(リンク ») アカデミー映画博物館(アメリカ カリフォルニア州ロサンゼルス)は現地時間2021年9月30日(木)(日本時間10月1日(金))に予定されるグランドオープンにおいて一般来館者へのプログラム・リストを現地時間の2021年3月10日(水)に発表しました。博物館のオープニング・プログラムは下記ドナーの皆様※の手厚いご支援により実施されます。9月のオープニングに向けて、アカデミー映画博物館は、2021年4月から、Oscars®に関する一連のバーチャル・プログラムを計画しています。映画産業のリーダーたちを招いたパネル・ディスカッション、ギャラリー・ツアー、映画上映、ワークショップ、家族連れや学生向けの教育プログラムなどを予定しており、あらゆる年齢層や背景、興味を持つ人々が、映画の世界に関心を持つ一助となればと思います。アカデミー映画博物館のホームページやソーシャル・メディア(SNS)を通じて、プログラムは世界中でご利用いただけます。
<※ドナーの皆様>リチャード・ロス・シネマ・アーツ・ファンド、パーティシパント、プリツカー財団、エリック&メリナ・エスライリアン夫妻、シド&ナンシー・ギャニス夫妻に敬意を表してキャシー・フィールズ博士とギャリー・ライアン博士、ジュリア&ケン・ゴウ夫妻、ロバート&ミリアム・ヌトソン夫妻、およびメディア・アジア・グループ・ホールディングスのピーター・ラム・キン・ゴク博士。インスティトゥート・ルーチェ・チネチッタからも寛大なご後援をいただきました。
~アカデミー映画博物館関係者のコメント~
アカデミー映画博物館 芸術・プログラム担当最高責任者 ジャクリーン・スチュワート氏:
アカデミー映画博物館では開館に向けて全力で準備しており、まずはバーチャル形式で、そして9月には実際に皆様をお迎えすることを心待ちにしております。オープニングに向けてご用意したプログラムは、ダイナミックで多様性に満ちており、映画製作の歴史と技術に深く根付いたものです。ハリウッドのレジェンドを称えるもの、映画製作のプロの仕事プロセスを掘り下げるもの、あるいは映画史を通じて人種、ジェンダー、セクシュアリティ、不平等問題に目を向けるものであれ、どのプログラムも、映画そのものの持つ力と製作者の物語を通じて、目と心を開かせるでしょう。
アカデミー映画博物館 館長 ビル・クレイマー氏:
アカデミーの素晴らしい会員の皆様と協力して製作されたバーチャル・プログラムは、充実した常設展や企画展の魅力、理解を補うものです。オープニングの際は、当博物館のシアターや公共スペースで実施される数々のプログラムが活気で満ち溢れ、皆様に一層素晴らしい体験を提供するでしょう。映画上映、パネル・ディスカッション、シンポジウム、教育プログラムなどは、皆様が博物館と触れ合い、映画製作について学ぶために欠かせないものです。
◆プレ・オープニングプログラム
現地時間2021年4月25日に予定されている第93回アカデミー賞授賞式(Academy Awards®)に合わせて、アカデミー映画博物館はオンライン対談、映画上映、教育プログラムを当博物館のサイトで実施します。アカデミー映画博物館の常設展「シネマの物語(Stories of Cinema)」のデジタル予告編として、一流映像アーティストたちのさまざまな声をお届けし、そのインスピレーションやコラボレーションについてご紹介します。そして映画の芸術性、技術、歴史、社会的な影響を探っていきます。
アカデミー映画博物館URL: (リンク »)
●2021年4月22日Breaking the Oscars® Ceiling(オスカーの天井を破る)
アカデミー映画博物館の理事ダイアン・フォン・ファステンバーグが主催し、当博物館芸術・プログラム担当最高責任者のジャクリーン・スチュワートが司会を務めるこのイベントでは、スチュワートは、オスカー受賞者の中でも歴史的快挙を成し遂げた女性たちの話を聞きます。ゲストには、俳優のソフィア・ローレン、俳優でコメディアンのウーピー・ゴールドバーグ、俳優のマーリー・マトリン、そしてシンガー・ソングライターのバフィー・セントメリーをお迎えします。
同じく4月22日より、ウェブサイトでオスカーとハリウッドに関する厳選された歴史的コンテンツをご覧いただけます。アカデミー賞の歴史タイムライン(Academy Awards History Timeline)では、アカデミー賞の歴史ギャラリーをご覧いただけると同時に、さらに理解が深まるコンテンツをお楽しみいただけます。ハリウッドの今昔(Hollywood Past and Present)では、オスカーに関係する場所のバーチャルツアーで、主要な場所の当時あるいは現在の写真をご覧いただけます。
<今後予定のプレ・オープニング・バーチャル・プログラム(日時は未定)>
●映画上映とアーティストたちとの対談
※映画上映はアメリカでのみ実施しますが、上映後の対談は世界中でご視聴いただけます。
・「アリーケの詩(Pariah)」(2011年)ディー・リーズが脚本・監督を手がけた革新的なデビュー作に関わったキャストとクルーが、この青春映画の企画、製作、影響について語ります。
・「天国の口、終わりの楽園(Y tu mamá también)」(2001年)オスカーを3度受賞した撮影のエマニュエル・ルベツキと、3度受賞の脚本家で監督のアルフォンソ・キュアロンが、二人の創造的なパートナー関係について話します。(このイベントはスペイン語で行われ、英語の字幕がつきます。)
