国産ドローンメーカー イームズロボティクス「安全性重視の第一種型式認証」を申請

「安全性＋低コストの実現を目指す第⼆種型式認証」は2023年3月31日に申請済み。イームズロボティクスは第一種及び第⼆種型式認証それぞれの取り組みをスタートさせたことになる。

イームズロボティクス株式会社（本社：福島県南相馬市、代表取締役：曽谷英司）は5月25日、国土交通省ドロー
ン情報基盤システム2.0において、第一種型式認証の申請をいたしました。




第一種型式認証は、新型の「イームズ式E600-100型」（以下、E600）で、第⼆種型式認証は「イームズ式E6150TC型」（以下、E6150TC）で認証取得を目指します。

■第一種型式認証申請機種「イームズ式E600-100型」
[画像1: (リンク ») ]

第一種型式認証申請機E600は「カテゴリー3」運航の承認を得ることで、『レベル4』飛行が可能となり、物流ドローンの事業化を見越した本格的な物資輸送利用が見込まれます。本機種では、将来の本格的な社会実装に適応可能な、高い安全性能の実現を目指しており、最大で5kgの物資輸送能力を有します。
機体にはカーボン素材を使用し軽量かつ高い剛性を持つ構造、各種システムは安全性の向上を目指した設計で、人や人家の上空を、多少の天候変化に左右されることなく、安全に荷物を運搬することができるコンセプトの下、開発を進めています。

▶機体仕様（予定）
機体⼨法：全長約2m×全幅約2m×全高約0.7m
最大離陸重量：24.9kg
機体重量：19.9kg
積載量　：5.0kg
最大飛行速度：15m/s
対地高度：150m（最大）
最大飛行時間（最大積載重量時）：20分

▶機体運用（予定）
運用目途：目視外・補助者なし貨物輸送

■第二種型式認証申請機種「イームズ式E6150TC型」

第二種型式認証の申請を行ったE6150TCは、既存のE6150MPを基に再設計を行った6発の物資輸送用機体です。E6150TCは、各地で行われているドローン物流実証試験での利用を想定しており、無人地帯での補助者無し目視外飛行『レベル3』が可能です。ドローン物流には荷物の受け渡し方法など様々な検証事項がありますが、飛行安定性の高いE6150TCを利用することで、各種検証や運航ノウハウ蓄積がより円滑に実施できると考えております。また、各実証に対応した機能追加のご要望があれば、それに応じた型式認証の変更にも対応していきます。

本機種は「カテゴリー2」飛行が可能であり、⼆等無人航空機操縦士による操縦では一部の特定飛行を除き、従来の許可承認を得ずとも『レベル3』までの飛行が可能となります。また、本機種は飛行リスクに最適化した設計をコンセプトにしており、低価格な第二種型式認証機種の実現を目指しています。

本申請では物流用途での設計ですが、第三者立ち入りリスクの低い需要に応じた物資輸送以外の目的への設計変更等も検討しております。

[画像2: (リンク ») ]



第一種型式認証の取得を目指すE600は、2025年佐川急便株式会社様と進めるドローン物流実用化用の機体で、第三者上空飛行を可能とする『レベル4』により、過疎地、離島での生活利便性向上と持続可能な配送スキーム構築を目指します。航空法改正により社会実装がいっそう進むドローンにおいて、より社会的ニーズが高いのが物流と考えます。物流業界では働き方改革関連法により運転者の労働環境は改善されますが、現場の運転者が不足する「2024年問題」があります。現状の輸送手段だけでは、山間部や過疎地の物流サービスの品質維持が困難になりかねません。ドローンを新しい物流手段にすることで、物流課題解決へ貢献したいと考えております。

[画像3: (リンク ») ]


また、平常時からドローンの利活用が盛んになることで、地震、台風、ゲリラ豪雨などの自然災害時にも、被災者発見、救急医薬品配送、軽食・水輸送とドローンを有効に活用できます。近年、自然災害や、来るべき大地震への備えが叫ばれる我が国で、新たな配送手段の確立を目指します。

[動画: (リンク ») ]


＜イームズロボティクスについて＞
イームズロボティクス株式会社（ (リンク ») ）は現在、ドローン業界における「空の産業革命」の実現へ向けて、レベル４飛行が可能な機体で第一種型式認証の取得を目指しています。イームズロボティクスはこれまでに培った「落ちにくい」「安全に落ちる」ドローン技術やAI機能、物流社会実装には必須な1対多運行技術の開発を組み合わせることにより安全運航を担保する先端技術開発に取り組んでいます。

プレスリリース提供：PR TIMES (リンク »)