ネットワンシステムズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:竹下 隆史)は、名古屋市の情報セキュリティ対策の強化に向けたネットワークシステムを構築しました。ネットワンシステムズは、本基盤の設計・構築・保守を担当し、2022年3月より稼働を開始しています。
■背景
総務省では「三層の対策」による自治体情報セキュリティ対策の見直しを行っており、自治体の効率性・利便性の向上とセキュリティ確保の両立を図るための検討が進んでいます。
名古屋市においても、「三層の対策」によりセキュリティが向上した一方で、事務効率の低下が問題となっていました。特にインターネット接続環境での印刷やウェブ会議、クラウドサービスの利用が難しかった点のほか、外部からメールおよび業務に必要なファイルを受信するための無害化処理や、ログイン・ブラウザの閲覧に多くの時間と手間がかかるなど、職員の利便性向上と業務負荷低減が課題でした。
■本基盤の特長
本基盤の特長は、LGWAN接続系とインターネット接続系を分離させ、インターネット接続系端末において「VDI(Virtual Desktop Infrastructure)方式」を利用することで、「三層の対策」によるセキュリティを維持しつつ、ネットワーク分離を意識することなく一体的に使える環境を実現しています。また、データの無害化を実現するデジタルセキュリティソリューション「OPSWAT MetaDefender」を導入し、外部からのメールおよびファイル受信時の無害化処理による業務負荷の低減と利便性の向上を実現しています。
1.検証結果に基づく最適な構成変更による利便性の向上
事前検証に基づき、利用するユーザーの同時接続数を考慮したライセンスとサーバ基盤の設計を行っています。それにより、LGWAN接続系端末から仮想デスクトップへの接続時間の短縮や、インターネット接続系からの印刷、クラウドサービスの利用を可能とするほか、ビデオ会議をLGWAN接続系端末で実施可能とするなど、業務の利便性向上を実現しています。
2.ファイル無害化における職員の運用負荷の低減
LGWAN接続系とインターネット接続系を分離した環境では、メールやファイルをLGWAN接続系に取り込む場合は無害化処理を行うことが必須となります。今回導入した「OPSWAT MetaDefender」により、メール添付ファイルを自動で無害化し、LGWAN接続系端末で閲覧することが可能です。また外部から受信したファイルは、インターネット接続系にある無害化フォルダに入れることで自動的に無害化され、LGWAN接続系のフォルダで取得可能です。それにより、ファイル無害化における職員の運用負荷を低減しました。
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■お客様コメント
名古屋市総務局デジタル改革推進課 主査 中村様、主事 大田様から、コメントを頂いております。
「名古屋市では、自治体情報セキュリティ対策の見直しとともに、職員の業務負荷軽減と効率化向上に課題を抱えていました。ネットワンシステムズ様には、複数の自治体等におけるネットワーク基盤の構築実績に基づく事前検証と、本市における柔軟な開発・試験・本番移行体制により、セキュリティ強化と職員の業務効率化を実現したネットワークシステム構成をご提案のうえ、構築いただきました。本経験も踏まえ、引き続き、デジタルの活用を通じて市民一人ひとりにより適した市民サービスを提供するため、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進していきます。」
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<フリーアドレスで柔軟な職場>
名古屋市総務局デジタル改革推進課 主査 中村様
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<電子情報共有と効率化を促進>
名古屋市総務局デジタル改革推進課 主事 大田様(右・導入担当)、技師 内田様(左・運用担当)
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<モバイル活用し機動的な意思決定>
名古屋市総務局デジタル改革推進課 課長 中村様
ネットワンシステムズ株式会社について
ネットワンシステムズ株式会社は、優れた技術力と価値を見極める能力を持ち合わせるICTの目利き集団として、その利活用を通じ、社会価値と経済価値を創出するサービスを提供することで持続可能な社会への貢献に取り組む企業です。常に世界の最先端技術動向を見極め、その組み合わせを検証して具現化するとともに、自社内で実践することで利活用ノウハウも併せてお届けしています。
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