SAS、新たな協業と信頼できるAIへの注力で責任あるイノベーションへの取り組みを加速

SAS Institute Japan株式会社

From: Digital PR Platform

2023-05-24 15:05


投資の強化エリアはヘルスケア向け倫理的AI研究施設の新設とデータ倫理チームの強化

AIおよびアナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)が、1年前に「責任あるイノベーション」への取り組みを開始して以降、世界では人工知能( (リンク ») )(AI)がかつてない進化を遂げました。革新が急速に進む中、SASは世界初の倫理的AIヘルスケアラボをオランダに開設するなど、顧客に信頼できるAI( (リンク ») )を提供するための取り組みを強化しています。同時に、着実に成果を上げつつあるData for Goodプログラムを統合することによって、部門横断的なData Ethics Practice(DEP)チームを拡張し、AIのリスクだけでなく、AIが世界をより良くしていく可能性について、企業として取り組んでいくための体制を整えました。

倫理的ヘルスケアパートナーシップが作る、革新的AIヘルスケアラボ
SASは、責任あるイノベーション( (リンク ») )へのコミットメントの一環として、世界中の組織と連携して業界内で倫理的AIの導入への取り組みを強化しています。最近の事例として、SASはオランダの2つの組織と連携しました。ひとつは欧州最大の大学医療センターであるエラスムス大学医療センター(Erasmus University Medical Center、エラスムスMC)、もうひとつはデルフトTUデジタル倫理センター(TU Delft Digital Ethics Centre)を擁するデルフト工科大学(デルフトTU)です。SASは、これら3者共同でのぞむ初の試みである「Responsible and Ethical AI in Healthcare Lab(ヘルスケアラボにおける責任ある倫理的AI)(REAHL)」を立ち上げました。

REAHLは、ヘルスケア業界におけるAIの開発と導入に関する倫理的な懸念や課題に対処していくことを目的としています。AIは急速な進化を遂げており、こうしたテクノロジーの設計や利用について、安全性や透明性、倫理性を十分に担保する必要があります。REAHLは、AI、医療、倫理の専門家と政策決定者から構成される患者の安全やプライバシー、自律性を最優先するAIの開発と導入に取り組む学際的なチームを立ち上げました。

そこでの取り組みには、AIシステムに偏見がなく、透明性と責任が確保されること、加えて患者の権利や価値観が確実に尊重される方法で利用されることが含まれます。REAHLは、世界中様々な地域の医療機関でモデルとして活用されるよう、ヘルスケア業界における倫理的AI( (リンク ») )の枠組みを作成しようとしています。

この度、REAHLはオランダの国立AIイノベーションセンター(National Innovation Center for Artificial Intelligence、ICAI)によって、公式なラボに選定されました。ICAIラボは、産業界や政府機関、非営利のパートナーや知識研究機関との共同研究です。ICAIラボとして指定を受けるには、データや専門知識、研究体制についての要件を満たしていなければならず、実社会で適用可能な成果を出すことが期待されています。

オランダ・ロッテルダムのエラスムスMCのアシスタントプロフェッサーで、内科、集中治療科医兼Datahubの創始者であるマイケル・ファン・ゲンデレン(Dr. Michel van Genderen)氏は、次のように述べています。「私たちは一丸となってAI技術を構築するだけでなく、あらゆるイノベーションで倫理原則を維持し、患者の幸福を優先するという確固たる姿勢を貫くことで、ヘルスケアの未来を形作ろうとしています。ヘルスケア業界初の倫理的AIラボを設立するという、先駆的な取り組みによって、新時代の患者ケアへの道を切り拓き、その基本的な柱として透明性と安全性、公平性をもってAI技術の導入を管理していきます」

また、SASは、大学の医療システム、企業や組織、AIおよびデータサイエンスの専門家によるコミュニティであるCoalition for Health AI(CHAI)の創設メンバーでもあります。CHAIは最近、ヘルスケア業界のための信頼できるAIについて最初の提言を発表しました。これは、CHAIと全米医学アカデミーの指揮の下で、大学の医療機関やヘルスケア業界、テクノロジー業界をはじめとするさまざまな業界のAIの専門家によってまとめられたものです。加えて、SASとCHAIのフェローメンバーで世界的に有名な学術医療センターであるDuke Healthは、先日、共同でデータやアナリティクスを活用した画期的で協調的なヘルスケアソリューションの検討を進めることを発表しました。

