グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第137回 Jupiter Evolving:データセンターネットワークでの光スイッチ(OCS)の活用例

CTCテクノロジー株式会社(CTC教育サービス)

2022-10-21 09:00

CTC教育サービスはコラム「グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第137回 Jupiter Evolving:データセンターネットワークでの光スイッチ(OCS)の活用例」を公開しました。
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はじめに
 前回に続いて、2022年に公開された論文「Jupiter Evolving: Transforming Google's Datacenter Network via Optical Circuit Switches and Software-Defined Networking」を元にして、Googleのデータセンターネットワーク(Jupiterネットワーク)における光スイッチ(OCS: Optical Circuit Switch)の活用例を紹介します。今回は、Jupiterネットワークに光スイッチが必要とされた背景と、光スイッチを組み込んだアーキテクチャーの概要を説明します。

Closトポロジーの課題
 光スイッチを導入する以前のJupiterネットワークは、図1のように、ToR、Aggregation Block、Spineの3層からなる「Closトポロジー」のアーキテクチャーを採用していました。サーバーラックに搭載されたToR(Top of Rackスイッチ)をAggregation Blockに集約した後、さらに複数のAggregation Blockを最上位のSpineで相互接続する形になります(図1)。

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