【Press information】トーマツ、AIによる不正検知モデルの特許を取得

デロイト トーマツ グループ

From: Digital PR Platform

2023-06-09 10:44


デロイト トーマツ グループの有限責任監査法人トーマツ(東京都千代田区、包括代表 大久保孝一、以下 トーマツ)は、2022年1月から本格導入を開始している不正検知モデルについて、2023年1月に特許を取得しました。(特許番号:第7216854号)

特許を取得した不正検知モデルは、予測性能に優れる勾配ブースティング技術をベースとして、不均衡データや過剰適合問題への対応、そして別の機械学習モデルで算出された指標を特徴量に追加するなど様々な技術を組合せています。そこに過去に公表された有価証券報告書および訂正報告書に含まれる財務数値を学習させることで、複数の財務指標から不適切事例と正常事例との相違性を判別し、その結果を不適切事例との近似度として0~1の間のスコアとして表現することができます。また、結果の説明可能性を高めるために、SHAPと呼ばれるExplainable AI(説明可能なAI)の技術を採用しており、どの指標がスコアに影響しているのかを、スコアへの寄与度として把握することが可能です。

また、今回の特許取得に際し、不正リスクが高いと評価された企業と類似した特徴を持つ過去の不適切事例を参照できる仕組みを改善し、指標ごとの実数値とスコアへの寄与度の両面から、類似した傾向を持つ過去の不適切事例をレコメンドするよう見直しました。これにより、より分析対象企業にマッチした不適切事例を容易に参照することができるようになります。

(リンク »)

不正検知モデルは100社程度に導入中であり、今後はさらに多くの監査業務において活用を進めていきます。また分析結果に基づいて監査先企業との議論をより深化させることで企業のガバナンス向上に貢献します。

今回特許を取得した不正検知モデルや先般特許を取得した複合的異常検知モデルなど、監査品質の向上に資するような新たな技術やツールの開発を進めております。トーマツでは、デジタル化、標準化、集中化、高度なデータ活用の観点から監査プロセスを変革し、高品質で高付加価値な監査を創造する「Audit Innovation®」*を推進しています。これまでの価値観や方法論にとらわれることなく、変化するステークホルダーの期待を適時的確に捉え、それらに応え続けていきます。

* Audit Innovationは、有限責任監査法人トーマツの登録商標です。

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