はじめに
前回に続いて、2022年に公開された論文「Hashing Design in Modern Networks: Challenges and Mitigation Techniques」を紹介していきます。この論文では、ECMPなどのマルチパス技術を用いた現代のデータセンターネットワークにおける、負荷分散用のハッシュ関数に関わる課題が説明されており、論文の筆者らが考案した、数学的な理論に基づいた解決策が紹介されています。今回は、実環境のデータを用いたシミュレーションで、これらの解決策の有効性を検証した結果を紹介します。
「Color recombining」の効果
はじめに、Color recombiningについては、図1に示すClosトポロジーのネットワークで検証しています。一般的に使用される「Per-stageハッシング」の設定と、Color recombiningを利用した設定のそれぞれにおいて、実環境で取得したネットワークトラフィックを流した場合に、各ネットワークリンクの使用率にどの程度の偏りがでるかを検証しています。
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