はじめに
情報教育というとプログラミングや情報リテラシーをすぐに思い浮かべます。プログラミングにもいろいろな言語がありますから、どの言語か教育に向いているかと言った議論にもなります。もちろんこうしたことは重要ですが、もっと自由な発想で情報教育を考えても良いのではないでしょうか。今回は私の教育に関する経験を1つ紹介し、自由に発想を広げられる情報教育というテーマで考えてみます。
ロサンゼルス現代美術館
私は積極的に旅行をしたいと思わないので、初めて海外へ行ったのは2000年代のはじめ頃、米国ロサンゼルスで開催された国際学会へ出席するためでした。学会へは同じ博士課程の同僚と2人で参加しましたが、食事のとき以外はそれぞれ別々に行動していたような気がします。私はせっかくロサンゼルスまで来たので、MOCAの愛称で親しまれるロサンゼルス現代美術館へ1人で行ってみることにしました。そこで生涯忘れることのできない印象的な場面に遭遇します。
美術館へ行ったのは平日の昼間だったので、先生数人に引率された小学校低学年くらいの子供たち10人ほどの団体がいました。先生は、1辺が4〜5メートルくらいありそうな壁一面の青い抽象画の前に生徒たちを座らせます。絵の解説がはじまるならちょっと盗み聞きしようと思い、私もそばで立ち止まりました。すると先生は子供たちに「この絵を見てどんなことを思う?」と聞きます。すると子供たちは一斉に発言し「青い」「空みたい」「海にみえる」と自由に発言し、そのたびに先生が「すばらしい」「そう、その通り」「もちろん、それもいい」などと全肯定し子供たちの発想はさらに広がっていきます。さすがにすべて聞き取れませんでしたし、詳細を忘れてしまった部分もありますが、これが米国か!と度肝を抜かれたことは今も鮮明に記憶しています。
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