また、SASとMicrosoftは、エラスムスMCとの提携により、病院全体でデータ駆動型のアプリケーションの開発、導入、運用を行い、患者へのケアと収容力の改善、手術室およびICU(集中治療室)、病床の使用の最適化を進める取り組みを進めています。詳細は、下記よりご確認いただけます。
(リンク »)

SAS Data Ethics Practice(DEP)強化で、AIのさらなる可能性を探る
ChatGPTやGoogle Bardを始めとする生成系AIの爆発的な広がりによって、AIをめぐる議論も一段と活発になり、その活用にはより厳しい意見も出始めています。SASは、ポジティブなAIの活用法を探っていくため、同社のData for Goodチームを統合してData Ethics Practice(DEP)を強化しました。

SASのデータ倫理実践(DEP)担当バイスプレジデント、レジー・タウンゼンド(Reggie Townsend)は、次のように述べています。「AIは急速に進化しています。私たちは、AIの全ての行動において人間中心の考え方が保たれるよう、努力を続けなければなりません。それは単に弱者を保護するというだけではなく、AIを活用して人々の生活を向上させる可能性を高めるということです」

SASのData for Goodチームは、AIを活用して社会を改善していくために、さまざまな企業や組織と連携する機会を探求していきます。例えば、SASはこれまでもNPOと連携して、ブラジルの熱帯雨林における森林破壊対策やニューヨークにおける住宅差別問題を追及してきました。さらに、SASは米国ノースカロライナ大学(UNC)のガラパゴス研究センター(CGS)と共同で、クラウドベースのAIと機械学習を活用して、絶滅の危機に瀕したウミガメの保護( (リンク ») )に取り組むことを発表しました。

SASの社内外で責任あるイノベーションを実践

昨年1年間に、SASは多数の責任あるイノベーションに取り組みました。その一部を紹介します。

主力製品である、信頼性の高いAIプラットフォーム、SAS® Viya®を継続して革新及び改善しています。SAS Viyaにはバイアスの検出、説明可能性、意思決定の監査可能性、モデルモニタリング、ガバナンスとアカウンタビリティなど、信頼できるAI機能が搭載されており、政府機関の責任あるAIへの取り組みに対する信頼性を高めています。
Data Ethics Practiceチームは、責任あるイノベーションに関する質問について、社内各所から寄せられた200件以上に及ぶ相談に応えてきました。
SASは責任あるイノベーションの社内トレーニングを始めており、データアナリティクスの実務担当者に責任あるイノベーションとは何なのかを教えています。参加者は、責任あるイノベーションの原則と、アナリストがデータを扱う際の注意義務を実践する際、SASソフトウェアがどのように役立っているのかを学びます。このトレーニングは今年後半、社外向けにも提供される予定です。
米国ノースカロライナ州キャリーのSAS本社で、レジー・タウンゼントが委員を務める米国商務省の国家人工知能諮問委員会(NAIAC)の会合が開催されました。タウンゼントは米国NPO法人「EqualAI」の理事も務めています。
SASは、Business Roundtableの「Roadmap for Responsible AI(責任あるAIのロードマップ)」の策定に貢献しました。このロードマップは、米国の企業や政策立案者、規制当局がそれぞれの立場で責任あるAIの実現に取り組む上で指針とされるものです。


本発表は、アナリティクスのリーディング・カンパニーであるSASのAIおよびアナリティクス・ビジネス・カンファレンスであるSAS Innovateで紹介されました。SASからの最新ニュースを継続的に受け取るには、Twitterで@SASsoftwareNews( (リンク ») )をフォローしてください。

*2023年5月9日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリース( (リンク ») )の抄訳です。
本原稿はSAS本社プレスリリースの原稿を抄訳したものです。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。

SASについて
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なソフトウェアとサービスを通じて、世界中の顧客に対し、データをインテリジェンスに変換するためのパワーとインスピレーションを届けています。SASは「The Power to Know®(知る力)」をお届けします。

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。
本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]