抗ウイルス点鼻薬ViralezeにSARS-CoV-2に対する保護機能があることを感染動物モデルの試験で確認

Starpharma

From: 共同通信PRワイヤー

2021-08-24 16:10

AsiaNet 91262 (1920)

【メルボルン(オーストラリア)2021年8月23日PR Newswire=共同通信JBN】メルボルンのバイオテクノロジー企業Starpharmaは、同社の抗ウイルス点鼻薬ViralezeにはSARS-CoV-2に対する保護機能があることをSARS-CoV-2感染動物モデルで証明する新たなデータが公表されたと発表した(注1)。Viralezeを経鼻投与すると、生理食塩水を投与した場合と比べ、SARS-CoV-2ウイルスに感染した動物の肺や気管のウイルス量が99.9%以上減少した。

「Medical Interventions for Treatment and Prevention of SARS-CoV-2 Infections(SARS-CoV-2感染の治療と予防のための医療介入)」( (リンク ») )と題する、査読付き専門誌Virusesの特別号に掲載された試験結果により、SARS-CoV-2に対するViralezeの有効性がさらに確認された。

Viralezeの抗ウイルス成分SPL7013に、デルタ変異株の99.9%以上を不活化させるなど、SARS-CoV-2の複数の変異株に対する強力な抗ウイルス、殺ウイルス活性があることは、既に試験管内試験で確認されている( (リンク ») )。

Viralezeは、SARS-CoV-2をはじめとする呼吸器系ウイルスへの暴露を減らす鼻腔適用薬として開発された。本製品は欧州とインドで販売登録されており、特定の市場ではwww.viraleze.co (リンク ») 経由でオンラインで入手できる。

グローバルデータでは、COVID-19ワクチンは入院や死亡を防ぐ効果は高いものの、ワクチンを接種した人でも感染してウイルスを排出する可能性があることが示されている。Viralezeのような補完的介入は、初感染の一次感染部位のウイルス量低減に使用できる可能性があり、感染性ウイルスの排出を減らすのにも役立つ可能性がある。

スクリプス研究所で行われた最新の試験では、世界保健機関(WHO)が推奨するヒト化SARS-CoV-2マウスモデルが使われた。その結果、Viralezeを鼻腔内に投与したマウスの気道、血液、その他臓器のSARS-CoV-2ウイルス量が有意に減少したことが示された。

このSARS-CoV-2動物モデルにおけるViralezeの優れた保護効果は、複数の呼吸器系ウイルスおよび複数のSARS-CoV-2変異株に対して強力な抗ウイルス活性を示した、既に報告済みのSPL7013の殺ウイルス活性(注2)と一致している。

Starpharmaの最高経営責任者(CEO)、Jackie Fairley博士は「本試験でViralezeは、定評のあるSARS-CoV-2コロナウイルス感染動物モデルにおいて、SARS-CoV-2感染に対する高い保護作用を示した。今回の結果から、SARS-CoV-2ウイルスの気道および他器官への暴露を低減する可能性のある、Viralezeのような広域鼻腔スプレーの有用性を支持する説得力のあるデータが得られた。Viralezeの潜在的メリットの1つは、気道内のウイルス量を大幅に減少させることができるため、ウイルスの他者への感染と疾患の重症化を共に減らせる可能性があることだ」と語った。

(注1)本試験では、SARS-CoV-2がヒトの鼻腔や気道の細胞に感染する際に利用する、ヒトアンジオテンシン変換酵素(hACE2)受容体を発現する生体内ヒト化マウスモデル、K18-hACE2マウスを使用した。

(注2)Paull, J.R.A. et al. Virucidal and antiviral activity of astodrimer sodium against SARS-CoV-2 in vitro (2021). Antiviral Research.
(リンク »)

ソース:Starpharma

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