●対談シリーズ
・先駆的な脚本家・監督のスパイク・リーとのバーチャル対談では、監督のインスピレーション(Director's Inspiration)ギャラリーに収蔵する彼の幅広い個人コレクションが、いかに多くの映画のミューズを象徴しているかを語ります。
・オスカーを受賞した音楽家・作曲家のヒドゥル・グドナドッティル(「Joker(ジョーカー)」、2019年)とアカデミー映画博物館の展示キュレーターのジェニー・ヒーが、グドナドッティルの作品と、作曲家のインスピレーション(Composer's Inspiration)ギャラリーをデザインする際のアプローチについて、オンラインで対談します
・行動主義と映画:映画製作と社会の変化の交差について、当博物館のインパクト/考察(Impact/Reflection)ギャラリーを訪ねながら、居合わせたゲストが、じっくり掘り下げた対談をおこないます。
◆ワークショップと教育プログラム
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●教育者や介護者のためのワークショップ:難しい会話を行うために、映画を教育材料として活用します。
●“黒人VFXアーティストの偉業”:6人の視覚効果の専門家の業績を称え、映画産業における黒人アーティストの忍耐と共通体験について、率直に語ってもらいます。以下6名、リンドン・バロワ、ローレン・エリス、オードレア・トップス=ハルホ、グレッグ・アンダーソン、アンドリュー・ロバーツ、コーリー・ターナーらのワークショップを通じて、彼らの創造的な製作プロセスを、初めて目の当たりにすることができます。
●“宮崎駿・ファミリー・デー”:アート制作ワークショップやライブ・パフォーマンスを通じて、ご家族連れのお客様に宮崎駿の映画の世界をご案内します。アカデミー映画博物館ファミリー・デーのプログラムは、一部ロサンゼルス市文化局からの助成金を受けて実施されます。
◆オープニングプログラム
2021年9月30日のアカデミー映画博物館のオープン後、充実した映画上映、深く掘り下げられた対談、そして若者や家族連れのお客様向けのプログラムのご提供を開始します。映画の豊かな過去、現在、そして未来を実感できる、確固たる映画上映をお楽しみいただけます。アカデミー映画博物館のデイビッド・ゲフェンシアターとテッド・マンシアター(それぞれ席数1,000席と288席)では、最新式の音響・上映技術を駆使した、デジタルを含む複数の上映形式で、監督がまさに思い描いたような映画をお楽しみいただけます。シアターは、映画という芸術を探求し、経験する空間であると同時に、エンドロールが流れた後々まで会話や行動を促す力があるでしょう。当博物館では、単なる物語を超えて、世界をまたぐ映画的視点と、歴史を通じた実践を称え、広がり続ける映画の規範を作り上げている作品シリーズを紹介します。例えば、“部門のお勧め(Branch Selects)”では、アカデミーの17の部門が各専門分野の重要な発展に貢献したものを選んでいます。企画展に発想を得たシリーズでは、博物館のギャラリーで取り上げられるテーマ、映画、映画製作者についてさらに深く学ぶことができます。
●オープニングを飾る企画展、「宮崎駿展」:宮崎駿の全ての作品が、日本語音声英語字幕付き、及び英語吹替版で上映されます。
●オスカー サンデー(Oscar Sundays):アカデミー賞にノミネートされた、あるいは受賞した作品を上映すると同時に、アカデミーと授賞式の内幕を知ることができる、舞台裏をご紹介します。
●映画製作者のインスピレーション(Filmmakers' Inspiration):映像作家ペドロ・アルモドバル、ヒドゥル・グドナドッティル、スパイク・リーがキュレーションを行ったギャラリースペースの展示内容を、それぞれが選んだ自作や、影響を受けた映画の上映を通してさらに深く探求します。
●保存スポットライト(Preservation Spotlights):世界中のアーカイブから、近年保存された映画を上映します。
<映画製作者の作品群を深く理解するための回顧展(Retrospectives)>
一年目には、インドの監督・脚本家サタジット・レイ、エチオピア生まれの脚本家・監督・教師のハイレ・ゲリマ、ハリウッドの黄金時代に大きく貢献したオーストリアからの亡命者たち、そして俳優で象徴的な存在でもあるアンナ・メイ・ウォンを振り返ります。
●ゲフェンの短編映画(Shorts in the Geffen):短編映画製作の優れた創造性を発揮した作品(ライブ・アクション、ドキュメンタリー、アニメなど)を、博物館の通常開館時間中にデイビッド・ゲフェン・シアターで連日上映します。さらに、シアターで月に数回、対談、パネル、シンポジウム、レクチャーを開催し、映像アーティストや映画史に光をあてると同時に危害、苦痛、複雑さなどのテーマについても学ぶ機会を提供します。
●レガシー(Legacy):ハリウッド・レジェンドの家族を招いて、映像アーティストのレガシーを含め、映画史をじかに体験した方々のお話を伺います。
