長瀬産業株式会社
Inkron社が拡張現実(AR)向けスマート・グラス開発のグローバルアライアンスに参画
長瀬産業株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:朝倉 研二、以下「長瀬産業」)のグループ会社で、半導体および電子デバイス向け機能性材料の開発・製造を行うInkron Oy(本社:フィンランド、以下「Inkron社」)は、大手半導体メーカー・STマイクロエレクトロニクス社(本社:スイス、以下「ST社」)が拡張現実(AR)向けスマート・グラス・ソリューションの開発・普及促進を目的に設立した「LaSAR™ Alliance」(Laser Scanning for Augmented Reality)(※1)に参画します。
ARスマート・グラスは医療やゲームなどでの用途が広がっており、一日中着用できる小型・軽量・省電力なグラスの開発が期待されています。同アライアンスは、その実現につながるLBS(レーザービーム走査)技術をベースとしたニアアイディスプレイの開発促進を目的としており、光学メーカー、半導体メーカー、製造装置メーカーなど計5社が設立メンバーとなっています。
Inkron社は、ARグラスを構成する部品の一つである光導波路などに用いる回折光学素子(DOE)向けに、低屈折・高屈折かつナノインプリントリソグラフィー(NIL)プロセスに適したコーティング材料、またレンズ内面反射を極限まで抑えることを目的とした高屈折率黒色塗料を開発・製造しています。独自の技術を生かして設計された最先端材料を提供し、同アライアンスによるARウェアラブルデバイスの開発に貢献していきます。
(※1)2020年10月設立。設立メンバーはST社、Applied Materials社(米国)、Dispelix社(フィンランド)、Mega1社(台湾)、Osram社(ドイツ)の計5社。LBS、MEMS、マイクロ・ミラー・プラットフォーム、BCDプロセス(BIPOLAR-CMOS-DMOS)、小型照明光源、先進的な光導波路など、ARスマート・グラスを開発する基盤となる要素が集約されており、LBSをベースとしたARスマート・グラス・アプリケーションの迅速な開発、採用、量産、普及促進を目指しています。
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