アールエスコンポーネンツ、2億7500万米ドルでRisoul社買収を発表

戦略、財務、文化面での高い融合性とシナジー

アールエスコンポーネンツ株式会社

2022-11-04 13:00

※本資料は、アールエスコンポーネンツの英国本社が発表したプレスリリースを翻訳したもので、報道関係者の皆さまへ参考資料として提供するものです。内容や解釈については、正式言語である英語が優先されます。英文オリジナル版は、こちら( (リンク ») )をご参照ください。

電子部品・FA制御機器等の産業機材などの通信販売事業を展開する、アールエスコンポーネンツ株式会社(日本法人本社:神奈川県横浜市、代表取締役:春原守利)の英国本社は、メキシコで産業用オートメーション製品とサービス・ソリューションを提供するディストリビューター、Risoul y Cia, S.A. de C.V.(以下Risoul)を、キャッシュフリー・デットフリーを前提に算出した企業価値を基に、2億7500万米ドル(約2億2800万ポンド)の金銭交付により買収することで合意したことを2022年8月10日に発表しました。この買収価格は、2022年6月30日から過去12か月間の調整後EBITに買収倍率の約12を乗じた額に相当します。

<本買収の概要>
●産業用オートメーション製品とサービス・ソリューションのメキシコ国内大手ディストリビューターを買収
●メキシコとラテンアメリカにおけるロックウェル製品の最大手の認定代理店
●買収の優先事項(地理的拡大、隣接製品、サービス・ソリューション)のすべてに適った案件
●メキシコにおける当社のサービスを大幅に強化
●デジタル分野の専門知識、主力自社ブランド「RS PRO」を含む補完的製品、幅広い製品やサービス・ソリューションを活用し、成長を加速させる機会
●初年度に調整後(※1)EPS(1株当たり当期純利益)が増加し、3年以内にグループの資本コストを上回る見込み

注釈:
※1. 調整後の額には、企業買収に伴う無形固定資産の償却費、買収関連費用、実質的な組織再編費用、実質的な資産評価損、一時的な年金クレジットや年金費用、著しい税率の変更とそれに関連する法人税などは含まれません。

<強固な戦略的連携>
Risoulの買収は、地理的事業領域拡大、取り扱う隣接製品の拡充、製品やサービス・ソリューションの開発など、優れた外部資源による成長戦略を通じてオーガニックグロースを促進するグループの戦略を実現させるものです。当社では、メキシコでのプレゼンスを向上させ、ラテンアメリカに進出するための強固な基盤を築くことを期待しています。ラテンアメリカは、脱グローバル化によるニアショアリングの恩恵を受ける地域であり、製品の輸送距離の短縮によって持続可能性を向上させることがより重視されています。
Risoulは、非常に断片化されたメキシコ市場において、約50年にわたる経営知識とオートメーションの専門知識を持つ、産業用オートメーション製品とサービス・ソリューションの大手ディストリビューターです。様々なブランド製品を販売しており、ラテンアメリカで最大、世界でも10番目の規模のロックウェル・オートメーション認定代理店としてメキシコの主要工業地域でロックウェル製品を販売する権利を有し、最近スペインにも進出しました。また、オンサイトの製品トレーニング、制御盤やパネルの組み立て、空調設備のメンテナンス、専門工具の修理、スマートネットワークのインフラサービスなど、多様なサービス・ソリューションも提供しています。
Risoulと当社の間には、深い文化的な共通点があります。Risoulは、同社に18年間務めるGerardo Ayala Guarneriが、5年間前から最高経営責任者(CEO)として率いています。Risoulは当社と同様に、熱心で意欲的なチームを持つことが成功の実現に極めて重要であると確信しています。また、従業員の研修、健康管理、ウェルビーイングの確保などにも注力しており、従業員のエンゲージメントスコアの高さがそれを証明しています。当社は、Gerardoと彼のチームとの連携を心待ちにしています。

<優れた財務的根拠>
Risoulの買収には、大きな収益シナジーをもたらすと期待されます。メキシコにおいて確立されたRisoulのプレゼンスと、当社の主要ブランド「RS PRO」を含むさまざまな補完的・補助的製品を組み合わせることで、既存顧客の平均注文額の増加を後押しすることができます。また、Risoulのデジタル事業でのプレゼンスを高めることで、顧客を新規開拓し、より幅広い製品を提供すると同時に、業務執行能力の向上と効率性の改善を図ります。この提携により、両社の従業員、顧客、サプライヤに関する見通しが大幅に向上することが期待されます。
2021年9月30日に終了した年度において、Risoulの収益は1億6600万米ドル、EBITは1,900万米ドルでした。ここ数か月、供給の中断によって収益の成長は抑えられ、未出荷の注文リストが増加していますが、今後12か月で解消される見込みです。この買収は、当社の既存の融資枠から資金を調達し、メキシコの独占禁止法を含む慣習的なクロージング条件に従って、2022年11月までに完了する予定です。買収後の初年度に調整後EPSが増加し、3年以内にグループの資本コストを上回る見込みです。買収後も、当社は強固な貸借対照表を維持し、調整後EBITDA(2022年3月31日に終了する年度)に対する見積純有利子負債の倍率は0.8倍未満で、成長戦略を引き続き推進するための余力を確保できる見込みです。