●インパクト/考察(Impact/Reflection):映像アーティストと研究者の会話を通じて、ドキュメンタリー映画と物語映画の関係、そして博物館の「映画の物語」展の中のインパクト/考察ギャラリーに見られるテーマ、例えば#MeToo、賃金平等、ブラック・ライブズ・マター、気候変動、労使関係などに注目します。
●映画における芸術と科学(The Arts and Sciences of Cinema):映画製作における科学・技術面での先駆的な業績やその背景を明らかにし、各分野で功績をあげた人物に注目します。
●対談シリーズ(Conversation Series):映像アーティストのプロフィール、重要な映画の節目のお祝い、映像アーティストと彼らにインスピレーションや影響を与えた人々との対談などをお送りします。
●映画の文脈化(Contextualizing Cinema):共感と知識を増やすために、アカデミー会員と研究者が、映画史において物議を醸してきたテーマ~人種差別的な化粧、原住民の偏見に満ちた描写、アニメにおける人種差別など~を取り上げます。
●作品の収蔵(Object Acquisitions):「ジョーズ」(1975年)の「ブルース・ザ・シャーク」の模型や、「オズの魔法使い」(1939年)のルビー・スリッパなど、博物館の代表的な展示物が当館に収蔵されるまでの道のりを追体験していただきます。
●宮崎駿展(Hayao Miyazaki):アカデミー映画博物館初の企画展として開催。北米で初めて宮崎駿監督に焦点を当てた回顧展となり、半世紀を超えるキャリアを振り返ります。
アカデミー映画博物館の教育と家族(Education and family)プログラムは、展示ギャラリーとシャーリー・テンプル(Shirley Temple)教育スタジオの両方で開催されます。
●ティーンプログラム:ティーンによってティーンのために用意され、地元のティーンエイジャーたちと協力してワークショップやイベントを実施します。
●家族スタジオ活動(Family studio activities):週末に家族連れのためのマチネー映画上映が行われ、ティーチングアーティストが進行し、ゲスト講師としてアカデミー会員が参加します。参加者は、映画製作のプロセスや技術について実際に体験しながら、気軽に楽しく学ぶことができます。
●静かな朝(Quiet Mornings):月一回、週末の開館時間前に感覚処理障害を持つ若者と家族・介護者が、他の見学者のいない、照明を落とした静かな博物館を楽しむことができます。参加者は、ツアーの後、教育スタジオでワークショップに参加することができます。
●季節ごとのファミリー・コミュニティ・デー:一日中すべてのフロアで、ツアー、教育スタジオの活動、実演、公演などさまざまなプログラムを提供します。
●学校ツアー(要予約):週2回無料で開催され、バス移動の費用も負担します。ツアーとこれに付随する、教育スタジオの学年別プログラムは、ロサンゼルス統一学区の先生たちの支援を受けて開催されます。プログラムは、国の定めたカリキュラムと連携し、さらにカリフォルニアの教師と生徒のニーズに応じて策定されます。
さらに来館者は1週間それぞれテーマの違う45分のガイドツアーに参加することで、基本コレクション、企画展、アート・インスタレーション、アカデミー博物館の建築デザインへの理解を深めることができます。家族連れ向けのツアーと特別ツアー(視聴覚障害者向けを含む)は定期的に開催されます。週末には、様々な15分間のギャラリー・ハイライトで、会話を通じて博物館の重要な展示物の理解を深めていただけます。ガイド付きツアーとギャラリー・ハイライトの参加費は、入館料に含まれています。また英語、スペイン語、韓国語の無料オーディオ・ツアーもご用意しています。
アカデミー映画博物館のオープニング・プログラムに関する更なる情報は、今後発表予定です。
詳しくはこちらをご覧ください。
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◆アカデミー映画博物館について
2021年9月30日(日本時間2021年10月1日)にオープンを予定しているアカデミー映画博物館は、映画の芸術と科学に特化した世界最高の施設です。映画の世界観を与えるだけでなく、実験的で教育的な要素も含めながらお楽みいただけます。また、このダイナミックなフィルムセンターは、単なる博物館という域を超えて、映画や映画製作の他に類を見ない体験と見識を提供します。プリツカー賞を受賞した建築家レンゾ・ピアノが設計した当博物館は、ロサンゼルスのウィルシャー大通りとフェアファックス通りの角にある歴史的なサバン・ビル(旧メイ・カンパニー・ビル(1939年))を修復し、アカデミー映画博物館として生まれ変わりました。サバン・ビルは、展示スペース、288席のテッド・マン・シアター、シャーリー・テンプル教育スタジオ、特別イベントスペース、保護施設、カフェ、店舗を含む7階建ての建物です。当博物館の特徴になる新たに建設した球体空間は、ガラスの橋を介しサバン・ビルと接続しており、最先端の1,000席のデビッド・ゲッフェン・シアターと、ハリウッド・ヒルズを一望できる屋上のドルビー・ファミリー・テラスを併設されています。
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