網の信頼性基準に準拠して設計され、重要な耐久性試験で最大40年のスタック寿命が実証されている1メガワット(「MW」)の電力と2 MWhのエネルギービルディングブロックをベースにしたモジュール方式を採用する。
▽取引の概要-重要な条項
Largo Clean Energyは、2020年11月25日付の資産購入契約(「購入契約」)を締結し、これに基づき、マサチューセッツ州法に基づく債権者の利益のための譲渡のうち、12の特許ファミリーを含むVionX Energyの特定資産(「資産」)を取得した。資産購入の完了は、Largo Clean Energyが本日行われた(以下に定義される)ライセンス契約を締結することが条件であった。資産は、Largoの普通株式251万8453株(普通株式1株当たりのみなし価格1.035カナダドル、購入契約締結前の5日間の出来高加重平均価格)、およびLargoの新株予約権362万2007個(行使価格0.67カナダドル、期間5年)の発行により、386万2000米ドル相当のみなし純対価で取得された。この取引に関連して、Largo Clean Energyは、Largo Clean Energyが使用する特定技術に関して、Raytheon Technologies Corporation(レイセオン・テクノロジーズ)と非独占的ライセンス契約(「ライセンス契約」)も締結した。
▽バナジウムレドックスフロー電池:クリーン発電の利用に不可欠
Largoは、VRFBが他の電池候補より傑出しており、大規模な公益、商業、産業用の再生可能エネルギー貯蔵用に最適と考えている。VRFBにはバナジウム電解質液が入っており、長期間にわたって大量のエネルギーを、ほとんどの場合、同時に、貯蔵および放出する。従来の電池と異なり、VRFBはバナジウム電解液を使用して、電池のパワーセルではなく、別々の貯蔵タンクにエネルギーを貯蔵する。作動中、これらの電解液は、電気化学反応が起きて電気が生成されるパワーセルまたは膜のスタックを通してポンプで送られる。
VRFBの強みは、その寿命、(何千回使用後でも)時間の経過に伴う性能低下がないこと、不燃性、電池システムにダメージを与えることのない100%の放電深度、そして電池の寿命が尽きた時にバナジウム電解液を再利用できる点にある。VRFBに採用されている電解液は非揮発性で、含水率が高いため可燃性も爆発性もなく、自己放電電流がほとんど、あるいは全くないため、他の電池エネルギー貯蔵システムと比較して非常に高い動作安全性がある。VRFBで使用される水ベースの電解液ならではの不燃性により、VRFBは人口密度の高い地域、空港、学校、および火災や煙による安全上のリスク低減が最も重要な森林地域への配置に理想的である。
送電網と分散型エネルギーの両用途での使用に適しているVRFBは、送電網の近代化と安定化、および再生可能エネルギーの統合に関連した課題に対処するための効果的ソリューションを提供する、望ましい電池エネルギー貯蔵技術の1つである。VRFBは、公益事業規模のエネルギー貯蔵プロジェクト、マイクログリッド、再生可能発電の統合、送電網の平滑化、バックアップ電力、さらにリモートおよびオフグリッド電力用にも使用できる。
バナジウムレドックスフロー電池と世界のエネルギー貯蔵市場拡大の詳細については、当社のウェブサイト www.largoresources.com (リンク ») の「バナジウムについて」の項を参照。
▽ウェブキャストと電話会見の詳細
Largo Resourcesの経営陣は、2020年12月9日水曜日午前10時(米東部時間)にウェブキャストと電話会見を開催、Largo Clean EnergyとVCHARGE +/- 電池技術の取引のポイントについて話し合う。
電話会見の詳細:
日付:2020年12月9日
時間:午前10:00(米東部時間)
ウェブキャストのリンク
(リンク »)
ダイヤルイン番号:
国内/国際:+1(416)764-8688
北米のフリーダイヤル:(888)390-0546
ブラジルのフリーダイヤル:08007621359
会見ID:15966189
ウェブサイト:プレスリリースまたは追加の財務情報を見るには、Largo Resourcesのウェブサイトの投資家向け広報セクション www.largoresources.com/investors (リンク ») を参照。
▽Largo Clean Energyについて
Largo Clean Energyは、急成長している世界の再生可能エネルギー貯蔵市場向けの、安全で耐久性がある、長期間、送電網規模のバナジウムレドックスフロー電池(VRFB)の大手サプライヤーになることを目指している。当社のVCHARGE +/- 電池システムは、特許取得済みの電池技術と独自のバナジウム電解液処理を使用し、電力調整、システム制御、熱管理サブシステムで構成する、コスト競争力のある完全統合型再生可能エネルギー貯蔵システムを顧客に提供する。当社のVCHARGE +/- 電池システムは、ほとんどの競合製品の3倍の電力密度で作動するように設計されており、不燃性で安全であることが証明されている。VCHARGE +/- 電池システムは、最大定格出力で最大10時間というユニークな長時間放電も提供、劣化することなく20年以上の製品寿命にわたって他の追随を許さない性能を発揮する。詳細については、www.largocleanenergy.com を参照。
▽Largo Resourcesについて
Largo Resourcesは、高品質バナジウムの大手かつ垂直統合型の生産・供給業者である。Largoは、ブラジルにあるマラカス・メンチェン鉱山の世界最高級のバナジウム鉱床の1つから供給される、比類のないVPURE(TM)、VPURE +(TM)製品の供給を通じて、多くのバナジウム市場利用者にサービスの提供が可能である。Largoは、Largo Clean Energyと同社のワールドクラスのVCHARGE +/- バナジウムレドックスフロー電池システムを通じて再生可能エネルギー貯蔵ソリューションの進歩にも力を注いでいる。当社の普通株式は、主にトロント証券取引所に「LGO」のシンボルで上場されている。
LargoおよびVPURE(TM)の詳細については、www.largoresources.com (リンク ») および www.largoVPURE.com (リンク ») を参照。
Largo Clean Energyの詳細については、www.largocleanenergy.com (リンク ») を参照。
トロント証券取引所(及び、その規制サービスプロバイダー)のいずれも、このプレスリリースの妥当性あるいは正確性について責任を負わない。
(注1)Wood Mackenzie, Global energy storage outlook: H2 2020, September 30, 2020; (リンク »)
▽問い合わせ先
Alex Guthrie
Senior Manager, External Relations
aguthrie@largoresources.com mailto:aguthrie@largoresources.com
Tel: +1 416-861-9797
ソース:Largo Resources Ltd.
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