【小山高専】学生の出席状況を自動記録して共有するDXアプリケーションサービスを開発

独立行政法人国立高等専門学校機構

From: PR TIMES

2022-09-02 10:48

 小山工業高等専門学校(栃木県小山市、校長:堀憲之、以下「小山高専」)電気電子創造工学科 干川 尚人 准教授、物質工学科 高屋 朋彰 准教授と株式会社MOOBON 代表取締役 南 剛史、CTO 西川 雄三の研究グループは、教育機関向けに学生(生徒)の出席状況の自動登録と情報共有を行うデジタルトランスフォーメーション(DX)を達成するアプリケーションサービス「OKPASS」(オーケーパス)を開発しました。



[画像1: (リンク ») ]

 このサービスを利用する学生(生徒)は教室に設置された受付端末に二次元バーコードを読み込ませることで出席を報告できるほか、クラウドサービスサイトのユーザーメニュー(マイページ)から欠席や遅刻などのメッセージを学校へ連絡することができます。また、これらの情報はリアルタイムにDX出席簿に反映され、学校の教職員間で共有できます。本サービスによって教育機関における毎日の出欠席記録業務を完全自動化し、教職員の業務を大幅に削減できるともに、学生(生徒)の登校中の事故や事件などの早期発見や、日々蓄積したデータの分析によって学生(生徒)への出席指導やメンタルヘルスケアの活用が期待できます。
 小山高専と株式会社MOOBONは本校学生を対象に2022年4月から実証実験を行っており、学生や保護者観点の利便性や教育現場における運用性などを検証し、その結果をフィードバックして2022年度内にサービスの商用化を目指しています。
 なお、本研究開発の取り組みは9月7日より開催される第70回年次大会・工学教育研究講演会にて発表されます。

サービスの特徴

▶毎日の欠席連絡受付業務と出欠席記録業務を完全自動化
  毎日の教職員の業務を大幅削減、ソフトウェアによる自動処理でヒューマンエラーも抑制
▶クラウド管理のDX出席簿で全ての教職員がリアルタイムに情報共有
  不在者の最新情報を常に共有、無断欠席者との区別も容易に
▶保護者へのお知らせ機能
  保護者の携帯電話へSMS通知で情報共有できるので安心
▶Microsoft 365(R)アカウントとのシングルサインオン連携機能
  Microsoft 365(R)サービスを導入している教育機関ならば新たなID・パスワードの管理は不要
  2クリックでサービスサイトへアクセス可能、簡単に使えます

研究代表者

小山工業高等専門学校 電気電子創造工学科
 干川 尚人
小山工業高等専門学校 物質工学科
 高屋 朋彰


研究開発の背景

 学生の日々の登校状況は学習意欲の把握だけでなく、時には生命の危機に関わる異常兆候の察知にもつながる重要情報です。しかし、学生(生徒)一人一人の状態を毎日リアルタイムに把握し、デジタルデータに変換することは容易ではありません。まず、学生(生徒)・保護者からの欠席などの連絡を受け付ける方法として、多くの教育機関では連絡受付は電話やメールを利用していますが、毎朝いつ来るかわからない連絡を待ち受ける業務は非常に大きな負担となっています。更に、学生(生徒)が学校へ事前に連絡をしてくれない、学校が問い合わせても連絡が取れないケースの対応も課題でした。


研究内容と成果

 研究グループは前述の課題解決について、学生の出席状態の「デジタルデータへの変換方法」と「教職員間における情報の集約・管理」がボトルネックであると考えました。そこで出席が必要な現場で所在を確認できるセンサーシステム(二次元バーコードリーダー)と、これと連動するDXプラットフォームOKPASSを開発しました(図1)。OKPASSではクラウド基盤上にシステムアプリケーションが動作し、教室に設置されたバーコードリーダー(図2)、またはオンラインのサービスサイト(図3)から学生(生徒)本人が登録操作をすることでDX出席簿(図4)に自動記録します。例えば遅刻した学生(生徒)がいても、教職員はわざわざ教室へ行って確認せずとも、クラウド上に記録されたデータを確認することでリアルタイムに状況を把握できます。また、学生(生徒)の登校状況が不安な保護者へショートメッセージサービスで情報共有できる仕組みも有しています。


今後の展開

 本システムの開発は教育現場を熟知した高専教員とクラウドサービス開発を得意とする企業によって実用性を徹底追及しており、高専に限らずさまざまな学校教育機関での活用が可能です。現在、小山高専にて200名規模の実証実験を実施しており、学生や保護者観点の利便性や教育現場における運用性などを検証し、その後、2022年度内にサービス商用化を目指しています。


参考図



[画像2: (リンク ») ]

図2 教室に設置されたバーコードリーダー読み取り端末
スマートフォンに表示された二次元バーコードをかざして出席を報告
[画像3: (リンク ») ]

図3 サービスサイトの欠席報告画面
欠席・遅刻や先生へのメモなどの連絡ができる
(欠席連絡はSMSで保護者宛にも通知できます)
[画像4: (リンク ») ]

(a) 二次元バーコードによる報告は自動的にDX出席簿へ登録(教職員が手動で編集も可能)

[画像5: (リンク ») ]

(b) サービスサイト経由の欠席報告やメッセージもDX出席簿に反映される
図4 DX出席簿

<学会発表>
【題 名】OKPASS:学生登校状況の自動記録と共有DX
【著者名】 干川 尚人,高屋 朋彰,西川 雄三,南 剛史
【講演セッション】第 70 回年次大会・工学教育研究講演会 1C07
【講演日時】2022年9月7日(水), 10:30 ~ 10:45

<企業概要>
企業名:株式会社MOOBON
所在地:東京都豊島区長崎5-30-9
代表者名:南 剛史
URL: (リンク »)

<学校概要>
[画像6: (リンク ») ]


学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構
    小山工業高等専門学校
所在地:栃木県小山市大字中久喜771
校長名:堀 憲之
URL: (リンク »)

<本リリースに関するお問い合わせ先>
独立行政法人国立高等専門学校機構
小山工業高等専門学校 総務課 企画係 大内
TEL: 0285-20-2861
E-mail: hyoken@oyama-ct.ac.jp

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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