オリックスは、財務系基幹システム刷新のため、日鉄ソリューションズ(NSSOL)の財務管理システム「ConSeek TM」を導入した。NSSOLが発表した。
ConSeek TMは、NSSOLの25年以上の実績に基づいて開発された、銀行・リース会社・事業法人向けの財務管理システム。ローン、社債、デリバティブ、有価証券など多様な金融商品に対応する。銀行向けに開発された機能をベースにしているため、金融商品の取引管理・キャッシュフロー生成・決済管理についてきめ細かな管理を実行できる。またユーザー定義の帳票を簡単に作成可能で、高い機能拡張性と、時価計算、感応度計算、VaR計算、将来シミュレーションなどによるリスク管理機能も搭載している。
サービス構成
オリックスはConSeek TMについて、財務管理に必要な機能を網羅し、ユーザー自身で必要な帳票を自由に作成できるなど、高い柔軟性を備えていることを評価した。またNSSOLの専門チームによる手厚いサポート体制も採用のポイントになった。
オリックスは今回の導入により、承認フローのシステム化、ペーパーレス化、帳票作成の自動化などにより業務効率が大幅に向上した。また資金決済データの連携、金利更改の自動化などにより、手作業となっていた事務作業のシステム化も実現している。さらにSaaSとして利用することで、システム運用保守の負荷軽減、コスト削減にも結びつけた。
NSSOLは、導入に際し、金融サービス企業への導入経験を持つメンバーをアサインし、短期導入を支援した。またConSeek TMの標準的な運用フローに沿った新しい業務プロセスの検討もサポートした。
オリックスは、多岐にわたる金融商品を取り扱っており、複雑化する財務管理業務の効率化と高度化が課題となっていた。従来のシステムでは、手作業による処理が多く、人的ミスや業務負荷の増大が懸念されていた。そこで、業務効率化、正確性向上、リスク管理強化を可能にする財務管理システムが求められていた。