ワークデイは7月7日、財務管理のクラウドサービス「Workday ファイナンシャル マネジメント」の国内提供を開始すると発表した。人材管理のクラウドサービス「Workday ヒューマン キャピタル マネジメント(HCM)」とも連携し、効率的で変化へ柔軟に対応し得る経営管理を実現するという。
同社は、HCMサービスと経営企画管理のクラウドサービス「Workday Adaptive Planning」を提供中で、Workday ファイナンシャル マネジメントは国内では3つ目の新サービスになる。海外は日本に先行して提供されており、約1100社が導入済みとのこと。債権債務管理、契約管理、収益管理、財務報告、決算処理などの一般的な会計機能を提供する。日本語表示や日本の税制、商習慣に基づく機能を標準で備えている。
Workday ファイナンシャル マネジメントの概要
また、HCMサービスを利用している企業では、人事マスターデータの連携により、人事異動などの際に権限や職掌、業務プロセスの変更内容などをWorkday ファイナンシャル マネジメントへ反映させることもでき、柔軟で機動的な経営管理を行えるとする。
Workday ヒューマン キャピタル マネジメントとWorkday ファイナンシャル マネジメントの連携効果
この日記者会見した米Workday エグゼクティブ・プレジデント兼日本担当ゼネラルマネージャー、日本法人社長の正井拓己氏は、現在の企業経営では、デジタルトランスフォーメーション(DX)実現への取り組みなどにおいて変化への対応を迅速かつ柔軟に行う必要がある一方、経営管理にまつわる各種業務アプリケーションが異なることなどを背景に、それができないでいると指摘する。
そこで同社は、経営管理にまつわる各種業務アプリケーションとデータの連携で、柔軟で機動的な経営管理を実現するという「Workday エンタープライズマネジメントクラウド」 というコンセプトを掲げる。HCMとAdaptive Planningのファイナンシャル マネジメントの3つのクラウドサービスとデータを連携できる点が強みだという。
国内では、クックパッドがHCMとファイナンシャル マネジメントの連携利用するユーザーになるという。記者会見では同社 執行役 最高財務責任者(CFO)の犬飼茂利男氏がビデオメッセージを寄せ、4年ほど前から利用するHCMサービスと今回のファイナンシャル マネジメントを組み合わせた財務管理の高度化に期待していると述べた。
アクセンチュアとデロイト トーマツ コンサルティング、日本IBM、PwC コンサルティングがファイナンシャル マネジメントのビジネスパトーナーとなり、国内市場では財務管理をグローバル規模で行う大企業やデジタル技術に明るい新興企業などに販売することにしている。
米Workday エグゼクティブ・プレジデント兼日本担当ゼネラルマネージャー、日本法人ワークデイ社長の正井拓己氏