1.背景
全国的な少子高齢化や人口減少への対策が必要とされる中、ルーラルエリアでは都市と同様のサービス提供が困難なことが多く、ほとんどの自治体では、遠隔で様々なサービスを受ける機会を増やし、住民サービスを向上させることが必要となってきます。今回取り組むICTを活用した遠隔医療は「医療資源の少ない地域などでの効率的・効果的な医療提供体制の整備」、「医療従事者の働き方改革」等にも寄与することが期待されています。
2.実証の概要
岩見沢市のルーラルエリアにおいて、専門的な医療が発生した場合にも、かかりつけ医など地域の医療従事者が遠隔にいる専門医の指示・判断を仰ぎながら、ローカル5Gを用いた8K等の高解像度映像伝送を通じたプレ診療や、触感を伝えることができるリアルハプティクス(力触覚)※2機能を具備したロボットアームを用いて専門医が遠隔検査を実証します。
※1 ルーラルエリア :都市部から離れた地域
※2 リアルハプティクス:対象の硬さや柔らかさ、変形やたわみなどを高精度に伝達できる技術
【遠隔高度医療サービスのイメージ】
[画像: (リンク ») ]
3.実施体制
地域課題の解決および今後の社会実装を踏まえた技術検証、課題検証を遂行するために、以下の5組織でコンソーシアムを組成しました。
・岩見沢市
・北海道大学 産学・地域協働推進機構
・株式会社はまなすインフォメーション
・株式会社アストロステージ
・東日本電信電話株式会社(代表機関)
4.期待される効果
・遠隔医療サービスの提供によるルーラルエリアにおける医療格差課題の改善
・医療分野におけるローカル5G活用モデルの普及加速
5.今後の予定
本実証は令和5年3月まで行い、遠隔医療ソリューションの有用性や課題対応策の効果を把握・分析するとともに、将来的な社会実装や他地域・他分野への横展開を視野に評価・実装計画の策定を行います。
今後もNTT東日本は、ICTを活用した地域課題の解決に取り組んでまいります。
プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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