株式会社大京(本社:東京都渋谷区、社長:深谷 敏成)は、公益財団法人日本デザイン振興会が発表した「2022年度グッドデザイン賞」において、複合施設(分譲集合住宅)「金沢駅武蔵南地区第一種市街地再開発事業 金澤雅壇(かなざわがだん)-ライオンズ金沢武蔵-」および分譲集合住宅「ライオンズミレス西新」が受賞しましたのでお知らせします。
(リンク »)
「金澤雅壇(ライオンズ金沢武蔵)」外観
(リンク »)
「ライオンズミレス西新」外観
「金澤雅壇」は、歴史遺構復元や用水路の修景整備など官民一体となって連携し推進した市街地再開発事業です。分譲集合住宅(ライオンズ金沢武蔵)の敷地に隣接した官民境界には塀などを設けず、外構計画を一体的にデザインし、街角広場や用水路沿いに「人々が集える場所」を創出しました。さらに、社寺建築をモチーフとした庇(ひさし)を特長とするファサードや敷地内外をまたぐアーケードの設置などにより、金沢の歴史や文化を感じられるデザインとしました。官民が連携し、金沢の歴史や風景に配慮した丁寧な建築デザインなどが評価されました。
「ライオンズミレス西新」は、福岡市西部の中心地「西新」エリアに建つコンパクトマンションです。敷地前面に配置した緑豊かな緑地「小さな森」やその緑地とつながり一体化した「森のラウンジ」など、自然とのふれあいを心地よく感じられる共用部分を有します。外観は、玄界灘の「波光」をイメージし、時間帯により光が乱反射し、表情が変化します。緑を身近に感じられるゆとりある共用部分と周辺との調和が評価されました。
大京は、今後も地域に共生し、お客さまのニーズに沿った商品やサービスをご提供してまいります。
1. 「金沢駅武蔵南地区第一種市街地再開発事業 金澤雅壇-ライオンズ金沢武蔵-」
■再開発事業の概要
「歴史都市金沢のまちづくり」の理念に基づき、「金沢駅武蔵南地区第一種市街地再開発事業」として、施設開発と緑豊かな歩道空間や歴史的空間の再生を官民連携により実現しました。これにより、住宅のある民有空間と歩道や広場のある公共空間が一体となり、「金沢駅通り線」と「金石街道線」の二つの主要幹線道路がつながれ、新たな街の回遊動線を生み出しました。
(リンク »)
敷地境界の用水路と歩道空間
(リンク »)
塀を設けない敷地境界
■「ライオンズ金沢武蔵」概要
本物件は、金沢市街地を望む地上約60m、140戸(住居138戸、店舗2戸)を擁する高層マンションで、商業利便性が高いエリアに立地します。高さ約6mのガラスウォールのある2層吹き抜けのエントランスホールの先には、居住者以外の方も集える地域コミュニティーの機能を持つセンターハウスを設置しました。住戸フロアは、内廊下設計で高級感と高いセキュリティー性を持ちます。
(リンク »)
エントランスホール
■特長
・官民境界に塀などを設けず民有地を囲むように、用水路沿いの歩行者道路や街角広場などのオープンスペースを設け、人々が憩える空間を作りました。
・社寺で用いられている地垂木(じだるき)と飛檐垂木(ひえんだるき)による二軒(ふたのき)や、金沢町屋の特徴である二重庇などをモチーフにしたデザインを、住宅やアーケードの庇などに反映しました。
(リンク »)
住宅の庇
(リンク »)
アーケードの庇
■物件概要
・所在地:石川県金沢市安江町14番1号
・交通:JR北陸新幹線、JR北陸本線、北陸鉄道浅野川線「金沢」駅徒歩8分
・構造・階数:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 地上18階
・総戸数:140戸(住居138戸、店舗2戸)
・敷地面積:2,354.13㎡
・建築面積:1,720.58㎡
・延床面積:17,969.38㎡
・事業主:金沢駅武蔵南地区市街地再開発組合
・設計:株式会社アール・アイ・エー
・施工:株式会社熊谷組
・着工:2019 年7月16日
・竣工:2021 年9月22日
■グッドデザイン賞審査委員による評価コメント
