Warp!!は、組込み Linux を熟知したリネオが開発し、2008 年より提供している組込み Linux / Android を搭載する機器向けの各種 SoC(System on Chip)に対応した高速起動ソリューションです。電源 ON 時に事前に保存したスナップショットイメージからシステムメモリを一挙に復元することで高速化し、瞬時の起動を実現しています。
Warp!!についてはこちら( (リンク ») )で詳細を確認頂けます。
[アップデート内容]
1. RISC-V アーキテクチャサポートの追加
これまでにサポートしてきたラインアップに加え、新たに RISC-V アーキテクチャをサポートしました。
RISC-V アーキテクチャを採用した、SiFive HiFive Unmatched ボードでは、通常起動に対して 1/7※ 以下の時間で起動が可能となりました。
※BootLoader 起動後~画面表示が完了するまでの時間で比較
■SiFive HiFive Unmatched ボード デモ実装構成
ターゲットボード: SiFive HiFive Unmatched
SoC:SiFive Freedom U740(SiFiVE U74x4)/1.2GhzRAM:16GB
Storage:M.2NVME SSD
BootLoader:U-boot 2021.01(SiFive)
Kernel:5.12.4(SiFive)
Application:Xfce4 4.16.1(Yocto/SiFive)
今後は、RISC-V アーキテクチャの SoC についても引き続き対応して参ります。
■RISC-V アーキテクチャとは
RISC-V は 2010 年にカリフォルニア大学バークレイ校で開発が開始された、比較的新しいオープン標準の命令セットアーキテクチャ (ISA) です。特長としてはモジュラー式の ISA であり、中核となる基本命令セットに加えて、目的に応じて拡張機能命令セットを取捨選択できます。これにより、プロセッサの実装を小さくしやすくなっています。また、オープンソースライセンスなのでライセンスフィーがかかりません。設計についても制限なく自由に作ることができます。自由度が高いため注目を集めており、RISC-V CPU の市場規模は今後ますます増大すると試算されています。
2. スナップショットの差分アップデートツールの提供
スナップショットイメージをアップデートする際、従来バージョンでは新規に取得したスナップショットイメージに置き換える必要がありました。新バージョンでは旧いスナップショットイメージと新しいスナップショットイメージの差分ファイルを抽出することが可能になりました。
差分アップデートを利用することで、ターゲットに配布するスナップショットイメージのサイズを従来バージョンより小さくできます。
3. 圧縮伸長処理の改善による起動時間の短縮
新バージョンでは圧縮・伸長処理が改善されました。
従来バージョンよりもデータの伸長時間、及び圧縮サイズが 10~20%、更に 64bit CPU では圧縮時間も 30% 削減されます。
これにより、従来バージョンと比べてより高速に起動するようになりました。
4. セキュアブート&スナップショット保護オプションの追加
Warp!! がセキュアブートでの起動をサポートしました。
SoC のセキュアブート機能と連携して、スナップショットイメージの改竄を防止する保護機能をオプションとして選択できるようになりました。
リネオは、独自開発した超高速起動ソリューション Warp!! や The Linux Foundation(R) が推進する Yocto Project(R) への高い知見を活かした技術コンサルティング・サポートなど、先進の Linux ソリューションで、お客様の製品開発を支援して行きます。
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