間接部門のコストは平均11.7%と、年々増加し続けています。
バックオフィスの生産性向上が企業の競争力を左右する重要課題である中、人的資本経営やリスキリングなど、企業はさらにバックオフィス人材へ投資する必要性が高まっています。
そこで現在の事務職従事者・働き手はスキルとキャリアについてどう考えているのか、調査結果をまとめました。
調査概要
調査対象:事務職経験者の20~30代の女性
調査日:2022年10月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:100人
*本アンケート結果を引用する場合は「株式会社ラフター」のURL( (リンク ») )を使用してください。
調査サマリ
[表: (リンク ») ]
事務職になる前に勉強しておけばよかったこと
・全体の91%が、事務職になる前に勉強しておけばよかったと回答
・office系ツール、タイピング、PC関連などのOAスキルが46%を占めている
<その他の回答(抜粋)>
└ビジネス文書の基本的な書き方は、参考書などを読んで頭に入れておくこと
└会社経営・お金の基本的な事
[画像1: (リンク ») ]
事務職に就いてから仕事で苦労したこと
・全体の91%が、事務職に就いて苦労したことがある
・office系ツール、タイピング、PC関連などのOAスキルは21%
・その他が49%を占めている
<その他の回答(抜粋)>
└マルチタスクが苦手なため、スケジュール調整やタスク管理に苦労した
└意外と単純作業ではなく、同僚との連携や先を見通すことが大事だと知っておきたかった
└ミスが多く、先輩や上司に迷惑をかけてしまうこと。小さなミスが大きな影響を与え、皆さんに迷惑がかかる
└従業員から何でも聞かれるので、全てを理解しておかないといけないこと
└上司や、担当の営業によって言うことややらなきゃいけないことが違う
└様々な人と関わる為、その人に合わせた仕事の対応をしなければならないこと
└特別なスキルが必要ない仕事のため、他の事務職の人との差別化がなかなか難しいこと
└マンネリしやすい
[画像2: (リンク ») ]
事務職においてキャリアの悩みはありますか?
・全体の90%が、事務職においてキャリアの悩みがある
<キャリアの悩みの回答(抜粋)>
└事務職の評価が低く、評価基準がほしいと感じています
└ステップアップとなるとどういった仕事があるのか思い浮かべることができません
└ベテランも初心者も同じような仕事をするのでキャリアアップしにくいこと
└基本的に覚えてしまえば簡単な作業ばかりでスキルが身につかないため、転職に不利だと感じる
└誰でもできて能力面では評価されづらいのでスキルアップは難しい
└どのようにキャリアアップすれば、給料が上がりやすくなるのかどうか
└給料も安いしやりがいもないし、楽しくないからポジティブになれない
[画像3: (リンク ») ]
事務職において、自分で何かしらのスキルを身につけようと思いますか?
・全体の83%が、事務職において自分で何かしらのスキルを身につけたいと感じている
・そのうち39%が、どんなスキルを身につけたらいいか分からないと回答
<何を学んだらいいか分からないの回答(抜粋)>
└Excelなどは具体的にわかるが、ほかのスキルは具体的に何を学べば良いのかわからず、コミュニケーションなどのスキル習得に終始している
└過去に簿記などの勉強はしているが、もっと事務スキルをあげるにはあと何をしていいか分からない
└事務職においてのスキルをわかりやすく説明するものが、資格試験の取得以外に見当たらない
└何を身につけるのが1番役立つのか、あまりわからないため
[画像4: (リンク ») ]
お金を払ってスキルを学ぶ必要があると思いますか?
・スキルを身につけたいと考えている人のうち60%が、お金を払ってまで学ぶ必要はないと感じている
<お金を払う必要がないの回答(抜粋)>
└安い給料のために頑張れない
└資格よりも年齢や実務経験が重視される為
└自分がお金を払って学ばなくても、OJTである程度できるようになるのはわかっているから
└独学でどうにかなりそう
[画像5: (リンク ») ]
まとめ
事務職になる前に勉強しておけばよかったことではOAスキルが約半数を占める一方で、実際に入社後に苦労したことは人間関係の構築や会社全体を把握する視点、臨機応変な対応などが挙げられていました。
本来はそういったコンセプチュアルスキルやヒューマンスキルを磨き、会社の生産性向上を推進することが事務職の役割のはずが、OAスキルを磨くことが事務職のスキルアップとなっている実態が明らかになりました。
この乖離が、事務職は覚えてしまえば誰でもできる仕事、ベテラン人材も新人も同じ仕事をしていてキャリアステップが分からないといった、仕事のマンネリ化・キャリアの悩みに繋がっているとも考えられます。
バックオフィス・管理部門の人材が本来学び成長させていくべき力は、経営者の右腕として経営課題を現場の施策へ落とし込み、社内から利益を最大化させていくスキルや思考力です。
しかし前述のとおり事務職にそういったイメージは少なく、スキルを身につけたいが何が必要か分からない、学ぶような仕事ではない・独学で十分といった固定観念が事務職の学習機会損失やリスキリング意欲を低下させ、企業の販管費圧迫や生産性の低下を招いています。
労働者側の事務職人材が何を学べばいいのか分からないというのは、企業側の求める能力や期待が明確になっていないことも要因であると考えます。
RPAやマクロの活用といった十分なOAスキルもあって損はないものの、すでに便利なシステムやツールが多く存在しています。
ツールの導入やOAスキルの習得は手段であり、それらをどう活かし利益に繋げていくのかを考えられているか、考えるための経営者視点や数値化力が身についているかが重要です。
企業がこれからも勝ち続けるためには、コストセンターと呼ばれる管理部門を利益貢献組織へ変革できるかどうかが鍵になります。
利益を生み出す体質に変えていくためには、真っ先に事務職人材のリスキリングを推進する必要があります。
能動的バックオフィス人材へのリスキリング「ファイミーBiz」
[画像6: (リンク ») ]
「ファイミーBiz」
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バックオフィスは会社の存続・成長に欠かせない存在です。
そんなバックオフィスの組織と人が「受動的」から「能動的」に変わり、「やりがい」を感じながら強く成長していける環境をつくりたい。
私たちラフターは、働く人と企業の両方の立場に徹底的に伴走し「働く人」が心から笑える世界を創ります。
社名:株式会社ラフター
事業内容:能動的なバックオフィス・事務職人材教育事業
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