都市の歴史や景観の継続性を担保することがなかなかに難しい市街地再開発事業でありながら、官民が効果的に連携することで、金沢の文化や風景を受け継ぎ、その境界を感じさせない一体的な空間整備を実現できた好例である。隣接して位置する歴史遺構の復元や、官民境界を跨いでの舗装デザインの一体化、アーケードの張り出しなどは、言うは易しで、官民エリア毎の工事分離発注となるケースも多く、それぞれの予算に合わせた素材選定や、工事スケジュールの調整など、かなりハードルが高い。さらに、遺構保存に関しては、文化財関係の官公庁や部署も加わり、手続きも煩雑で時間もかかることから、本事業のプロジェクトマネジメントは、相当高度な調整が図られたものと想像する。金沢の歴史や風景に配慮した丁寧な建築デザインも含めて、深く敬意を表したい。
2. 「ライオンズミレス西新」概要
本物件は、福岡市中心市街地「西新」エリアに建つ分譲コンパクトマンションです。福岡市営地下鉄空港線で「天神」駅まで7分、「博多」駅まで13分でアクセスでき、利便性に優れます。生活利便性が高い中心市街地でありながらも、「森の小径」や「森のラウンジ」など森をテーマにしたデザインで、購入層が求める活動的で自分らしさを求める生活様式のニーズに沿い、地域由来の緑や自然とのふれあいを魅力として計画した住まいとしました。
(リンク »)
森の小径
(リンク »)
森のラウンジ
■特長
・居住者や道行く人に心地よさを提供し、街に潤いをもたらす人と街を緑でつなぐ「小さな森」を設置。「森の小径」は自然の森を通り抜ける小径をイメージしました。
・「小さな森」と連続的に緑でつながる「森のラウンジ」は、豊かな植栽帯を見渡せるだけでなく、室内にも豊富に植栽を配置し、緑に囲まれた空間にしました。
・外壁面はアール形状とランダムな縦ルーバーで玄界灘の波のきらめく光を表現しました。柔らかく光を乱反射させて、時間帯により豊かに表情が変化します。
(リンク »)
小さな森と繋がる森のラウンジ
(リンク »)
外壁面
■物件概要
・所在地:福岡県福岡市早良区城西3丁目19番2
・交通:福岡市営地下鉄空港線「西新」駅徒歩4分
・構造・階数:鉄筋コンクリート造 地上13階
・総戸数:60戸
・敷地面積:857.25㎡
・建築面積:396.27㎡
・延床面積:3241.63㎡
・事業主:株式会社大京
・設計:株式会社IAO竹田設計
・施工:株式会社旭工務店
・着工:2020年5月11日
・竣工:2022年1月14日
■グッドデザイン賞審査委員による評価コメント
住戸面積30~40㎡前後のコンパクトな分譲マンションである。この面積の集合住宅は事業効率を優先した事例が多いが、本件は自然な造形を意識した外構計画や、緑を身近に感じられるサードプレイスにより、ゆとりある計画となっている。特に「小さな森」は決して広い庭ではないが、あえて狭めに作られた通路幅や築山による地面の起伏など、歩きたくなる都市の緑地帯が作られている。角をアールにしたスラブラインや、見付が細い縦ルーバーの採用などが建物ファサードに柔らかい印象を与えており、活気ある福岡・西新の街並みにも溶け込んでいる。調和のとれた全体計画がなされている点が高く評価された。
3. 「グッドデザイン賞」について
1957年に創設された通商産業省主催のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを生かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
グッドデザイン賞公式ウェブサイト (リンク »)
(リンク »)
4. 株式会社大京について
設立:1964年12月
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷4-24-13 千駄ヶ谷第21大京ビル
事業内容:不動産開発、不動産販売、都市開発
URL: (リンク »)
※大京はオリックスグループです。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。