【京都産業大学】山岸博名誉教授らの研究グループが、アブラナ科の野生植物におけるミトコンドリアゲノムの種内変異を詳しく解明 -- 国際学術雑誌「Genome」に掲載

京都産業大学

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2021-10-05 20:05




山岸博名誉教授と生命科学部の研究グループは、アブラナ科野生植物のBrassica maurorum と Moricandia arvensisについて、ミトコンドリアゲノムが持つ雄性不稔遺伝子のorf108の有無と塩基配列の種内変異を世界で初めて詳しく明らかにした。





 山岸名誉教授らの研究グループは、B. maurorumとM. arvensisの野生種の多数の個体を用いて、雄性不稔遺伝子(図1)が存在するミトコンドリアのatp1遺伝子の上流領域についてDNA 塩基配列を決定した。その結果、 B. maurorumではorf108の翻訳開始コドン内に塩基置換が生じ、orf117という新しい雄性不稔遺伝子ができていることがわかった。また2つの野生種のいずれにおいても、orf108あるいはorf117を持つ個体と持たない個体が「種内」に存在することが見出された。(図2、図3)
 さらに、どちらの種においても、1つの「個体内」に雄性不稔遺伝子を含むミトコンドリアと含まないミトコンドリアが共存する場合があることも発見された。特にB. maurorumでは、orf108とorf117の2つの雄性不稔遺伝子を同時に持つ個体が観察されたことは驚きである。この様にタイプの異なるミトコンドリアが1つの個体に共存する現象を「ヘテロプラズミー」と呼び、今回の研究ではアブラナ科の野生種ではこのヘテロプラズミーがもとになって、さまざまな植物へ雄性不稔遺伝子が広まっている可能性が示された。

むすんで、うみだす。  上賀茂・神山 京都産業大学

<関連リンク>
・山岸 博 名誉教授らのグループが、アブラナ科の野生植物におけるミトコンドリアゲノムの種内変異を詳しく解明
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・山岸 博 名誉教授らのグループが、ダイコンの細胞質雄性不稔に対する稔性回復遺伝子の機能を解明
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