当社のCEO、Lindsley Ruth(リンズレイ・ルース)のコメント:
「当社は、戦略的、財務的、文化的に重要な基準を満たすボルトオン型買収によって、オーガニックグロースを加速させています。Risoulは、アメリカ大陸、特にメキシコとその他のラテンアメリカにおける当社の基盤と業務執行の専門領域を拡大し、当社の製品とサービス・ソリューションのクロスセルによるシナジーをもたらすことができます。Risoulは、当社の一員として、当社のデジタル技術と国際的な事業規模から恩恵を受け、新たな可能性を創造しながら、既存の強みを超えて発展していく機会を得ることになります。当社が掲げる「Journey to Greatness(Greatnessを目指す旅)」の一部となるこの成長機会に大いに期待するとともに、Risoulを歓迎いたします」

RisoulのCEO、GERARDO AYALA GUARNERIのコメント:
「当社は、ロックウェルのモデルによって、ビジネスを構築し、市場での評判を確立することができました。単に製品を販売するだけでなく、付加価値の高い製品やサービス・ソリューションを提供することで、顧客の事業運営に貢献しています。当社の製品スペシャリストとセールスエンジニアは、商業的・技術的な知識と経験を豊富に備えており、効率的で生産性の高いプロセスや技術を提案し、導入することができます。アールエスグループがもたらすデジタル分野の広範な専門知識、業務執行に関する深い知識、そしてグローバルなサポートによって、顧客層を拡大し、当社を成功へ導くRisoulモデルの成長戦略を加速させることができます」

<ロックウェル・オートメーション、アールエスグループをパートナーネットワークに迎え入れる>
ロックウェル・オートメーションのラテンアメリカ担当マーケットアクセスディレクター、Ariel Burszteinのコメント:
「ロックウェルは、アールエスグループとのパートナーシップがメキシコへと拡大することを大変喜ばしく思います。同社のオムニチャネル機能とロックウェル・オートメーションのソリューションで確立されたRisoulの強みを組み合わせることで勝利の方程式となることを、当社は確信しています」


[Risoulに関する追加情報]
Risoulは、メキシコの主要産業市場に製品とサービス・ソリューションを提供する企業で、同国内に16の拠点を展開し、580人以上の従業員を擁しています。2か所の流通センター(メキシコシティとモンテレイ)と8か所の地区倉庫を有し、自社配送体制を構築しており、1万8,000の在庫品と4万2,000の非在庫品の提供が可能です。ロックウェル・オートメーションとのディストリビューション契約に基づき、Risoulは米州地域における独立した事業として運営されます。

[買収の詳細と資金調達]
当社は、Risoulの全株式を保有する創業家のRisoul家から、キャッシュフリー・デットフリーを前提に算出した企業価値を基に、2億7500万米ドル(約2億2800万ポンド)で買収する契約を締結しました。この買収は、メキシコの独占禁止法を含む慣習的なクロージング条件に従い、2022年11月までに完了し、既存の融資枠から資金を調達する予定です。
この買収は、英国金融監督当局の上場規則におけるクラス2の取引に該当します。2022年6月30日時点の総資産額は約8,000万米ドルです。


<アールエスコンポーネンツについて>
電子部品・FA制御機器等の産業機材・工具・消耗品など2500を超えるサプライヤの60万点以上の製品を販売。1個から製品販売に対応し、日本国内在庫製品は当日中に出荷可能なため(18時までの注文)、スピーディーに製品を提供。研究・開発現場における、正規品、少量、短納期のニーズにお応えするべく通信販売事業を展開しています。 取扱製品は半導体、受動部品、電源、コネクタ、ケーブル、FAセンサ・制御機器、エンクロージャ、スイッチ、ブレーカー、リレー、冷却ファン、工具、空圧・油圧、はんだ付け、オフィス用品、安全保安用品、計測器、産業消耗品など。

アールエスコンポーネンツ株式会社(日本法人)
•本社所在地:神奈川県横浜市保土ヶ谷区
•代表取締役:春原守利
•資本金:268,788,400円
•従業員数:42名(2022年1月13日時点)
•事業内容:工業用部品・製品のWebカタログによる通信販売
•ウェブサイト: (リンク »)


【本件に関するお問い合わせ】
アールエスコンポーネンツ株式会社
担当:市川
TEL:045-335-8570、FAX: 045-335-8554
E-mail:marketing@rs-components.jp
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